
ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「アイデンティティー」と言う、米国で製作されたサスペンス映画。
日本では2003年に劇場公開されています。
イントロダクション:関連サイトより
嵐の晩、1軒のモーテルに寄り集まった男女が、次々と不可解な死を遂げていくはめに。そんな彼らを待ち受ける意外な運命をスリル満点に綴った、衝撃のホラーサスペンス。
嵐の晩、人里離れた1軒のモーテル。偶然寄り集まった、一見ばらばらで無関係な男女。ところが、やがて彼らは、ひとりまたひとりと不可解な死を遂げて……。彼らがここに集まったのは、果たして偶然か、それとも実は意外な深いワケがあるのか。先立って「17歳のカルテ」を手掛け、後に「3時10分、決断のとき」「ナイト&デイ」を放つJ・マンゴールド監督が、先の読めない展開で観る者を驚愕の世界にいざなう戦慄のサスペンス。実力派スターたち、J・キューザック、R・リオッタらの息詰まる競演も見ものだ。
ストーリー:ウィキペディアより(キャストを加筆)
死刑囚マルコム・リバース(プルイット・テイラー・ヴィンス)の死刑執行前夜、彼の死刑執行に関して再審議が行われようとしていた。
一方、大雨で身動きが取れない寂れたモーテルに男女11人が集まっていた。運転手のエド(ジョン・キューザック)と、その雇い主の女優カロライン(レベッカ・デモーネイ)。ジョージ(ジョン・C・マッギンリー)と、その妻で重傷を負ったアリス(レイラ・ケンズル)に、無口な息子のティミー(ブレッド・ローア)。娼婦のパリス(アマンダ・ピート)。ジニー(クレア・デュヴァル)と、その夫のルー(ウィリアム・リー・スコット)。刑事であるロード(レイ・リオッタ)と、移送中の囚人ロバート(ジェイク・ビジー)。モーテルの支配人ラリー(ジョン・ホークス)。
偶然居合わせただけの彼らは、いつの間にかカロラインが無残に殺害されていることに気付き騒然とする。元警察官のエドがロードと協力し殺人犯を捜していると、今度はルーが殺されていた。それぞれの現場には部屋番号の書かれた鍵が10、9とカウントダウンするように残されており、次に殺されていたロバートの足元には8号室の鍵があった。状況から殺人犯だと決め付けられたラリーは車で逃走を図り、誤ってジョージを轢き殺してしまう。
エドとロードはラリーを拘束するが、いつの間にか死んでしまっていたアリスの側に6号室の鍵があり、偶然死んだはずのジョージのズボンからは7号室の鍵が発見される。一刻の猶予もないと焦ったエドは女子供だけでも逃がそうとするが、ジニーとティミーが向かった車は爆発炎上してしまった。急いで消火するが、車の周辺に死体らしき物はなく、モーテルに戻るとこれまでに死んだ人間や血痕も全て消え去っていた。
奇怪な状況に戸惑うエド、ロード、パリス、ラリーの4人は、パリスの発言を切っ掛けに4人の誕生日が近いことを知る。身分証を確認してみると、モーテルに集まった11人全員の誕生日が5月10日だと判明し、4人はさらに混乱した。身分証の調査を続けたエドは、全員の名前が州の名前を含んでいることにも気付く。
その直後、エドはいつの間にかマルコムの再審議が行われる場所に座っていた。マリック医師は、エドを含むモーテルに集まった11人全員がマルコムの人格であり、意図的に一箇所に集め人格の統合を図ったのだという。戸惑うエドは、殺人犯の人格を消せば死刑を免れられるという言葉を聞いて間もなく、モーテルへと戻ってしまう。
モーテルでは本性を表したロードがラリーを拳銃で撃ち殺し、パリスを追いたてていた。駆けつけたエドはロードと対峙すると、撃たれるのも構わずに近付いて銃弾を撃ち込み、2人は相打ちになる。日が昇り、雨の止んだモーテルから、パリスの乗ったトラックが出発する。
各人格の台詞を順番に呟いていたマルコムの様子から、マリック医師は殺人犯ではない人格だけが残ったと判断し、弁護人と共にマルコムの死刑を撤回させることに成功していた。
しかし、新たな生活を送るパリスの前に1号室の鍵が現れ、気が付くと死んだはずのティミーが鋭利な農具を持って立っている。モーテルの殺人犯はティミーであり、爆発で死んだのはジニーだけだったのだ。ティミーはパリスの殺害と同時にマルコムの肉体の主導権を握り、護送車の中でマリック医師達を襲っていく。
ストーリー補足&私見:
上記のストーリー欄に表記されている様な“死刑囚マルコムの死刑執行前夜、彼の死刑執行に関して再審議が行われ”とあります。
とすると、米国は死刑執行前日に再審議が行われ、場合によっては死刑執行が無効化される事があるの!?
私は、そんな事があるとは知りませんでした。
本編の後半で、モーテルで連続殺人事件に怯える登場人物達は解離性同一性障害(多重人格障害)の死刑囚マルコムに内在する多重人格者達でした。
死刑執行前の再審議で、マリック医師(アルフレッド・モリーナ)はマルコムに内在する多重人格者を徐々に消して行き、殺人者の人格を持たない誰か一人に統合出来れば、マルコムは再び殺人を犯す事はないと言います。
再審議の結果、死刑執行を免れたマルコム。
その後、彼は移送中にマリック医師を殺して、逃亡を図りました。
マルコムに統合出来たのは殺人者ティミーの人格だったのです。
マルコムの素の主だった人格が殺人鬼の特性だったと言う事なのでしょう。
この映画タイトルになっている「アイデンティティー」を日本では“存在証明”の意味で用いられる事が多いと思いますが、本編では“自我同一性”の意味で用いられていた様です。
Posted at 2022/12/03 08:10:00 | |
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