
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「銀河鉄道の父」と言う、門井慶喜の同名小説を原作に映像化した邦画。
宮沢賢治没後90年の2023年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
無名だった宮沢賢治を支えた、父と家族の絶対的な愛に涙する。
日本中に届けたい感動の物語
今もなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。だが、生前の彼は無名の作家のまま、37歳という若さで亡くなった。彼の死後も、その才能を信じ続けた家族が、賢治の作品を諦めずに世に送り続けたために、高い評価を得るようになったのだ。
そんな賢治は「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々を描き、第158回直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」(著:門井慶喜)。歴史のスポットライトの陰にいた賢治の家族への丹念なリサーチを実らせ、「見たこともない賢治の物語」「深い愛に涙が止まらない」などと絶賛された傑作小説の映画化が実現した。
『八日目の蝉』や『いのちの停車場』など、人と人との触れ合いや絆を通して、人生の豊かさを描いてきた成島出監督が、何があっても信じ合い、助け合い、互いに味方であり続ける家族の強い想いに、心を揺さぶられ熱い涙があふれだす、希望の物語を完成させた。
みんなで生きた。
あなたは家族の希望だから―
宮沢賢治の父・政次郎に扮するのは、役所広司。厳格な父であろうとするが、溢れ出す息子への自らの愛に振り回され、やがて賢治の紡ぎ出す物語の一番のファンになっていくまでを、ユーモアを添えて大らかに演じた。透き通ったガラスのように繊細かつ無邪気な青年期の賢治には、菅田将暉。まだ何者でもなかった頃の賢治が、進むべき道を探して葛藤する姿は、多くの迷える若い心に救いと光を届けるだろう。賢治の妹・トシには、森七菜。まだ女子には勉学は必要ないと言われることが多かった時代に、父親を説得して進学し、賢治の創作の原動力にもなった聡明なトシを溌溂と演じた。賢治の祖父・喜助には、田中泯。質屋稼業を立ち上げて成功させた、規律や上下関係を重んじる明治の家長を体現したような祖父だが、田中泯が演じることによって、歩んできた日々を垣間見せる深みや奥行きを与えた。賢治の母・イチには、坂井真紀。政次郎の背後から、いつも優しい微笑みをたたえて子供たちを全力で肯定する母を温かく演じた。兄のことが無条件に大好きで、賢治の代わりに宮沢家を引き継ぐしっかり者の弟・清六には豊田裕太。
時代は宮沢賢治が誕生した明治29年から始まり、大正を駆け抜けて、昭和10年に至る約40年、舞台は岩手県花巻と東京。成島監督作品を支えてきた美術・装飾・衣装のスタッフが時代考証とリサーチを重ね、賢治の生家や執筆と畑仕事に励んだ桜の家を蘇らせた。また、「春と修羅」「注文の多い料理店」の初版本も忠実に再現され、宮沢賢治の愛読者には心躍る映像となった。
エンドロールへとたどり着いた時、観る者の胸を張り裂けんばかりに満たすのは、政次郎、トシ、イチ、清六の賢治への絶対的な愛と、彼を信じる強い想い。ぶつかり合い、支え合い、最後には「ありがとがんした」と感謝することで、輝かしくも美しい人生を送った宮沢賢治とその家族。賢治の没後90年となる2023年、どんなに時代は変わろうとも、家族の愛は変わらない。笑って、泣いたその後に、自分の家族に会いたくなる、あなた自身の物語。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
笑って、泣いて、ぶつかって 弱いけど強い、それが家族。
質屋を営む裕福な政次郎(役所広司)の長男に生まれた賢治(菅田将暉)は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチ(坂井真紀)を振り回す。さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。 そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシ(森七菜)が、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。だが、願いは叶わず、みぞれの降る日にトシは旅立ってしまう。「トシがいなければ何も書けない」と慟哭する賢治に、「私が宮沢賢治の一番の読者になる!」と、再び筆を執らせたのは政次郎だった。「物語は自分の子供だ」と打ち明ける賢治に、「それなら、お父さんの孫だ。大好きで当たり前だ」と励ます政次郎。だが、ようやく道を見つけた賢治にトシと同じ運命が降りかかる──。
私見:
映画タイトル「銀河鉄道の父」の“銀河鉄道”は童話「銀河鉄道の夜」を執筆した“宮沢賢治”で、“の父”は賢治の父親で、この映画の主人公“宮沢政次郎”の様です。
クライマックス、結核で亡くなって行く賢治に対し、賢治の作品の1番の愛読者である政次郎は「雨にも負けず」全文を諳んじてみせます。
政次郎は賢治に「これで合っているか?」と泣きながら質しますが、賢治は既に絶命していて…。
このシーンで、父親の身の私は共感して貰い泣きしてしまいました。
主人公の宮沢政次郎を演じた役所広司さん、素晴らしい俳優さんです。
その陰に隠れていましたが、賢治の母のイチ役の坂井真紀さんも素晴らしい演技をされていました。

Posted at 2024/03/02 07:53:20 | |
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