
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「四月の永い夢」と言う、中川龍太郎監督自ら脚本を手掛けた邦画。
ヒューマンドラマ。
2018年に劇場公開されました。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
亡き恋人から届いた手紙――止まったままの私の「時」が動き出す
3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海(朝倉あき)。音楽教師を辞めたままの穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙をきっかけに動き出す。
元教え子(川崎ゆり子)との遭遇、染物工場で働く青年(三浦貴大)からの思いがけない告白。そして心の奥の小さな秘密。
――喪失感から緩やかに解放されていく初海の日々が紡がれる。
イントロダクション:公式サイトより
初海の心の光と影をその透明感あるたたずまいでみずみずしく演じるのは『かぐや姫の物語』の朝倉あき。初海に恋する朴訥で誠実な青年・志熊を体現するのは映画・TVで活躍する三浦貴大。脇を固める高橋由美子 志賀廣太郎 高橋惠子ら実力派俳優陣の心打つ演技、舞台でも活躍する川崎ゆり子。モデルで活躍する青柳文子の新鮮な存在感。
大橋トリオ等と活動するユニット・赤い靴の「書を持ち僕は旅に出る」が挿入歌として印象的に流れ初海の一歩をそっと後押しする。物語を彩るのは『おおかみこどもの雨と雪』の舞台となったともされる国立や富山県朝日町をロケ地とした日本の美しい風景。平成という時代が過ぎ去ろうとする今、本作は物質的豊かさをゴールとしない丁寧で誠実な日常が生みだす幸せと希望をどこか昭和的なノスタルジーと共に伝えてくれる。
文学のフィールドから登場したユニークな才能:監督中川龍太郎
これまで中川龍太郎監督が手掛けた作品のうち、『愛の小さな歴史』(15)、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(16)が2年連続で東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門出品。後者は、フランスの映画批評誌「カイエ・ドゥ・シネマ」からも高く評価され、小さな規模の公開にも関わらず話題を巻き起こした。そんな『走れ、絶望に追いつかれない速さで』に続いて、『四月の永い夢』は、“親友の死”という自身の実体験を踏まえながら、だが前作の鋭い感性とはまた異なる優しいまなざしで、主人公の心の旅を描き出していく。
原作本の映画化が多い昨今の中で、監督自ら執筆する脚本におけるセリフは本作の魅力のひとつ。語り過ぎず、さり気なく発せられる端正な言葉と、そこに込められた心情のリアリティ。観る者の心に響くそれらは、17歳で「詩集 雪に至る都」を出版した詩人、エッセイストにして、大学の文学部に籍を置きつつ独学の映画作りで才能を発揮してきた経歴を持つ、彼ならではのもの。同時に、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』で主演を務めた太賀のその後の活躍ぶりの礎となったように、キャストの魅力を最大限引き出すことでも定評がある。
平成2年生まれの若者としての視点に立ちながら、昭和の風景への憧れを抱き、文学というフィールドを背景に持つユニークな映画監督・中川龍太郎が、閉塞感ある今の社会に風を吹き込む。
ストーリー補足&私見:
音楽教師をしていた滝本初海(朝倉あき)は3年前に彼氏と別れましたが、その数か月後に彼氏は自死してしまいました。
それがショックで初海は教師を辞めて、現在は戸田忍(高橋由美子)が女将の蕎麦屋でアルバイトをしていました。
蕎麦屋の常連客である手拭い職人の志熊藤太郎(三浦貴大)から手拭い展覧会に誘われますが、行けませんでした。
その後、町内会の親睦会で初海と志熊は再会します。
志熊は告白しますが、初海は元彼の死に責任を感じていて、恋愛する勇気がありませんでした。
初海は偶然に再会した教え子の村松楓(川崎ゆり子)や教師で親友の坂口朋子(青柳文子)、それに元彼の母親である風間沓子(高橋惠子)の助言で初海も変わらなきゃと背中を押されました。
初海は以前に志熊へ、自分の良く聴いているラジオ番組を教えていました。
初海がそのラジオ番組を聴いていると、DJが志熊の投稿したハガキを読みました。
ハガキには志熊の初海に対する想いが…。
映画は、そこでエンドですが、初海と志熊の関係は恋愛に発展するのだろうと察します。
映像も綺麗だし、主人公の初海の台詞、言葉遣いがキレイで好感持てた良い作品です。

Posted at 2024/07/05 10:00:08 | |
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