
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」と言う、作家の汐見夏衛の同名小説を原作にした邦画。
学園を舞台にした恋愛物語。
2023年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
白岩瑠姫(JO1)&久間田琳加W主演!
シリーズ累計発行部数55万部!
汐見夏衛の大ヒット小説を注目の新鋭・酒井麻衣監督(「美しい彼」)が映画化!
無彩色で息苦しいこの世界。救い出してくれたのは、“私を嫌い”な君でした――。
マスクが手放せない「優等生」の茜と、自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪の青磁。
正反対なふたりの“過去”が重なりあい、初めて誰にも言えなかった想いがあふれ出す――。
この秋必見、純度100%のエモーショナルで色鮮やかなラブストーリー。
ストーリー:関連サイトより(キャストを加筆)
高校2年の丹羽茜(久間田琳加)は、過去の辛い経験のため、誰からも好かれる優等生を演じている。しかし、深川青磁(白岩瑠姫)にだけは、2年で初めて同じクラスになった時に、いきなり「お前のこと、大嫌い」と言われてしまい、茜はショックを受けるがなんとか受け流す。そんな時、たまたま風邪を引いた茜はマスクを着け、治った後も表情を隠すためにマスクが外せなくなる。
夏休みになり、茜たちは進学補習で忙しい中、文化祭の劇の準備を始めようとするが、担任は茜に指示をするだけ、クラスメイトはすべて茜まかせで準備を進めようともしない。
家庭では母親(鶴田真由)が家事や妹の世話などを忙しい茜に頼りすぎており、いい子でいようとした茜も徐々に疲れ切っていく。 劇の準備が進まず困惑した茜は教室を離れ、シャーペンで指を傷つけ、その痛みで心の平静を保とうとするが、傷だらけになった手を青磁につかまれて、シャーペンを取り上げられる。
そして、茜とふたりで教室に戻り、自主的に何もしようとしないクラスメイトに青磁が「自分で考えて動けない馬鹿だったら俺が指示してやる」などと言い出すが、みんながうなずき、横暴で口は悪いがてきぱきと指示を出す青磁の言うことに素直に従い、賑やかに準備を進めていく。
文化祭での茜たちのクラスの演劇は大盛況のうちに終わり、クラスメイトは喜び合うが、その中心にいるのは青磁だった。茜は疎外感を感じて人気の少ない旧校舎に向かい、美術室で展示されている作品を目にする。その中で青磁の描いた、灰色の分厚い雲の隙間から目映い光がまっすぐに射す空の絵に心を奪われる。その光は優しく世界に降り注ぐ希望に見え、茜は思わず涙が溢れ出してしまう。
青磁に声をかけられた茜が「青磁が見てる世界は、こんなに綺麗なんだね」と言うと、青磁が茜を一面の綺麗な青空の見える旧校舎の屋上に連れて行く。青磁の隣で真っ青な空を眺めて茜は本当の笑顔になっていた。
青磁は茜に「自分に嘘をついて作り笑顔でいるといつか壊れるぞ」と言い出し、言いたいことがあるなら吐き出せと何度も迫る。茜はためらいながらも、学校やクラスメイト、家族に対しての不満を晴れきった空に向かって思い切り吐き出し始める。
その茜の姿に青磁は耐えかねたように笑い始め、茜も思わず笑い出す。茜は青磁のおかげで少し変われた気になり、ふたりの間の距離も少しずつ縮まっていく。
ストーリー補足&私見:
心に残ったシーンは、本編開始7分過ぎの美術の授業の場面。
教師「左がゴッホ本人の描いた自画像、右はゴーギャンが描いたゴッホの肖像画。2つ共、ゴッホを題材に絵を描いているが、結構印象が違っている。つまり、自分が思っている自分と、他人から見られる自分は結構ギャップがあるし、絵にも反映される」
確かに誰でも自分の事は、良い方に装う、盛る傾向だと思います。
主人公の深川青磁(白岩瑠姫)は幼い頃に小児癌が発症し、いじめられっ子だった。
そんな時に青磁を庇っていたのは、もう一人の主人公の丹羽茜(久間田琳加)で彼女は青磁のヒーローだった。
そんなヒーローだった茜が高校になって、周りを気にして良い子を演じる為に親や友人達に遠慮して、自分の本心を誤魔化していた。
そんな茜を青磁は、自分の本心に素直になるべきと忠告します。
原作となった小説も良いのでしょうが、映画としての作品の出来もとても良いと思います。
特にクライマックスの青磁と茜の校舎屋上に落書きした絵は美術作品だと思うし、それと日の出前の空のコントラストが秀逸で、小説では映画の映像に敵わない部分だと思いました。

Posted at 2024/07/10 09:59:14 | |
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