ネット配信動画で映画を観ました。
タイトルは「亡国のイージス」と言う福井晴敏の同名小説を原作に映画化されたもので2005年に公開された軍事的ポリティカルサスペンス映画です。
あらすじ：
映画の冒頭は“「イージス」即ち、ギリシャ神話の無敵の「盾」の名を持つイージス艦こそ、専守防衛の最も具体的な形でさえある。しかし、敢えて言おう。国としての有り様を失い、語るべき未来の形も見えないこの国を守る「盾」に何の意味があるのか？現状のままでは、それは守るに値する国家を失った正に「亡国のイージス（盾）」でしかない。この国の未来を背負う無垢なる命達へ、今、我々は何を手渡し、何を託す事が出来るだろうか？この日本と言う国、彼らの受け継ぐに値する国にする為に、我々は何をなすべきであろうか？”と言うナレーションで始まります。
亡国とは？矜持や希望をなくした日本国の事。
海上自衛隊護衛艦イージスいそかぜは海上訓練の為に出港しました。
艦内では、艦長が何者かによって殺されてしまいます。
先任伍長仙石（真田広之）の部下の如月（勝地涼）が艦内の機械室に爆弾を仕掛け立て篭もります。
艦へ出港直前に溝口三佐（中井貴一）ら海上訓練指導隊「FTG」が乗り込んで来ますが、彼ら曰く、防衛庁情報局「DAIS」でテロリストを捕まえる為に上船したと説明します。
迷路の様な艦内部の作りに詳しい仙石が如月を説得すると申し出、如月の立て篭もる機械室へ潜入します。
仙石は如月と格闘の末に扉を開放すると溝口の部下がなだれ込み、如月を取り押えます。
その後、副艦長の宮津（寺尾聡）から仙石ら乗組員の離艦が命ぜられます。
ところが、幹部達が誰一人離艦しない事に不審を抱いた仙石は救命ボートから降り、イージス艦へ潜入します。
艦へ先に乗り込んでいた溝口らは実は某国のテロリストで、溝口と名乗る男はヨンファと言うテロリストのリーダーでした。
テロリストは邪魔ないそかぜの艦長を殺害し、副艦長の宮津（寺尾聡）率いる自衛官有志達とクーデターを決起していました。
専守防衛の足枷のある自衛隊が攻撃出来ない事を好い事に、宮津らは護衛艦うらかぜを撃沈します。
宮津らは、日本政府に要求を突き付けます。
それは、GUSOHと呼ばれる化学兵器が米国により日本に持ち込まれていた事。
辺野古でGUSOHを無力化する為にテルミットプラスと言う爆弾（小型原爆の様な物）が使用された事。
防衛庁情報局「DAIS」の存在を公表する事。
自衛官候補生（宮津の息子）の死の真相と自衛官候補生の論文を大手新聞５紙へ全文掲載する事でした。
その条件を飲めない場合は、艦内に持ち込んだGUSOH（１ℓで都民を壊滅出来るらしい）を東京お台場付近でバラ撒くと脅します。
ヨンファの計画は宮津の思惑と違い、日本政府が要望を飲んだとしてもGUSOHを東京に散布する事だった。
そうする事で、国連は首謀者であるヨンファの祖国を攻撃し、国家が転覆する事で新たな再生が始まる事が狙いでした。
艦へ潜入した仙石は如月を救出し、テロリスト達を無力化して行きます。
某国のテロリストとクーデターを起こした自衛官達の不和による同志討ちもあります。
政府が宮津の条件を飲むと言った事でGUSOHの使用を躊躇う宮津をヨンファは銃で撃ちます。
ヨンファはGUSOHを持って甲板に出ます。
仙石はヨンファを追って行き、2人は格闘になります。
仙石はナイフで刺されますが、ヨンファを銃で撃ちます。
GUSOHを確保した仙石は手旗信号で通信衛星に都民の命は守られた事を知らせます。
それからかなり経ち、行方知れずの如月から仙石宛てにイージス艦の甲板で絵を描く仙石が描かれた絵画が送られて来ました。
如月の無事を知った仙石は安堵するのでした。
私見：
私は福井晴敏の小説が好きで、多分「機動戦士ガンダムUC」シリーズ以外は読んでいると思います。
「亡国のイージス」も先に小説を読んでから、2005年に映画を観ました。
DVD化されてからも正確に数えている訳ではないのですが、2～3回若しくはもっと観ていると思います。
先任伍長仙石恒史を演じる真田広之さんがカッコよくて、又、観てしまいました。
この映画も専守防衛が国防の足枷になっているとの問題提起をしている様に思います。
不要不急の外出を控えたお家時間にDVD、ネット配信動画の映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
Posted at 2021/03/28 09:09:10 | |
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