
コロナ禍前には、各メーカーの新車やマイナーチェンジの発表会後にディーラーを訪ね、冷やかしを兼ねて試乗させて貰っていました。
ワクチンを接種したとは言え、流石に現状ではゼロリスクではないので、頻繁にディーラーへお邪魔する事は憚ります。
以前の様に気兼ねなしにディーラーへ行くのは、まだ先の事の様に感じます。
とは言うものの、私のホンダ ストリームの車検期限が迫っていたので、知り合いの整備工場へお願いしました。
その際に代車を借りましたが、それがダイハツMAXでした。
多分、2001~2003年に製造された前期型の下位グレードなのでは?と思います。
エンジンはTOPAZと称される659㏄DOHCでEF-VE型直列3気筒自然吸気、DVVTと言う可変バルブタイミング機構付きで58馬力の4AT車。
ダイハツはトールワゴンのムーヴとハッチバックセダンのミラの間を埋めるセミトールワゴンの位置付けで「MAX」を開発した様です。
エクステリアは直線と曲線が好い塩梅で構成されていて、私は飽きがこない良いデザインだと思いました。
テールライトの造形もアルファロメオに似ている気もしますし…。
それに較べ、インテリアは曲線を多用したデザインで、何もこれ程迄に曲線に拘らなくてもと思った程です。
ドライバーは視界に入る水平基調を基に車両感覚を掴むのではないのかなぁ…。
廉価版グレード(だと思う)の装飾はシンプルでプラスチックが多く仕方ないのかも知れません。
両ドアにビルトインされたカップホルダーは使い易い位置で便利だと思いました。
シフトゲートはインパネにマウントしているので、本来ある筈のセンターコンソール付近はスッキリしています。
エンジンを掛け、セレクトレバーをD4位置にします。
1速は0㎞/h~、2速は20㎞/h~、3速は40㎞/h~、4速は60㎞/h~でシフトアップは自動変速される設定の様です。
シフトダウンもその速度域が基準になっている様でした。
軽自動車ですから特段に速いと言った印象はありませんが、一般道で乗り回した分には遅過ぎるとも感じませんでした。
走行中の遮音性ですが、大きめのドアバイザーが装着されていましたが風切り音が大き過ぎる事もなく、エンジン音やマフラーからの排気音、タイヤのロードノイズがバランス良く、耳障りにならない程度の音量で聴こえていました。
今回、試乗したダイハツMAXで気になった点は、個体差なのかも知れませんが、ハンドルの遊びが大きい様に感じました。
標準タイヤのサイズの所為か?指定空気圧が高いのか?パワステを考慮してもハンドルが軽いのではないかとも思いました。
コーナー旋回時のロールも大きめですが、しなやかにグリップしていたので決して怖い思いはしませんでした。
2020年度で最も売れた軽自動車はホンダN-BOXなのでしょうが、最も軽自動車を売ったのはダイハツ工業だそうです。
その様な軽№1の自動車製造会社が作るクルマですから、大外れがないのは当たり前なのでしょう。
ガラパゴス化した軽自動車の未来はダイハツ工業に懸かっているのかも知れません。
Posted at 2021/10/10 07:56:25 | |
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試乗記 | クルマ