
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「死にゆく妻との旅路」と言う2011年に公開された邦画。
清水久典氏の手記を原作にした実話を基にした映画です。
キャプション:公式サイトより
二人でいることが、なぜ、罪になるのですか?
272日の旅、走行距離6000Km。壮絶なる愛の実話。
あらすじ:公式サイトより
ただ2人でいられればよかった――272日、6,000キロ。壮絶なる愛の実話。
石川県七尾市で小さな縫製工場を営んでいた清水久典は、結婚して20数年、平凡な家庭を築いていた。
だが、バブルの崩壊とともに工場経営が傾き、4千万円の借金を抱える身に。
久典は親族会議の席から姿を消し、ひとり金策に回る。大腸癌の手術をしたばかりの妻・ひとみは、乳飲み子を抱えた娘夫婦のアパートに居候して、夫の帰りを待ちわびた。
雪が溶け、梅雨が明けた3カ月後、ようやく久典が帰ってくる。だが、金策も職探しも成果はゼロ。
娘夫婦のアパートに乗り込んできた姉から「自己破産するしかない」と詰め寄られるが、「そんなことしたら恥ずかしくてこのへんに住めんようになる」と渋る久典。
アパートを出た夫婦は、川べりで語らう。「逃げたらいかんよな、卑怯と言われるよな」と言う久典に、ひとみは「オッサンの好きにしたらええ」と微笑むのだった。
夫婦の旅は、こうしてほとんど無計画に始まった。
作品ポイント:公式サイトより
★ 1999年の末に実際に起きた事件の映画化。
新潮文庫に収録された事件の当事者による手記は、2011年3月現在、約20万部のロングセラーとなっている。
★ 縫製工場の不振から多額の借金を負い、逃げるように故郷を飛び出し職探しを続ける夫役に、三浦友和。
その夫を“オッサン”と恋い慕い、半ば強引についてくる11歳年下の妻役に石田ゆり子。
ともに脚本に惚れ込んで出演を即決した2人は、三浦は無精髭を生やし、石田は体重を落とすなどして撮影に臨み、9カ月の車中に泉のように湧き上がる夫婦愛を、繊細かつ渾身の演技で謳い上げる。
★ 生きていく限り、人は、大切な者を失い続ける。その時、人は、大切な者に何をしてやれるのか。
事件からまる10年経って今、「後悔はない」と清水氏は語る。病院へ入れるのは正しいことかも知れない。
でもそれは、誰にでも出来る簡単なことだ――。
★ その、「極めて普通の市井の人の、愚かしいほどに純粋な選択」に惹かれたという塙幸成監督は、
2人の、世間からポッカリと忘れ去られてしまったが故に純度を増した愛を、極めて静かに描き出す。
収録内容:公式サイトより
1999年12月。
雪舞う音さえ聞こえるほどの静けさのなか、男がひとり、妻を葬った。
272日、6,000Km――
これは、とある夫婦の壮絶な愛の記録である。
1999年12月。1人の男が逮捕された記事が、新聞の社会面にほんの小さく載った。
罪状は、「保護責任者遺棄致死」――老年や幼年、身体障害者や疾病のために扶助を必要とするものを遺棄し、死に至らしめたことに対する罪であった。
男は末期癌の妻をワゴン車に乗せ、9カ月もの間、日本各地を彷徨っていた。
2000年秋、月刊誌「新潮45」に2号にわたって、逮捕された男・清水久典氏の手記が記載されて、大きな反響を呼ぶ。
やがて文庫化されたその手記は、殆ど宣伝もなしに口コミで15万部を売り上げ、2011年現在、約20万部のロングセラーとなっている。
事件の裏には、報道されなかった夫婦の深い愛の物語があった。
本作はその、清水夫妻の272日、6,000キロに及ぶ旅の記録の映画化である。
私見:
夫婦の数程に愛情の表現方法があるのでしょうから、夫婦としての生き方について、実在する主人公を批判するつもりはありません。
しかし、私が主人公の置かれた立場だったなら、不可抗力な借金を負わせられた事については、姉の助言通りに自己破産を申し立てると思います。
主人公は「そんなこと(自己破産)したら恥ずかしくてこのへんに住めんようになる」と言っていますが、妻が大腸癌で医師からは3か月後には再発すると宣告されていた訳ですから、返済を免除して貰って、妻を病院に入院させて看病する方が重要だったのではないか?と思います。
まあ、私の様な当たり前の行いでは映画にならないですが、妻に幸せな終末期を送れる様にする事が夫の義務ではないのかな⁉と考えさせられた映画でした。
主役の清水夫妻を演じられた三浦友和さんと石田ゆり子さん、齢を重ねても美男美女で、共に私の好きな俳優です。
不要不急の外出を控えたお家時間にDVD、ネット配信動画の映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
Posted at 2021/11/28 08:39:44 | |
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