
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「こどもしょくどう」と言う2019年に公開された社会派映画。
概要:公式サイトより
豊かに見える今の日本社会のひずみを受け、満足な食事をとることのできない子ども達がいることをご存知でしょうか。
そんな子どもたちの拠り所となる“子ども食堂”が、地域の新たなコミュニティの場として全国各地に広がっています。なぜ今子ども食堂が必要とされているのか…。
そのテーマを子ども視点から描き出したのは、『火垂るの墓』で戦禍のなか精一杯生きる兄妹と向き合った日向寺太郎監督と、2014年『百円の恋』(武正晴監督)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した脚本家の足立紳。2年に渡る脚本づくりを経て、弱者に不寛容な現代社会でも、子どもの純粋な気持ちは社会を変えることができるかもしれない、という希望が見える作品が誕生しました。
そしてダブル主演の藤本哉汰、鈴木梨央らの瑞々しい姿、ユウトの両親を演じる吉岡秀隆と常盤貴子の温かい眼差しが心を打ちます。
あらすじ:公式サイトより
小学5年生の高野ユウト(藤本哉汰)は、食堂を営む両親と妹と健やかな日々を過ごしていた。
一方、ユウトの幼馴染のタカシの家は、育児放棄の母子家庭で、ユウトの両親はそんなタカシを心配し頻繁に夕食を振舞っていた。
ある日、ユウトとタカシは河原で父親と車中生活をしている姉妹に出会った。ユウトは彼女たちに哀れみの気持ちを抱き、タカシは仲間意識と少しの優越感を抱いた。
あまりに“かわいそう”な姉妹の姿を見かねたユウトは、怪訝な顔をする両親に2人にも食事を出してほしいとお願いをする。
久しぶりの温かいご飯に妹のヒカルは素直に喜ぶが、姉のミチル(鈴木梨央)はどことなく他人を拒絶しているように見えた。
数日後、姉妹の父親が2人を置いて失踪し、ミチルたちは行き場をなくしてしまう。これまで面倒なことを避けて事なかれ主義だったユウトは、姉妹たちと意外な行動に出始める――。
「子ども食堂」とは?:公式サイトより
先進国の中では突出して 「相対的な貧困状態」にある子どもが多い現代の日本。
厚生労働省発表の「子供の相対的貧困率」は16.3%に上り、6人に1人の子どもが貧困状態にあるといいます。こうした中、子どもの貧困対策のひとつとして注目を集めたのが「こども食堂」です。現在は貧困対策としてだけでなく、地域のコミュニティの場として、役所や地元企業、住民たちの協力により全国に広がり、運営形態は様々ですが、子ども食堂とされる場所は全国に2000か所以上あると言われています。場所、食事、時間帯など運営者によって変わりますが、基本的には、無料または数百円で子どもたちに食事を提供するスタイルです。
ただし、ボランティアによる運営も多く、子ども食堂を続けることの難しさや、地域の理解、本当に温かい食事を必要としている子どもに届いているのかなど、課題も出始めています。
私見:
映画を観終わって公式サイトを見る迄は、比較的裕福な国と知られる日本に「子ども食堂」が2000か所以上あるとは知りませんでした。
それほど多くの「子ども食堂」があると言う事は、その何倍もの空腹に耐えている子供達がいると言う事…。
子ども食堂ではありませんが、私の子供が小中学校へ通っていた当時にも、学校給食を食べるものの給食費が払えずにいる児童がいると聞いた事がありました。
その児童に罪はなく、悪いのは親の方なのですが、そんな親の子供が不憫です。
息子の場合は給食でお代わりする様な食欲だったので、私は息子の給食費が皆と同じ料金ではと心苦しく思っていましたけどね。
映画の内容についてですが、高野ユウト(藤本哉汰)の友達の大山タカシ(浅川蓮)は母親の育児放棄が原因でユウトの家に入り浸っているのは理解で出来ましたが、木下ミチル(鈴木梨央)とヒカル(古川凛)姉妹の父親の次郎(降谷建志)が何故、親子で橋の下に軽バンで暮らす様になったのか?妻の朋子(石田ひかり)が娘達の前から姿を消したのは何故か?が明らかにされていませんでした。
朋子が浮気でもして、夫と娘達を捨てて出て行ったのかなぁ~?
ミチルとヒカルは父親にも置き去りにされて、結局児童福祉施設に引き取られて行きましたが、寧ろそれで良かったのかも知れません。
ミチルとヒカルの人生が、それで一旦リセットされれば良いけど。
タカシやミチルにヒカルと言った育児放棄された子供達に食事を振舞っていたユウトの両親高野作郎(吉岡秀隆)と佳子(常盤貴子)の経営する定食屋は、後に小学生以下無料の「子ども食堂」も兼ねる様になりました。
「子ども食堂」の必要のない世の中が理想ですが、現実問題は「子ども食堂」が貧困にある子供達のセーフティーネット的な役割を担っているのでしょう。
お腹が満たされてこそ、子供の心身の成長が促される筈だからね。
不要不急の外出を控えたお家時間にDVD、ネット配信動画の映画観賞をみんカラの皆さんにもお勧めします。
Posted at 2021/11/20 07:58:20 | |
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