
DVDを借りて映画を観ました。
映画タイトルは「おらおらでひとりいぐも」と言う、作家の若竹千佐子の同名小説を原作にした作品。
2020年に劇場公開された邦画。
イントロダクション:公式サイトより
第158回芥川賞と第54回文藝賞をダブル受賞した若竹千佐子のベストセラー小説を「横道世之介」「モリのいる場所」の沖田修一監督が映画化し、昭和・平成・令和を生きるひとりの女性を田中裕子と蒼井優が2人1役で演じた人間ドラマ。75歳の桃子さんは、突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。しかし、毎日本を読みあさり46億年の歴史に関するノートを作るうちに、万事に対してその意味を探求するようになる。すると、彼女の“心の声=寂しさたち”が音楽に乗せて内から外へと沸き上がり、桃子さんの孤独な生活は賑やかな毎日へと変わっていく。75歳現在の桃子さんを田中、若き日の桃子さんを蒼井、夫の周造を東出昌大が演じるほか、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎という個性的なキャストが桃子さんの“心の声”たちに扮する。
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
75 歳の桃子(田中裕子)さん、圧倒的に自由で賑やかなひとり暮らし!
主人公は、75 歳でひとり暮らしをしている“桃子さん”。1964 年、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、身ひとつで上京してから55 年。夫・周造(東出昌大)と出会い結婚し主婦となり、2 人の子供を育て、これから夫婦水入らずの平穏な日々を過ごそうと思った矢先、突然夫に先立たれ途方に暮れていた。
しかし、ひとり家でお茶をすすり、図書館で借りた本を読みあさるうちに、46 億年の歴史に関するノートを作り、万事に問いを立ててその意味を探求するようになる。すると、桃子さんの“心の声”が、ジャズセッションに乗せて内から外に湧き上がってきた!桃子さんの孤独な生活は、現在と過去を行き来し、いつのまにか賑やかな毎日に変わっていく――
ストーリー補足&私見:
若い頃の桃子(蒼井優)は自由を求めて実家から家出します。
その後、桃子の住み込みで働いている食堂に、周造(東出昌大)が食事しに来るようになり、知り合います。
やがて、2人は結婚し、男の子と女の子を授かりました。
ところが、周造が亡くなってしまった為に、桃子は自由を求める事等出来る筈もなく、子育てに没頭する毎日を送る事になりました。
75歳の桃子(田中裕子)は自分の内なる声の幻視が見える様になり、その“寂しさ1”(濱田岳)、“寂しさ2”(青木崇高)、“寂しさ3”(宮藤官九郎)と会話する様になります。
他にも、桃子の心の声の“どうせ”(六角精児)も時々現れる様になります。
物語は、桃子の昔の思い出の回想シーンがメインで、桃子の思い出は誰にでもありがちなもので、特別なエピソードではありません。
老人の桃子が幻視で若い頃の桃子と会話するシーンがあり、老人の桃子は「周造が亡くなったのは、オラを自由にする為だった。周造の死は必然だった」と言っていました。
「そう思わなければ、周造の死を受け入れられない」とも言っています。
それって、自分の自由は、自分以外の人の死によって成り立つと言う考えになりませんか?その考えには私は賛成出来ないなぁ~。
何故か?心に残ったどうでも良いシーンは、桃子にホンダのセールスマン(岡山天音)が「何か困った事があった場合は、遠くの子供より、近くのホンダ」と言っていました。
それに対し、桃子は「流石に、それはないでしょう」と応え、セールスマンも「そうですよね」と言います。
後日、残クレで成約したN-BOXが納車された桃子は「遠くの子供より、近くの…、何でしたっけ?」とセールスマンに訊きます。
セールスマンは「何ですか、それ」と素っ気ない返事。
桃子はセールスマンに「時々遊びに来て」と言っていましたが、その後にセールスマンが来訪している様子はありませんでした。
買わせんが為の口八丁や納車した後のフォローしない売りっ放しのセールスマンを風刺している様です。
映画の制作者は、ホンダのセールスマンに恨みでもあるのでしょうかねぇ⁉
本編が2時間超えで、全集中して観ていた訳ではありませんが、制作者のこの映画に込めたかったメッセージが私にはよく解りませんでした。
主人公の桃子さんとは、性別が違うし、年齢差がある為か?桃子さんに感情移入が全く出来ませんでした。
映画タイトル「おらおらでひとりいぐも」は東北弁で「私は私で、一人で生きて行くもの」と言う意味だと、東北出身の私は訳します。
桃子さん、一人で気ままに長生きして下さい。
Posted at 2022/08/30 10:02:05 | |
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