
ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「夏物語」と言う、韓国の恋愛映画。
日本では2007年に劇場公開されました。
映画タイトルに(韓国映画の方)と表記したのは、フランスの巨匠エリック・ロメールの「四季の物語」シリーズの同名映画「夏物語」と区別する為です。
イントロダクション:公式サイトより
「純愛中毒」「甘い人生」のイ・ビョンホン主演の悲恋物語。共演は「ラブレター」「ファミリー」のスエ。監督は「品行ゼロ」のチョ・グンシク。60歳を超えた今も独身を貫き通す元大学教授ユン・ソギョンのもとに、テレビ局のスタッフからある番組企画が持ちかけられる。それは、教授の初恋の女性を探すというもの。どうにかソギョンの了承を得て、取材を開始したスタッフは、やがて、大学生だったソギョンのあまりにも美しく悲しい初恋の物語を知るのだった。
ストーリー:
TV放送作家イ・スジン(イ・セウン)は成り行きで、初恋の人を探すと言う番組企画を担当する事になります。
スジンは、60歳を過ぎても独身の恩師である元大学教授ユン・ソギョン(イ・ビョンホン)を訪ね、協力して欲しいとお願いします。
ソギョンは1冊の古書を渡し、元の持ち主である初恋の人を捜し出して欲しいと言います。
スジンはソギョンから聞き出した手掛かりを基に、ソギョンが大学生の頃に農業奉仕していたと言う農村に行き、ソギョンの恋人が働いていたと言う図書館を訪ねます。
村人の話では、その女性は大学生と駆け落ちして、ソウルに行ったらしいと言う事でした。
時は遡って1969年夏、学生達は独裁政権に反対する学生運動やデモへ参加していました。
実業家の息子ソギョンは学生運動に興味がありませんでしたが、友人に強く勧められて学生運動家達と田舎の農業奉仕に参加する事になりました。
田舎でやる事もなく散歩していたソギョンは檜の匂いに誘われて空き家の庭を覗くと、そこに若い女性がいました。
彼女はソ・ジョンイン(スエ)と言って普段は図書館で働いていました。
ジョンインに一目惚れしたソギョンは、事ある毎に彼女を連れ出す様になります。
ある日、村長(チョン・ソギョン)からジョンインは「アカの一家」と罵倒されてしまいます。
ジョンインの父親が娘を残して北朝鮮に亡命した共産主義者だった事を恨んでの事でした。
その後に、ジョンインの父親が建てた図書館が火事になってしまいます。
間もなく、独裁政権の民主化に対する圧力が強まり、農業奉仕に携わっていた学生達はソウルへ帰る事になりました。
ジョンインと離れ離れになりたくないソギョンは駆け落ちを彼女に持ち掛けます。
ソウルに向かった二人は、そこで学生運動の混乱に巻き込まれ、警察に身柄を拘束されてしまいます。
ソギョンとジョンインは、北朝鮮のスパイ容疑で取り調べられます。
ソギョンは実業家である父親に助けを乞います。
父親は息子へ「ジョンインを守りたければ、彼女は見ず知らずの他人と主張する事だ」と忠告します。
ソギョンとジョンインは警察(若しくは当局)の取調室で再会しますが、ソギョンは赤の他人を装います。
彼の本位を汲んだ彼女も彼の事は知らないと言い張ります。
取調べから解放された際にソギョンは、ジョンインをハグして「一生傍にいる」と約束します。
間もなく、釈放されたソギョンはジョンインの出所を待ちます。
やがて、ジョンインも釈放されてソギョンと共にソウルを離れる為に駅に行きました。
頭痛を訴えるジョンインの為にソギョンは薬を買いに薬局へ行きます。
彼が彼女の待っている筈のベンチに戻ると彼女の姿はありませんでした。
時は現代になり、ソギョンはスジンの探してくれた情報から、ジョンインがソギョンの許から消えた後に勤め始めた小学校へ行ってみました。
校庭の片隅にはジョンインの植えたと言う檜が大きく成長していました。
ジョンインは病気で亡くなっており、この世にはもういませんが、ソギョンは檜の匂いに誘われてジョンインに初めて会った日の事を思い出していました。
私見:
「夏物語」は朝鮮の政治情勢に翻弄された悲恋物語でした。
イ・ビョンホンが珍しく情けない男性(の様に私には見えた)の主人公を演じたこの映画は希少かも⁉
Posted at 2022/08/06 07:37:45 | |
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