
ネット配信で映画を観ました。
映画タイトルは「ちょき」と言う、金井純一監督が脚本も手掛けたオリジナルストーリーの邦画。
ハートフルヒューマンドラマでありラブストーリー。
2016年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
今作は2015年12月、和歌山市内で撮影された作品。
物語の舞台、主人公・直人の美容室はわかやまじゃんじゃん横丁。さらに和歌浦天満宮、マリーナシティ、和歌山盲学校など全て和歌山市内で撮影。これは監督・脚本の金井純一が実際に和歌山市内を訪れ、そこで触れ合った町や人に触発され、書き下したオリジナルストーリーのため。
映画本編に流れるあたたかさや優しさは和歌山弁と和歌山の魅力から成るもの。金井監督からは「和歌山市のロケーションとしての魅力はもちろんのこと、撮影に協力してくださった和歌山市民の方たちの魅力も、この映画の中にしっかりと刻まれています。和歌山市でしか撮れなかった、あたたかい、愛のある映画ですので、ご期待ください」とメッセージが届いた。
盲目の少女・瀬戸サキ役という難役に抜擢されたのは増田璃子。金井監督とは短編「転校生」でタッグを組み国内外で高い評価を得て今作に至った。その独特の眼差しの表情と長編映画初主演とは思えない演技で、儚くも力強いサキを演じる。
そのサキを優しく受けとめながらも、自身に深い葛藤を抱える美容師・波多野直人役を演じた吉沢悠。微細な感情の表現を求められる役を見事に演じきり、「ちょき」に新たな魅力を生み出した。
またサキの親友で、弱視の河合あかね役の藤井武美。直人の妻で、書道教室でサキに書道を教えていた京子役の広澤草。京子の母親で、直人に対して葛藤を抱く尾崎一枝役の和泉ちぬ。直人が営む美容室HATANOの常連でスナックのママ、直人の理解者・江川舞役の芳本美代子。直人の古くからの常連客でコーヒーとレコード好きの宮本昭夫役の小松政夫、と個性的かつ実力派俳優が脇を固めている。
音楽・主題歌はおおはた雄一が担当。監督リクエストによる全編書きおろしのギターの音色がストーリーにそっと寄り添い、主題歌「風の声を聴いた日に」はふたりを見守るような優しい歌声、詩で映画を締めくくっている。
メイン写真は川島小鳥が担当。台本を読んで現場入りし、そのインスピレーションからサキと直人が醸し出す、優しくも切ない雰囲気を独特の風合いで切り取った写真になっている。ロケ地・和歌山の街と人の魅力、そして金井監督が書き上げたオリジナルストーリーに幾重にも重なり、映画「ちょき」が誕生した。
ストーリー:公式サイトより
自然豊かな和歌山市の商店街にある美容室“HATANO”。
レコードとコーヒーが好きな波多野直人(吉沢悠)は美容師を、妻・京子(広澤草)は美容室の二階で書道教室をしていた。
7歳の瀬戸サキは、その書道教室に通っていた問題児だが、京子はサキを自分の娘のように可愛がっていた。
直人と京子の間に子供はいなかった。
時は経ち十年後、一本の電話がかかってくる。それは十年前のある事件以来会っていなかったサキ(増田璃子)だった。彼女は視力を完全に失っていた。直人も最愛の妻・京子を五年前に亡くしていた。
空白の十年間に何があったのか。
サキの想いを知り、直人は大きな決意をする・・・。
ストーリー補足&私見:
瀬戸サキ(増田璃子)に関する10年前のある事件とは?母娘家庭のサキは母親から虐待を受けていて、母親は逮捕され、サキは児童養護施設に入所した事。
その10年の内にサキは全盲になってしまいました。
美容室を営む波多野直人(吉沢悠)は妻の京子(広澤草)を5年前に亡くしていました。
10年ぶりに京子の習字の教え子だったサキから、京子を懐かしんで美容院へ電話がありました。
電話に出た直人は京子が亡くなっている事をサキへ知らせます。
後日、サキは友人の河合あかね(藤井武美)と髪を切りに美容院へやって来ました。
幼い頃から直人を“ちょきさん”と渾名し好意を持っていたサキは、それから足繁く直人の許を訪ねて来る様になりました。
子供のいない直人はサキを娘の様に可愛がり、彼女の行きたいところへ頻繁にバイクや車で連れて行きます。
「40歳過ぎのオジサンの直人が、女子高生のサキ相手に…」と街では噂されていると、直人の友人や美容院のお客さんが忠告してくれます。
その後、母親が仮釈放される予定であるとサキへ連絡がありました。
動転したサキは子供の頃に母親から受けた虐待を思い出し情緒不安定になり、自分の髪をハサミで散切りしてしまいます。
サキは治療の為に入院しました。
直人はサキが退院すると彼女に会いに行き、高校卒業後に彼女を引き取ると約束します。
直人の美容室で、サキはマッサージ師として働けば良いと勧めます。
サキは「サキを幸せにする事が、俺の幸せだ」と直人から言われて、嬉し涙を溢しました。
本編で言っていましたが、40歳過ぎのオバサンが男子高校生を好きになる事は考え難い様に、40歳過ぎのオジサンと女子高生の恋愛が成り立つか?と言われれば、迷惑条例違反でもなければ後者の方が可能性ある様に思います。
映像が綺麗な作品で、ストーリーも“ほんわか”する映画でした。

Posted at 2024/01/31 09:58:59 | |
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