
DVDを借りて映画を観ました。
タイトルは「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」と言う、映画「男はつらいよ」シリーズの49作品目。
49作目の予定だった「男はつらいよ花遍路」の撮影直前に主演の渥美清さんが亡くなってしまったので48作目で打ち切りになる筈でした。
しかし、ファンからの要望に応える形で新たな49作目として「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」が制作されました。
シリーズ第25作品目「寅次郎ハイビスカスの花」の寅さん(渥美清)とマドンナのリリー(浅丘ルリ子)の恋愛物語を回想する作品となっています。
1997年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
「伯父さんはどうしているのだろう」
出張先の駅で、寅さんの幻影を見た満男は、まだ小学校だった頃のひと夏を思い出していた。それは寅さんとリリー(浅丘ルリ子)の沖縄の灼熱の恋の日々だった。今から20年前、柴又に届いたリリーからの手紙。沖縄で病床にいるリリーを、嫌いな飛行機に無理に乗って、見舞いに行った寅次郎。二人の同棲の日々・・・
渥美清の没後一年に作られた「特別篇」は第25作のリマスター版。音声をデジタル化し、映像を丹念にコンピューターで補正し、お色直しをしたバージョンに新撮影部分を加えて完成した。それは若い世代にも寅さんの楽しさを知って欲しいというスタッフの思いの具現化であった。新撮影部分は、満男が出張先の静岡県の駅のホームで、通過する列車の向こうに寅さんを見るというシーン。CGで合成された渥美清の姿は、西田敏行の『虹をつかむ男』にも登場している。
ストーリー:関連サイトより
満男(吉岡秀隆)の夢うつつの境界から始まる。靴会社のセールスマンとしてサンプルをいっぱいカバンに詰めて日本各地を飛び回り、時には安宿に泊まることもある満男は、最近、同じ旅の空の下にいる伯父の寅次郎(渥美清)のことをよく思い出していた。満男は特に印象深かったリリー(浅丘ルリ子)の夢を見る。二人とも、自分たちが世間には特にいらない存在だということを自覚していたこと(『寅次郎忘れな草』から)、「リリーさんがお兄ちゃんのお嫁さんになってくれればどんなにいいか」とさくら(倍賞千恵子)が話し、リリーもその気になっていたこと(『 寅次郎相合い傘』から)などを思い出す。
本編ラストシーン(寅次郎がリリーのマイクロバスに乗って草津に向かうシーン)をエンディングのテーマ曲抜きで流しつつ、「これはもう20年近く前の話で、その後いろんなことがあったけど、その話はまたいつか聞いてもらいます。」と満男が語り、帝釈天の参道に画面が切り替わり、「終」。
ストーリー補足&私見:
セールスの仕事で日本各地を飛び回っている諏訪満男(吉岡秀隆)は、最近時、日本各地を旅して廻る伯父の車寅次郎(渥美清)の事をよく思い出していました。
満男は寅次郎とそのマドンナとして特に印象深かった松岡リリー(浅丘ルリ子)の夢を見ます。
かつて寅次郎が想いを寄せたキャバレー歌手のリリーが沖縄で倒れ、それを手紙で知った寅次郎は大嫌いな旅客機に乗って、沖縄のリリーの入院する病院へ駆け付けます。
寅次郎の献身的な看病でリリーの体はみるみる回復し、彼女は退院しました。
寅次郎はリリーの療養の為、間借りをして半同棲生活を始めます。
しかし、カタギの生活に慣れない二人は、お互いを好きでいながら、些細な事で喧嘩別れしてしまいました。
その後、二人は東京葛飾柴又の“とらや”で再会し、仲直りしました。
二人が結ばれれば良いと寅次郎の妹の諏訪さくら(倍賞千恵子)やさくらの夫の博(前田吟)は願いますが、二人の楽しかった沖縄の出来事は暑さにノボせた夢だったとリリーは述懐しました。
そして、寅次郎もリリーもそれぞれに放浪の旅へ出ました。
暫くして、草津行きのマイクロバスに乗っていたリリーは、路線バスを待つ寅次郎を偶然に見付け、一緒に草津に行こうと誘います。
寅次郎は上機嫌でマイクロバスに同乗しました。
山田洋次監督が特に好きな第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」をリファインした作品が映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」です。
前作の映画48作目迄は主題歌を渥美清さんが歌っていたそうですが、渥美さんが鬼籍に入っていた為に本作では八代亜紀さんが歌っていました。
その八代さんも、今となっては鬼籍に入ってしまっていますが…。
歴代のマドンナで松岡リリーさんが寅さんに一番お似合いの女性だったと私は思っています。

Posted at 2024/03/28 10:01:09 | |
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