
ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「乱反射」と言う、貫井徳郎の同名小説を原作に実写化した邦画。
メ~テレ開局55周年記念ドラマをディレクターズカットして劇場版とした社会派ドラマ。
2019年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
主演 妻夫木聡 x 井上真央
演出 アカデミー監督・石井裕也 x 原作 ミステリーの魔術師・貫井徳郎
地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、「誰にでも心当たりのある」小さな罪の連鎖だった―。
原作は、「第63回日本推理作家協会賞」を受賞した貫井徳郎氏の『乱反射』。この重厚なミステリー作品をテレビドラマ化するにあたって、メガホンをとったのは、数々の映画賞を受賞し、海外からも熱い視線を注がれる石井裕也監督。
主演の妻夫木聡とその妻役の井上真央を中心に濃密な俳優たちが魅せるドラマ『乱反射』は、現代の日本社会の問題を、斬新な切り口で、背筋が凍るほどリアルに、そして真正面から暴き出す、社会派ミステリーエンターテインメントドラマです。
映像化不可能とも言われた傑作ミステリー小説に日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞、女優賞を受賞した「妻夫木聡×井上真央」が初共演で挑む!
事故で最愛の息子を失い、原因の真相を追う夫婦を、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の受賞経験がある妻夫木聡と井上真央が演じます。互いに「波長が合う」(妻夫木)、「居心地がよい」(井上)と語る初共演とは思えない息の合った演技は必見です。
幼い命を死に追いやった、法では裁けぬ殺人とは!?
複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに起こった悲劇―
モラルなき現代を暴き出す傑作ミステリーが待望のテレビドラマ化!
ストーリー:公式サイトより(キャストを加筆)
愛する息子はなぜ死んでしまったのか―。
原因の真相を追う新聞記者の父親(妻夫木聡)が突き止めたのは、「誰にでも心当たりのある」小さな罪の連鎖だった―。
街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、事なかれ主義の市役所職員、尊大な定年退職者……
複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、悲劇は起こった。
決して法では裁けない「殺人」に、残された家族は沈黙するほかないのか―。
このドラマの登場人物は、平凡な人ばかり。しかし、事件に関わる人間が、どこにでもいる人たちばかりであることが、この物語の結末に重くのしかかっていきます。
─自らの虚栄心を満たすために、街路樹伐採の反対運動を起こす主婦(筒井真理子)
─定年後に家に居場所を無くし、救いを求めて飼っている愛犬のフンを腰が痛いからという理由で始末しない老人(田山涼成)
─医師としての責任を負うのが嫌で、救急要請を断ってしまうアルバイト当直医(三浦貴大)
─犬のフンを拾うために公務員になったんじゃないと、仕事を放置した市の職員(芹澤興人)
─極度の潔癖症を患い、不潔なものに触れられないことを隠している造園業者(萩原聖人)
本当は悪いことだとわかっているけれど、目をつむってこっそりする「小さな罪」。誰もがどこかで身に覚えがあるものばかりです。しかし、そんな「小さな罪」が連鎖して積み重なり、2歳の男の子の命が奪われる事故が起こります。
新聞記者である被害者の父親は、息子(小岸洸琉)の死の真相を突き止めようとし、「小さな罪」を働いた人たちに次々に接触していきます。ですが、彼らは自分のしたことが「殺人」だとは認めません。それどころか、なぜ自分が責められなければならないのか、誰もが怒りをあらわにし、追及する父親を逆に非難するのです。
誰も謝罪をせず、誰もが人のせいにし、自分の責任を認めない。責任を追及しようにも、法で裁くことができません。
追い込まれた父親と母親(井上真央)は、幼い息子を失った悲しみと怒りの矛先を、自分自身に向けていくことを余儀なくされていく─
私見:
主人公の加山聡(妻夫木聡)が時々言葉にする「想像力の射程」(想像力の及ぶ範囲、その限界の事を意味する様です)がキーワードかなぁ!?
加山聡と光恵(井上真央)夫婦は、息子の翔太(小岸洸琉)を市役所管轄の街路樹の倒木で亡くしてしまいました。
街路樹の倒木は事故ではなく、色々な無責任な人々の関わる不幸な出来事が重なって…。
無責任な人々の意識が薄いですが、やっている事は「未必の故意」と言える内容ばかり。
想像力が豊かなら、予知予測が可能で街路樹の倒木事故は防げたのではないかと…。
倒木事故に至った経緯は解明されましたが、本編では刑事告訴は出来なかった様です。
私の推理ですが、市役所の街路樹の管理不行き届きで民事訴訟すれば賠償請求出来ると思いますが、死んだ子供が帰って来る訳ではないのでね…。
クライマックスで、加山夫婦は街路樹の倒木事故で息子が亡くなって2か月経ち、ドライブに行く事にしますが、そのクルマの後席には息子が使っていたチャイルドシートが外せないままありました。
原作になった貫井徳郎さんの小説「乱反射」を読んでみたくなりました。

Posted at 2024/09/24 09:59:14 | |
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