久しくZさんに変化がなく、そろそろまた妄想を少しずつ具現化していきたいなぁと思っていたところ。
会社で乗る機会があって手に取ったADバンの鍵。
見慣れたZさんの鍵と同じであった。
ぐぬぬ。
かつてZ32に専用チタンキーやQ45に黄金の鍵(オプション)を用意していた日産はどこへ行った。
2000年だか2001年だかに、「フォースは我に」というキャッチコピーで現れたシーマのモデルチェンジと共に日産エンブレムがリニューアルし、同時にその後の車名フォントも全車種統一され、ステアリングにつくエンブレムも全車日産マークになっていった中、ZとGTRだけは特別扱いされ、それぞれ『Z』と『GTR』のエンブレムを戴くことを許された存在だと言うのに。
せっかくステアリングのエンブレムには拘ったのに何故鍵は他の車種と同じなのだ。
百歩譲ってエンブレムは日産だとしても、せめて本体は内溝式にして欲しかった…
いや、それは今回は関係ないw
その後、世の車の鍵は進化を遂げ、スマートキー+プッシュスタートへ次々に取って代わっていく。
Zも33から34へとモデルチェンジし、その流れに従った。
相変わらず他車との使い回しキーであるようだが、Z33での反省があったのかは定かではないが、途中から『Z』エンブレムがつくようになったらしい。
どうせならそんなもん33の時からやっといてよ。
いきなり話題がエンブレムの話に摩り替わってしまったが、要するにワタクシはZの鍵が、会社のきったないポンコツADバンと同じ見てくれなのを残念だと感じたわけである。
そして、フェラーリ様のこんな鍵や
(※この画像は販売されている鍵のレプリカで、実車の鍵ではありません)
ポルシェ様のこんな鍵を見ているうちに
(※コンフィギュレータのオプション画像)
この鍵にもあんな風に色を塗ってみよう…かな。と思ったのである。
いざ塗ってみようと思ったところで、情報収集の為にいろいろと先人の知恵を拝借すべく、あれやこれやとググってみた。
Z33で赤く塗っている方が見つかり、Zではないが、ご自分で塗装なさっている方も何人か発見できた。各人方法は様々であったが、程度と精度の問題で基本的には変わらないっぽい。
何はともあれ、とりあえずやってみよう。
まずはバラす。
電池を交換するのにバラしたことはあるので、バラし方はわかっている。
塗装を実行するに当たって、初めて使うスペアキーさんにご登場願った。
完成するまではこのスペアさんをメインキーとして使用することにする。
未使用のスペアをよく見ると、表面にシボがかかって手触りがザラザラしている。
今まで気づかなかったが、いつも使ってた鍵はどうやら使用するうちにだんだんシボが薄くなってしまっていたようだ。
塗装グッズは一通り揃っていた。
ここまで何色にするか一言も触れてないが、言わずもがな黄色である。
左からサフェーサー、黄色(イエローパール)、クリア。
ご覧の通りタミヤですw
これらはいつ買ったか覚えてないくらい前に、プラモの塗装をするつもりで用意していたもの(爆)
今回調べているうちに、このイエローパールは限定品でもう手に入らないらしいことが発覚。
早速分解してエンブレムをひっぺがし、サンドペーパーで表面を足付け。
足付け後、サフェーサーを吹く。
元が黒いのでサフェーサーは白でちょうどよかった。
ここらで一旦師匠を訪ね、アドバイスを仰ぐ。
そして黄色を塗ってみた。
なんだか楽しいw
続いてクリアを吹く。
このイエローパール、『クリアを吹くと美しく仕上がります』と説明が書いてあったが、確かに。
師匠に次の手順のアドバイスを仰ぐ。
次はコンパウンドで磨くべしとのことだが、どうせ使用量も微量なので師匠が分けてくれるというので再び訪ね、磨いてもらったら一部黄色まで落ちてしまった(゜д゜;)
どうやらクリアの塗りが少なくて層が薄かったらしい。
「もっとクリアを厚く吹かぬか、この愚か者」と叱責を受け(?)、
振ってもカラカラとしか言わなくなった瀕死のイエローパールの最後の力を振り絞り、どうにか塗り直しに成功。
だがこれでイエローパールは本当にスッカラカンになったのでもう失敗はできぬ。
これで再びクリアを吹く。
今度は層が厚くなる様に何度も吹いた。垂れそうになる寸前がいいと言う。
吹いた後にしげしげと眺めていると、垂れかけたので慌てて回転させ、事なきを得た。
しかしゴミの侵入を許してしまい、除去を試みた結果またしても下地を出してしまったorz
もうイエローパールはいないので、仕方なく別の黄色い塗料を蘇らせてその部分に筆で塗る。
当然黄色が違うのでそこだけ色が違ってしまったが、端の目立たない場所だったのでこの際気にしないことにする。
そしてまたクリア。今度こそ終わりにしたいものだ。
十分乾燥させた後、仕上げに師匠から分けてもらったコンパウンドで磨く。
これは素晴らしい。
さすがにクリアを厚塗りしたものはそれ以前と比べて艶が違う。
こうしてようやく組み立てに入る。
せっかく綺麗になったのに、7年使われてくたびれたボタンをセットしては惨めなので、まだ綺麗なスペアの中身とスワップ。
電池切れに備えて新品の電池を買ってきて投入し、ネジを締めてエンブレムを貼り付けて完成。
手に取ると、厚塗りしたクリアのお陰か手応えに厚みを感じ、塗装した分重量も増えているせいか塗装してないものより重厚感も感じる。
却って安っぽくなるのではないかと途中で心配もしたが、実際そんなことはなかった。
週末しか作業を進めなかったので、着工は5月下旬にも関わらずなんだかんだ一ヶ月以上もかかっている上(爆)、出来映えは当然プロには遠く及ぶべくもなくところどころ粗もありますが、なかなか楽しく且つ満足度の高い試みでありました(´ω`)
毎日使うのはもったいないのでオフ会やツーリングの時以外は封印することにしますw