タイヤ交換とフロントフォークO/Hのついでにステムベアリングとチェーンスプロケの交換して、一通りのリフレッシュが完了したカタナ。
今回のレストアにおいてオリジナルから変更したのはキャブレターと点火コイルとファイナル。
キャブレターに関しては、カタナ販売当時ですら「新車でもキャブO/Hが必要」と揶揄されるほどグズりやすかったんだけど、これには理由があるんよ。
カタナのエンジンはGSX-R系をベースとしているけど、ロングストローク化されたローカムエンジン。なのにキャブレターはショートストロークハイカムエンジンと同じBST32が採用されている。
本来、カタナのエンジンから考えるといっこ下のBST28を採用するのが正しい。
でも90年代初頭は「キャブの口径はステータス(付加価値)」的な考え方があって、ヨンヒャク、しかもカタナにニハンと同じ口径のキャブを採用することはユーザーが認めなかったという悲しい時代。おかげでカタナはデビューとともにキャブの不調と戦わざるを得なくなった。
後年、同じエンジンのインパルスにBST28を採用したのは馬力制限ではなく吸気適正化なわけ。
俺氏は迷うことなくインパルス純正BST28をO/Hしてインストール。
始動性が段違いに良くなり、カブってジャンプスターターなしでは再始動不能になるようなことは一切なくなった。
点火コイルは実績と信頼のウオタニ。
ファイナルに関しては好みの問題もあるだろうけど、カタナのファイナルはデカすぎる。
おそらく、ビッグバイクのバカトルクを模した乗り味を再現するためなんだろうと思われるけど、アクセルオンでドカッと加速し、アクセルオフでは腹パン食らったようなエンブレ。
ギクシャクして乗りにくいことこの上ない、というのは好みの問題だから別にどうでもいいんだけど、ファイナルがデカすぎることによってエンジンがすぐ吹け切るというのが問題。
高回転で頭打ちになるのに高回転まで回さなければならない。
ロングエンジンにショートレシオの組み合わせだから、当然燃費も壊滅的に悪い。
賢い先輩たちはインパルスのドリブン流用してちょっとロングに振るのが主流。
ちょっとロングに振るって言っても要はインパルスと同じファイナルにしてるだけだけど。
カタナ純正の3.57ファイナルからインパルス純正の3.43ファイナルに変更するだけで程よく扱いやすいトルク特性になり、燃費もコンスタントに16km/Lを狙えるそうな。
スズキのパーツリストには大切な全てのことが詰まってる、でも多くの人がそれに気付かないんだ。
あまり知られていない事実だけど、スズキ純正スプロケットにはドライブ15ドリブン48の3.2ファイナルが存在する。
純正部品番号は
・ドライブ 27510-20F00
・ドリブン 64511-33C11
通称「超速ギヤセット」
まあ俺氏が勝手にそう呼んでるだけだけなんですけどねw
そして本日はエンジン内洗浄。
おなじみワコーズRECSの施工です。
みんカラではDIYでRECSの施工を行っている方が結構居るみたいなんだけど、オイル交換に関して言及している方は居ないですね。何故だろう?
RECS施工すると一撃でオイルが死亡するからとオイル交換はセットメニュー、なんていうのは常識だから言及する必要なんてないってこと?
前回の交換から走行400kmのオイルがこの惨状。
RECSをDIYで施工した後、オイル交換しない人なんているわけないとは思うけど、もし万が一にもそういうひとがいるなら、銭の無駄だからRECS施工なんかしないでいいと思いますよ^^
RECS施工後のオイル交換に、今回はちょっとおもしろいオイルが手に入ったの使ってみることに。
フックスの0w-50レーシング。
使ってみた感想は、これはヤバイ。まじでいい。FCにも入れよう。
そしてプチツーへ。
まずは腹も減ったことだし、安佐SAの名物という触れ込みのがんす丼を食いにいくことに。
はんぺんやこれ。
ウソみたいだろ。カツ丼より高いんだぜ。これ。
純粋に味だけでいえばカツ丼より高いのも納得の美味さ。
けどこれハンペンやで…
安佐SAのエネオスで満タン給油してトリップリセットして再スタート。
その後は高速あり、ワインディングあり、市街地ありと100kmほど節操なく走り回った。
走行距離 108.2km
給油量 5.54L
安佐SAでの満タンが店員の控えめ給油、次の給油がセルフスタンドでのマジ満タンであることを考慮すると燃費20km/Lと言っても盛りすぎではないと思う。
俺氏の日記を読んでいる400カタナ乗りの方が偶にいるようだけど、この超速ギアセットは試してみる価値あると思うヨ(笑)
Posted at 2016/06/19 22:18:42 | |
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カタナ | 日記