■XL規格のタイヤについて色々考えてみた。その1
サイドが柔らかい。グニャっとする。
多分、アジアンを始めとするXL規格のタイヤを履いた人は
この印象を抱いた人が少なくないと思います。
ただどうも色々考えてみると、技術が足りないんじゃなくて
あえてサイドを柔らかくしているように思うんです。
では何で柔らかいの?って理由を考えてみました。
まず、今乗っているオデッセイのタイヤを基準に考えてみます。
215/60R16 95V
我が家のオデッセイはV6ですので標準タイヤは上記のものです。
指定空気圧は前輪2.3、後輪2.1です。
ロードインデックスが95ですので、
空気圧2.3の前輪で負荷能力675kg
空気圧2.1の後輪で負荷能力640kg
スピードレンジはVなので最高速度240km/hまで対応です。
ということでこれを例えば18インチに上げるとどうなるか。
225/45R18 91W
ロードインデックスが91ですので負荷能力を標準タイヤに合わせてみると
負荷能力675kgの前輪は空気圧・・・表に載ってないんです・・・。
基本的には空気圧を0.1上げると負荷能力が15上がりますので
単純に計算してみるとLI91で空気圧2.4が615ですので、
負荷能力675kgの前輪の空気圧は2.8になります。
負荷能力640kgの前輪の空気圧は約2.6になります。
空気圧に関して色々調べてみたんですが、
JATMA規格では
タイヤのパフォーマンスを維持するための限界 2.4kgf/cm2
メーカーが保障する範囲の限界 3.0~3.5kgf/cm2
のようです。
ではそのラインを越えて空気圧を高めた場合どのようになるのか。
サイドもトレッドもショルダーもそれぞれ同じ固さで、
同等の空気圧が掛かりますので、恐らく下記の赤線のような形になります。
(図はあくまで分かりやすくする為の誇張表現ですw)
(図1)
ということで国産タイヤに多いJATMA規格はこんな感じです。
ではエクストラロード規格の場合はどうかというと
例えばうちの車に履かせているNEXEN N9000だと
225/45R18.Z 95Y XL
LIが95なので
負荷能力675kgの前輪の空気圧は約2.85になります。
負荷能力640kgの前輪の空気圧は約2.65になります。
一件さっきのJATMA規格と差がありませんがBSのサイトにある下記を参照します。
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エクストラロード(XL)/レインフォーズド(RFD)規格について
XL/RFD規格のタイヤは、タイヤ内部の構造を強化することで、
空気圧をスタンダード(STD)規格対比高めに充填することもでき、
同一タイヤサイズ(セクション・偏平率・径)のSTD規格タイヤより高い負荷能力を発揮できるタイヤです。
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表にはJATMA規格の場合は2.4まで、XL規格の場合2.9まで載っています。
ではなぜ同じ空気圧でもXLなら大丈夫なのか?を考えてみます。
そこで出てくるのが冒頭で挙げた「サイドが柔らかい」ではないかと思います。
トレッド面やショルダーに比べてサイドが柔らかいとすると
恐らく下記の赤線のような形になります。
(図2)
恐らく、あえてこういう形にすることで、
トレッドの接地面を確保しているのではないか、
また、そのためにサイドを柔らかくしているのではないかと思います。
ではそれぞれの規格でその形がどのように走りに影響するのか、
それを考えてみたいんですが、長くなったのでその2にしますw
個人的な意見ですし、タイヤメーカーの回し者ではないので参考程度でお願いします♪
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Posted at
2012/03/14 17:19:53