昭和の龍宮閣跡 　オタモイ遊園地

午後から無風で快晴になりました
正確に書くと、小樽方面は0.5mの陸風です
そこで夕陽を見るためにアベンシスを駆りました

美しい自然は天候条件に恵まれないと
なかなか堪能できません

小樽市オタモイ岬
ここは昭和初期にニシン漁で財を成した小樽の富豪が、
龍宮城を模して建設した通称「龍宮閣」という宴会施設がありました




オタモイ遊園地と名付けられたこちらの宴会場には
落ちたら間違いなく死亡、もしくは重傷を負う険しい岸壁の細い道にある
龍宮の門をくぐって到着します



眼下の海岸では
オタモイ海水浴場というビーチも利用できました



こんな感じのご婦人たちで大賑わいでした



この美女たちは、ご健在であれば現在は90歳～100歳です


現在の岬の駐車場はこんな感じで
昭和初期にはこの土地に、演芸場や海水浴客向けの安価な食堂があったようです




これはパンフレットではなく、現地にある透明アクリル板の説明板です
背景に実際の夕陽が入るように写真を撮りました





7月までは夕陽が海に落ちるのですが
9月の現在は、山に落ちてしまいます。残念です

あ、そうそう、５月頃だったでしょうか
俳優の役所広司さんをここでお見かけしました



普通のトレッキングの服装（ある意味、こきたない恰好）を
なさっていてｗ徒歩でしたが、
オーラが出まくりですぐにわかりました
脂がのっている人は違いますねえ

龍宮閣は昭和10年代に火災で全焼しました
現在は落盤の危険があるため近づくことができなくなっています

大正から昭和40年頃までの北海道はとても景気が良くて拓けていまして
なんと日本銀行の支店が小樽にありました


日本銀行小樽支店跡

財閥系の銀行や商社、船会社もたくさん支店を置いており
北海道蝦夷地がもっとも輝いていた時代だと思います

現在は廃線になり、車でしか行けない僻地にも
国鉄の鉄道網がめぐらされており



水産業や炭鉱という給料の良い仕事を求めて
日本中から労働者が集まったものでした


ヤン衆と呼ばれる季節労働者が全国から集まりました
そしてそのヤン衆のお財布目当てに各地に遊郭ができました
現在はほぼすべてが廃墟となっております


全国各地から北海道に集まった遊女の皆さま