日本国民のみなさん こんにちは
ご承知の通り、北海道は数年前に地震によるブラックアウトを経験しました。
台湾有事、ウクライナ有事(核戦争)が懸念される昨今、
日本にも有事が及んだ場合、どうサバイバルしたら良いか、
ブラックアウトの経験を元にお話ししたいと思います。
お住まいの地域の実情に合わせてアレンジしてください。
ライフラインの確保
◆飲料水
集合住宅は絶望的です。飲み水も、トイレの水も断水します。
これはポリタンクに水道水をためておくしかありません。
水道局に聞きましたら、1週間~10日くらいは腐敗しないそうです。
飲み水と調理用、家族人数で計算してください。
コンビニさえ営業していないため、水は買えません。
一戸建ての場合、直結水道が断水することは、まずありません。
北海道はブラックアウトでも、水道は動いていました。
戸建ての方が集合住宅の住民向けに、庭の水道を解放したりしていました。
しかし、北海道の冬の場合は凍結するので、野外の水道は使えません。
◆シャワー、シャンプー、歯磨き用水
毎日、入浴している方は、1日入浴しないとかなりのストレスになります。
せめて、シャンプーと体を拭けるくらいの水はペットボトルに確保しておくと
良いです。
◆調理用燃料
プロパンガスの家庭は有事の影響を受けません。
都市ガスも供給されていました。
オール電化の住宅は絶望的です。カセットコンロなどの用意が必要です。
◆暖房
電気を必要としない、灯油ストーブなどの用意が必要です。
ガス暖房も電気を必要としますので、停電したらアウトです。
◆情報
ブラックアウトでは、テレビが見れませんでした。
テレビ局は自家発電で放送を続けられますので、電池で動くワンセグテレビや、
ガラケーワンセグなどの準備をお薦めします。
よく災害時にラジオと言われますが、ラジオ番組はまったく役に立ちません。
北海道のブラックアウトの時も、地震の専門家が延々と学説を話していたり、
何時間も前の官房長官の会見の要旨を伝えるくらいでした。
災害時や有事に必要な情報は、復旧のメド、営業しているスーパーや商店の情報、稼働しているATMの場所、避難所や炊き出しの場所などです。
ラジオは取材陣がいないため、これらの生活情報は皆無でした。
ラジオは不要です。携帯テレビを買いましょう。
次に携帯電話は動いていても、繋がりませんでした。
全国から通話が集中し、まったく繋がりません。
被災地からの発信よりも、平穏な地域から被災地へかけるほうがつながったようです。
アナログの加入電話は電源込ですので、ブラックアウトでも通じました。
◆ホームセンターは300人の大行列
ブラックアウトの日、ホームセンターには300人ほどが列をなしていました。
電池や懐中電灯やカセットコンロなどを購入するためです。
レジは停電で動きませんので、デジタルマネーは使えません。現金のみです。
また、おつりは出ません。
乾電池を買うだけで3時間はかかります。しかも売り切れなら徒労に終わります。
また、営業してくれるホームセンターがどこなのかも、勘で並ぶしかありませんでした。
結論として言えることは、事前の準備が必要です。有事や災害になってから
買い物の列に並ぶことはとても疲れます。
◆戸建ては凍死に注意
集合住宅よりも、戸建ては厳冬に弱いです。
マイナス20℃の日もある北海道では、ブラックアウトになれば、
凍死する世帯が続出すると言われています。
家の中が-10℃くらいになっても凍死しない寝具が必要です。
◆冷凍庫、冷蔵庫は無意味
夏は冷蔵庫や冷凍庫の食品が24時間でほぼ腐敗します。牛乳などの飲み物も全滅です。冬なら、比較的長持ちすると思いますが、基本的に24時間も経てば、室温と同じになります。
◆自動車の給油
ブラックアウトではGSも閉鎖状態でした。ポンプが動きませんし、従業員も出社していません。また、製油所でタンクローリーにガソリンを積み込むポンプも停電で動きませんでした。
◆スーパーマーケット
スーパーマーケットの冷凍庫、冷蔵庫も停電で食品が腐りました。停電が復旧しても一週間は品揃えが、復活しませんでした。
◆もしも戦闘地域になりそうな場所に住んでいる場合は疎開の必要があります。
・100%電気のEVは停電時には使い物になりません。
・ガソリン、ディーゼル車はこまめに満タンにしておくことをお薦めします。
・いざという時は家族全員が乗れる大きさの車が必要です。
・避難所にペットが入れないことが多いので、ペットと一緒に車中泊の可能性も視野に入れる必要があります。
◆災害時、有事に電子マネーは使い物になりません。
現金の常備をお薦めします。1000円札やコインが重宝します。
◆デマには注意しましょう。デマを見抜く方法は合理的に考えて、ありえることか、また発信源は信頼できるかの確認が必要です。
北海道では水道も断水するというデマが広まりました。
発信源は某政党の地方議員、地元の銭湯の主人とも言われていますが、今も不明です。
◆ブラックアウトでは病院も機能しなかったため、持病の薬が手に入らないという方もいらしたようです。各自の事情に合わせた対策が必要です。
最後に
北海道のブラックアウトでは、世耕官房長官の会見で
「復旧には1週間かかるかも知れない」という発言で、
道民は振り回されました。
水や食料を1週間分用意するということは、かなりハードルが高いために
多くの方がブラックアウトの初日から無理をされました。
1週間ライフラインが復旧しないということは国家的危機です。
現実的には2~3日間しのげれば、なんとかなるだろうと今は思っています。
2~3日であれば、あまり食べなくても大丈夫です。
水と暖かい部屋があれば、生き残れます。