
1996に購入したベスパ150です。
24年経ちますが、今でも保有しています。
写真の通りボロボロですが…
ベスパは1946年にイタリアで誕生しました。
1953年に作られたローマの休日で登場するベスパは1952年製のフェンダーライトと呼ばれるタイプです。
ベスパは大きく3種類に分けることが出来ると思います。
①ラージボディのスタンダード車
②ラージボディのスポーツ車
③スモールボディ車(ベスピーノ)
日本ではラージボディと呼ばれるのはフェンダーが外れるベスパです。
本来はラージボディしかモデルはありませんでした。
1963年にスモールボディ、ベスピーノが発売されます。
そこで二種類のボディラインナップとなります。
①ラージボディのスタンダード車
1946年 98cc フェンダーライト車
1948年 125cc フェンダーライト車
1953年 125cc ベスパ125U ヘッドライトがバーハンドルに移動
1958年 125cc ベスパ125 新ボディ ヘッドライトがフルカバーに
1959年 150cc 新エンジン搭載 混合比2%
全てのベスパの元になるモデルです。
ヘッドライトがクラシックなフェンダーライトから数年かけてハンドルバーに移動していきます。
1958年の125cc VNA1Tにて、現代ベスパと呼ばれるボディが完成します。
1959年のVBA1Tではそれまでのピストンバルブエンジンからロータリーバルブエンジンに変更され、それまで5%だったオイル混合比が2%になります。
このエンジンが後年のベスパの原型になります。
②ラージボディのスポーツ車
1955年 150GS(グランスポルト)
1962年 160GS
1963年 150GL(グランルッソ)
1965年 150スプリント
1965年 180SS(スーパースポート)
1968年 180ラリー
1972年 200ラリー
ベスパと言えばGSですね!
スタンダード車よりもはりのある大きいが美しいリアフェンダーを持ちます。
GSに対してGLは、角目のヘッドライトを採用して豪華版となります。
角目といっても後年のスプリントよりもはるかに丸みを帯びた美しいハンドルカバーを持ちます。
③スモールボディ車(ベスピーノ)
1963年 50、50S
1965年 125プリマベラ
1965年 90SS
1983年 スモールボディ生産終了
1985年 日本向けにスモールボディ50S復活
1987年 125ET3プリマベラ
日本でベスパと言えば50Sや125ET3ですね!
成川商会さんの尽力で日本向けに復活したと聞いております。
復刻前と復刻後のボディは見分けがつきませんが、リアブレーキペダルの穴が
・復刻前→四角
・復刻後→丸
となり見分けが可能です。
前置きが長くなりました汗
私のベスパ150です。1959年の希少なVBA1Tです。
VBA1Tを乗る前は、ダグラス製で、最後のピストンバルブ車VNA1Tを乗っていました。
スタンダード好きのようです。ほんとはGSが買えなかっただけ…
私の150はイギリスから輸入されました。
GSはミニクーパーと一緒で愛好家が多く、大切に維持されます。
対してスタンダード車は、GSを維持するために部品を外されたりしてオリジナルコンディションで残っていることは少ないです。
私の150は多分日本で一番オリジナルを保っていると思います。
色々な飾りは若気の至りで取り付けていますが、本体のオリジナル度は非常に高く資料的価値もあると信じています苦笑
・フロントフェンダー
一枚の鉄板で合わせではありません。結構合わせのフェンダーに交換されてしまいます。
・シェルホーン
お決まりでGSのレストアなどに使われてしまいます。
・フロントシート下のフック
これ無くなってしまうベスパ多いです。どこに消えるのかは分かりません。
私のはオリジナルで残っています。
・細いスタンド
スタンド立てたままエンジンスタートするとスタンドが曲がります。
曲がると後年の太いタイプを取り付けてしまいます。
スタンダード車なので、太いほうがいい!と思う方が多かったんだと思います。
・フロントバッジ
私は50周年アニバーサリーを貼っていますが、その下はオリジナルが残っています。
・ヘッドライトリム
少し凹みがありますが、オリジナルのSIAMロゴ入り。
・ヘッドライト
こちらもオリジナルのSIAM製。
・クラッチワイヤーアウター
貴重な50~60年代のアウターのままです。
以上は経験上貴重なオリジナル部分でした。
8インチ、150cc、3速です。
通勤に使っていたくらい良く走ります。
今は埃まみれの150ですが、いつの日かキレイにしたいと思っています!
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ベスパ | 日記
Posted at
2020/06/05 16:16:28