ツーリング用に持ち運びできるコンパクトな足湯を作ってみました!の第二弾となります。
第一弾の足湯の制作の詳細はこちらになります
https://minkara.carview.co.jp/userid/3262754/blog/48271076/
前回制作した足湯は思い付きで作ったのと倉庫に余ってた有り合わせの材料で作ったので足湯としての足を暖める機能としては十分に暖める事ができる足湯となったのですが、問題点が幾つか有りました
最大の問題点はバーナーの五徳の上に浴槽を置くので浴槽が地面から11㎝と高い位置になるのと、バーナーの五徳の上に置いてるだけなので固定されず浴槽自体が不安定でゆっくりと脱力して足を暖めることができないのが問題点でした

こんな感じで不安定です。災害時の運用だと考えれば少しくらい不安定でも無いよりはマシで我慢できるのですが、平時のツーリング用の疲れを取る足湯となるとちょっとこのままでは運用するのは難しいです
もう一つの問題点は一斗缶をバーナーの直火で熱するので【すのこ】が必要となることです

【すのこ】はヒノキの端材で作ってるのでお湯が温まってくるとヒノキの良い香りがして温泉気分が上がるのですが、かさばるのが難点です

問題点を改善して新しく作った足湯その②の完成形の構成がこちらとなります
最大の変更点は浴槽を地面に直置きできるように変更して、浴槽の不安定さを取り除き脱力しながら足を暖める事ができる仕様としました。
その次の変更点としては、加熱方法を変更しました。一斗缶の足湯の時はバーナーの直火で浴槽を温めるましたが、今回は直火ではなくラジエターを熱交換器として利用し温める仕様としました。
USB式の水中ポンプで水を循環させます、その循環の途中にラジエターを設置してラジエターをバーナーの直火で炙って熱交換し水を42度まで加熱するような仕様と致しました。この構成で完璧な足湯を作ることに成功しました

使用する部材は一覧です
キッチンバスケット(アマゾンで888円)
水中ポンプ(アマゾンで998円)
PC用冷却ラジエター120㎜(アマゾンで1853円)
折り畳み五徳(ダイソーで500円)
シリコンチューブ内径7㎜・外径10㎜使用温度-30度~+150度
(ホームセンターで1mで680円)

熱交換器として使用するPC用の120㎜のラジエターです。
アマゾンで【PC ラジエター】と検索すれば2000円前後で沢山売っています
ネットで持ち運び式の足湯を検索するとラジエターを熱交換器として使用してる方が沢山いらっしゃって面白そうだなと思い私も購入してみました。
それにしても一体どんな発想で本来の使い方が冷却する為の用のラジエターをお湯を加熱する為の熱交換器として流用しようなんて誰が思いついたんでしょうか?
コペルニクス的なまじで天才すぎる着眼点です
そもそもラジエターの熱交換って廃熱して冷却させるための機械ですよ!それを全く逆の発想で熱交換してお湯を加熱させる為に使うってほんまに天才やと思います。しかもラジエターって既製品なので安いです。ラジエターを使ってお湯を温めるというアイデアをネットに上げてくれて感謝です

ラジエターを熱交換器として使えるようにします。ラジエターの入力と出力の穴はG1/4の規格となっているので、G1/4のホースニップルを用意しました
SK11 ホースニップル
HG-1209 0200 1個394円

水漏れを防ぐ為に水道用のシールテープを巻いてホースニップルを取り付けようとしますが全くG1/4のホースニップルが入りません、、、、、
さすが中華製です、、、、加工精度がどうこうと言う問題ではない位入らないです、笑ってしまうくらいです

新品でねじ山がバカになってるなんて中国製で有ればよくある事なんで、全く気にすることも無く手持ちのG1/4のタップでネジ穴を修正しました。

ねじ山修正後はすんなりとG1/4のホースニップルがぴったりとはまりました。これで足湯は殆ど完成したようなもんです

50cmに切ったシリコンホースを繋げます。
このシリコンホースはホームセンターで買いました
シリコンチューブ内径7㎜・外径10㎜使用温度-30度~+150度
(ホームセンターで1mで680円)

アマゾンで998円の水中ポンプです。このポンプを使って浴槽の水をラジエターに送って水を循環させます。この水中ポンプはUSB給電です、災害時の事も考えてコンセント給電ではなくあえてUSB給電を選びました。USB給電なのでもちろんモバイルバッテリーから動作できるので持ち運びに適しています。さらにモバイルバッテリーは手持ちの28Wのソーラーパネルで充電できるので災害時などでもポンプを動作させることができます

水中ポンプとラジエターを仮接続してみて全体の循環のイメージを確認してみると
良い感じです。

水中ポンプの能力が足りてるか火をつける前にモバイルバッテリーを繋げてテストしてみました。
バッチリ水が片方のホースから出てきたのでポンプの能力は大丈夫そうでしっかり水が循環しています

水の循環も確認できたし、後はラジエターをバーナーで加熱すれば水は温められるのですが、ここでもう一つ工夫します。写真の様にバーナーの五徳の上に直接ラジエターを乗せてるので、このままだと何も固定するものが無くてちょっとでもラジエターに指でも足でも何かが当たるとツルツルとラジエター自体が動いてしまってちょっと危ないのでそこを改善しようと思います

使用するのはダイソーで500円で売ってる【折り畳み五徳】を使ってラジエターが動かないように工夫してみようと思います

ラジエターの固定用のネジ穴に付属のネジを差し込み足としました。

ラジエターに刺したネジの足がり畳み五徳の網に良い感じに引っ掛かって固定されラジエターがツルツル滑らないようになります

バーナーの上に五徳をセットします。

折り畳み五徳の上にラジエターをセットしました。ラジエターがツルツルと動く事もなくラジエターが五徳の上で安定しています

水を2リットル入れてバーナーに着火します

ラジエターを上から見るとバーナーの炎がしっかり見えます。
ラジエターの熱交換器としての性能の素晴らしさにちょっとびっくりしました。
写真は着火後3~4分ほどたった状態の写真なんですが、バーナーが真っ赤になってるのにラジエターの上に置いたティッシュが燃えないんです!!
凄くないですか?ラジエターの下はキャンプ用のトリプルバーナーが真っ赤になるまで燃焼してるに数センチ上のティッシュが燃えないくらい熱交換してるようです
手をかざしても全く熱くないんです
ラジエターの熱交換効率ってほんとに凄い!
水温9度の水2リットルが約5分で適温の44度まで温まりました
44度なら十分に足湯が可能です

何度まで温度が上がるか試してみたところ10分くらいで67度くらいまで温度が上がりました。ここからはあまり温度が上昇しませんでした、これ以上は難しいみたいですが67度まで必要ないので全く問題はありません
湯けむりも上がって気持ち良さそう足湯が出来上がりました!
今回は一応ツーリング用として作りましたが、災害用としても十分に役立ってくれそうです。

災害時用としてはの懸念点はUSB給電の水中ポンプの電源をどうするかですが、私は災害用の備蓄品として28Wのソーラーパネルを4枚備蓄しておりまして、そのソーラーパネルでモバイルバッテリーが一日でフル充電されるのは実証すみなので災害時でも水中ポンプは動かせると思います。
備蓄してるソーラーパネルはこちらです
BigBlue 28W ソーラーチャージャー 電流計 ソーラー 充電器 2USBポート(5V/4.0A)

片付けてこれくらいコンパクトになりました。カバン一つで出かけるツーリングにはちょっと荷物が大きすぎますが、私のSRには大容量弾薬ケースがついてるのでこれくらいの荷物は余裕で積載することができます。
以上がツーリングに持って行ける持ち運び式の足湯の制作の様子でした
もう少し暖かくなって仕事が落ち着いてゆっくりツーリングに行ける日が楽しみです