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白銀XSのブログ一覧

2026年01月15日 イイね!

ブルーバードで壱岐・対馬へ

ブルーバードで壱岐・対馬へ壱岐のフェリーを降りた瞬間、潮風がフロントグリルを抜けていった。
 俺の相棒は、910型ブルーバード1800SSSターボ。4ドアセダンの垂直に切り立ったCピラーと、ボクシーなセダンボディが生み出す「実用車としての凄み」が、赤い塗装にさらなる深みを与えている。
 低く構えたボディの足元で、ロンシャンXR-4がギラリと光る。
4穴のメッシュから覗くリムの輝きが、昭和の熱量を令和の離島へと運んできた。
「……いい景色だな」
 島を縦走する。壱岐の道は、原生林のような深い緑に包まれていた。山林が九割を占めるという言葉通り、視界のほとんどは濃い緑だ。その中を、真っ赤な4ドアセダンが鋭角に切り裂いていく。タイトなコーナーでハンドルを切れば、ロンシャンのアルミが路面を捉え、一拍遅れて効き始めるターボが、セダンとは思えない加速で俺をシートに押し付けた。
対馬へと渡ると、空気の色が変わった。そこには「国境の島」としての、重厚な歴史が沈殿している。古代の山城、金田城跡を望む峠に車を止める。風の音しか聞こえない静寂の中で、赤い4ドアセダンだけが、まるで異物のように、しかし誇らしげに佇んでいた。
かつて、この道をどんな想いで人々が駆け抜けたのだろうか。防人たちが遠く大陸を睨み、あるいは遣唐使が命を懸けて海へ乗り出した場所。そんな幾層にも重なった歴史の地層を、俺はロンシャンのホイールを転がしながらなぞっていく。
 夜、対馬の宿で「ろくべえ」の温かい汁を啜りながら、窓の外を見た。暗がりに浮かぶブルーバードの角ばったシルエット。セダンという形は、家族や仲間を乗せるための形だ。けれど、今夜のこの車は、歴史という孤独な旅の同行者に見えた。
「新しい発見」とは、見知らぬ土地へ行くことだけじゃない。
 この赤い4ドアセダンのアクセルを踏み込み、古い歴史の息吹を肌で感じる。その瞬間、俺の中の時間が、島の記憶と静かに同調する。
 翌朝、対馬の深い霧の中を、再びエンジンを始動させる。赤いセダンとロンシャンの輝きは、まだ見ぬ絶景を求めて、再び走り出した。

~終~

Posted at 2026/01/15 09:10:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | AI小説 | 日記
2026年01月13日 イイね!

斎藤清アトリエ館を訪れる

斎藤清アトリエ館を訪れる 只見川に沿って細い県道を進むにつれて、空の色は墨を流したように重く、鉛色に変わっていった。ワイパーが雪を掻く音が規則的に響く中、ヘッドライトが舞い落ちる結晶をきらめかせる。

 愛車はR30型スカイラインターボGT-Eサラブレッド。通称「ニューマン・スカイライン」の、あの男臭いCMをリアルタイムで見ていた世代だ。今やヴィンテージの域に入りつつある角張ったボディは、しかし凛とした佇まいを保ち、東北の冬道をも臆することなく進んでいく。エンジンが低く唸り、シートの下から伝わる熱が、外の寒さを忘れさせた。

 赤い瑞光寺橋が見えてきた時、私はハンドルを握りしめた。柳津だ。斎藤清のアトリエ館へと続く坂道を、ターボの力を借りて駆け上がる。雪に埋もれた駐車場に車を停め、長いドアを開けた瞬間、冷気が容赦なく肌を刺した。

 雪は強さを増し、音を吸い込むようにしんしんと降り積もる。アトリエ館の古い木戸を開けると、温かな、しかしひっそりとした空気が私を包み込んだ。窓の外に広がるのは、墨絵のような冬景色。只見川は墨色に沈み、木々は白いヴェールを纏い、ただ赤い橋だけが、生命の証のように鮮烈に横たわっている。

 斎藤清も、この景色を幾度となく見てきたのだろう。版木の匂いが漂うような、静謐な空間で、彼の魂の軌跡を辿る。展示された作品の一つ一つが、外の厳しい寒さとは対照的に、見る者の心を温かくするようだった。

帰路、アトリエ館を出て愛車に戻る。ボンネットには、白い雪が薄く積もっていた。指でそっと触れると、冷たい結晶が解けていく。昭和の夢と技術の結晶であるスカイラインと、静かに時を刻んできた柳津の風景。二つの「美」が、この雪の日に確かに交差した。

エンジンを始動させる。一発で目覚めたL20ETエンジンが、低く力強い鼓動を響かせた。ヘッドライトが雪道を照らし、2条のテールランプが白い軌跡を残しながら、私は再び、冬の只見川沿いの道を走り始めた。心の中には、この旅で得た、温かく、そして忘れがたい記憶が深く刻まれていた。

~終~
Posted at 2026/01/13 23:14:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | AI小説 | 趣味
2026年01月09日 イイね!

ウインカースイッチ注文

年末にレパードのウインカーが点灯しなくなりました。ハザードは点灯します。ウインカースイッチかな、と思うので部品を探して注文したいと思います。
Posted at 2026/01/09 13:49:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | レパード | 日記
2026年01月08日 イイね!

さいたまクリテリウム

さいたまクリテリウムさいたまクリテリウムから掌編小説

黄金の風が吹き抜ける街

さいたま新都心のビル群が、秋の柔らかな光を反射して輝いている。 大学生の拓海は、駅近くの「西大通交差点」の柵際で、その時を待っていた。

かつてテレビの中でしか見られなかった、ツール・ド・フランスの英雄たち。マイヨ・ジョーヌ(個人総合優勝者)の黄色いジャージが、今この日本の、見慣れたアスファルトの上を走るのだ。

「もうすぐ来るぞ!」

誰かの叫び声を合図に、遠くからヘリコプターの爆音と、地鳴りのような歓声が近づいてきた。

拓海には忘れられない光景がある。2019年、日本人選手の新城幸也がこの地で初優勝を飾ったときのことだ。 「世界は遠くない」 新聞の片隅に躍ったその言葉に、部活を辞めて目標を失っていた当時の拓海は救われた。それ以来、この大会は彼にとって単なるレースではなく、一年に一度、自分をリセットするための「聖地巡礼」になっていた。

パシュッ、という乾いた音が響く。 先導のパトカーが通り過ぎると、一団となったプロ集団が、時速50キロを超える猛烈なスピードで目の前を駆け抜けた。

「速い……!」

風が。いや、熱気だ。 2023年にタデイ・ポガチャルが見せたあのデッドヒートの記憶が、目の前の光景とオーバーラップする。選手たちがアリーナの闇へ吸い込まれ、再び光の中へと飛び出していく。その一瞬一瞬が、路面に刻まれた歴史の続きに見えた。

拓海は、記事に書いてあった「フラムルージュ(残り1kmゲート)」の方向を見つめた。 ホテルブリランテ付近の折り返し地点を過ぎれば、いよいよフィニッシュへのスプリントが始まる。

かつてマルセル・キッテルやマーク・カヴェンディッシュが、魂を削るような加速を見せたストレート。 拓海はスマホをポケットにしまい、精一杯の声を張り上げた。

「アレー(行け)!」

その声は、選手たちのホイールが立てるラチェット音にかき消されたが、拓海の胸の中には確かな熱が灯っていた。

レースが終われば、また日常が始まる。 けれど、この街を吹き抜けた「黄金の風」の感触があれば、明日からの通学路も、少しだけ違った景色に見えるはずだ。

拓海は、サイクルフェスタの香ばしい匂いが漂うコクーンひろばへと、ゆっくりと歩き出した。
~終わり~
Posted at 2026/01/08 00:17:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自転車 | 趣味
2026年01月07日 イイね!

掌編小説:形見の冬、陽だまりの柿

掌編小説:形見の冬、陽だまりの柿掌編小説:形見の冬、陽だまりの柿

十二月の冷たい風が吹くたび、私は自分の髪に触れる。 五年前から突然うねり始めたこの天然パーマは、母が遺していった不思議な「形見」だ。

母が八十一歳で旅立ってから、もうすぐ一周忌を迎えようとしている。生前の母は無口で、親類とも疎遠だった。最期の数年、話し相手といえば娘の私くらいだったが、私はもっと何かできたのではないかと、今も時折、冬の影に足を取られそうになる。

「ずっと私のこと、覚えておいてね」

母はかつて、縮毛矯正を繰り返していた自分の髪を、私の天然パーマを見てそう言って笑った。私の足の巻き爪も、母と同じ場所に現れた。母という存在は、私の体の一部を借りて、今もこうして生き続けている。

そんな折、福島に住む妹から一通の荷物が届いた。中には、飴色に輝く「あんぽ柿」が並んでいる。

一年前の冬、帰省した折に見た光景が蘇る。 超高齢ながら二人で暮らす父と母。父は足腰が丈夫で、畑で野菜を作り、母は足が悪く家の中を車椅子で移動しながらも、三度の食事を作っていた。 軒下には、剥かれた柿がずらりと並んでいた。母は左手首に湿布を貼り、不自由な手でピーラーを握って、一つひとつ丁寧に皮を剥いていた。父がそれを紐で吊るす。二人三脚で作り上げた、冬の結晶。

届いたあんぽ柿を一口かじる。凝縮された極上の甘みが、口いっぱいに広がった。

「長く生きすぎた。あと五年も生きていたら、どうしようかね」

そう言って笑っていた母。今はもう、その声を聞くことはできない。けれど、私の頭に残る母譲りのウェーブと、父と母が守り抜いたこの柿の甘さが、冷えた心をじわりと温めてくれる。

「お父さんも、お母さんも、そこにいてくれるだけでよかったのに」

独り言は冬の空気に溶けていった。私はもう一度、自分の髪を指でくるりと巻き、母の面影を抱きしめながら、最後の一口をゆっくりと味わった。

Posted at 2026/01/07 08:04:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | AI小説 | 趣味

プロフィール

「ブルーバードで壱岐・対馬へ http://cvw.jp/b/3269812/48877753/
何シテル?   01/15 09:10
白銀XSです。よろしくお願いします。
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