先日深夜に高尾山経由で道志みちを回って走りに行った際のこと。
時刻にして2時ぐらいだっただろうか。
道志ダムから413号線の道志みちを宮ケ瀬方面に上る途中、背後から物凄い勢いで近寄る白い閃光が…
まさか私は天に召されてしまうのか…
今までは感じたことの無い感覚で、背中がゾクゾクっとしました。
ルームミラー越しに見えてから真後ろ(バンパー接触まで約3m!)に着くまで約5s。
!!!
なんちゅう速さ!!
煽りか?何だ!?
咄嗟にぶつかられたらあわんと、無意識にアクセルに力が入ってしまう…
この辺りは道路幅が狭い上に街灯はほとんど無く真っ暗。
川沿いの道路なので木々が生い茂って、ブラインドコーナーも多数。
カーブを曲がっても曲がっても車間が全く離れないッ!
やっとトンネルを迎える前の少しの直線区間…ハザードを出して譲りながらルームミラー越しに見えた顔が…
これ

最終型のマークXってやつですね。
って、ええっ!?
こんな車が異次元の速さで??
GRMNでも、ましてG´sでもないのに??
後を付けようも道交法かつ常識的に×だし、そもそも車がグリップを失って明後日の方向を向く…俺には関係ねぇよっと。・・;;
その後20s足らずで先行車のタクシーに引っかかり、相変わらず車間ピッタピタ。
ただ、タクシーがゆったり運転だったのでこの後私も追いついてしまう。
その後タクシーも直線区間でハザードを出し、私もついでに譲ってもらい…相変わらずヤツはジェットコースターのようにタイトコーナーへ…
1番驚いたのが、ヤツはコーナー進入がノンブレーキである。
乾信司でも乗ってるのかよ…
自分のメーター読みと、離れていく距離からして、最低でも60km/hは出ていた。
60km/h。タイトなS字カーブ。ノンブレーキ。道路はところどころ荒れ、辺りはかなり暗いので道路は更に狭く見える。
こんなの命がいくつあっても足りぬ。
やはりヤツはお化けだ…
失うものがない人間というのは怖いものである。
あるいは、親でも人質にとられ慌てているのか…。

遠くから微かに走り去るのが見えたこのS字ポイント。
ここでも速度が落ちていなかった。
ここを最後に、もう姿を見ることは無かった。
初めて右足が硬直した。アクセルが踏めない…。
その後直ぐに見通しのいい場所で車を停めた。
その間全てペダル操作は左足。
別日、忘れようにも忘れられないお化けが何だったのか気になって仕方ない。
当然ながらヤツの速度域は私は未体験ゾーン。
どれだけの旋回性能なのか気になり、ついに計算することに。

最後に見えたここのキツいカーブ。
お分かりだろうか、このカーブの曲率。
最もキツいRで推定半径25m程度である。
ここを最低60km/h、おそらくはもう少し高い速度。
ここで、大学以来の物理の計算(笑)
理屈は私でも正直説明できない^^;
ヤツの旋回Gを求めるにあたって分かっていることは上記2点。
等速円運動の加速度というものが使える。
a=rω^2=v^2/r
(a:加速度、r:回転半径、ω:角速度、v:速度)
※角速度の部分は割愛。ググれば詳しく理屈が書いてあります。
ということはaはvとrが分かっていれば求められるので、それぞれv=60[km/h]、r=25[m]を代入。
ただ、これでは距離の単位が合っていないので、
60[km/h]=16.666…[m/s]ほぼ16.7[m/s]
として計算すると、
11.1[m/s^2]となる。
しかし、これでは単位が横GのGに対応していないため、変換すると下式で表せる。
a´=a/g
(g:重力加速度=地球上はほぼ9.8)
つまり地球上での値に置き換えるわけですね。
よって、aは11.1[m/s^2]を、gは9.8[単位なし]を代入すればGは…
1.13=ほぼ1.1…
…(◎-◎;)!!!
サーキットでもあるまいし、なんちゅうコーナーの速さ…
更に言えば、この1G超え状態の連続S字は、サーキットでもそうそう無いだろう。
やはり普通の神経では考えられない。
マークX本体も恐らく羊の皮を被った狼か…
でもやっぱり、マークXに乗っていたのはお化けなんだ。
マークXの走りが優れているのはシャシーからしてもよく分かる。
型落ちのBKアクセラのシャシーでは確かに及ばないだろう。
でも、サスペンションのバネレート上げてタイヤももっと太いの履けば行けたか?
いや、「行ける」ではない。「行ったら終わり」が正解だ。
ここのとこ寒いし、間違ってもドッグファイトなんてしたらカーブ出口でドカーン!
我々一般人はゆっくりマイペースに運転しましょう(´ー`)
ただそれだけが言いたかった回。
お化けはもう地上に下りて来ないで欲しい…。
Posted at 2020/12/24 22:58:29 | |
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