MICHELIN最新スタッドレスタイヤ ロングロング体験モニターレポートも3回目になりました
今回は、色々な路面を走って見えてきたMICHELINの得手不得手について、私が感じた範囲で書かせていただきたいと思います(長文ですよ)
12月10日11日と、札幌ではトータルで95cm近いドカ雪が降り、交通網がとんでもない事態になりました
我家の前もこんな状態・・・・・・
嫁デミオの横も吹き溜まってしまって大変でした

一晩でどの位積もったのか??って~と・・・・・・・
この位

まぁ、札幌ですから、周辺の当別や岩見沢、小樽に比べれば少ない方です
が、いつもの年より相当早く一気に積もってしまったのが大問題でした(^^;;
2日続けての除雪を椎間板ヘルニアの痛み&痺れに耐えながら泣きそうな気分で何とか終了させ(マテ)
MICHELIN X-ICE XI3を履かせた愛車のセレナで路面をチェックしながら身体を労る為にココに行ってきました

札幌の奥座敷、定山渓温泉のちょっと先にある
豊平峡温泉
です(^^)
ココの温泉で除雪の疲れを癒やし、ここの一押しのカレーを食べて帰って参りました

本格的なナン&カレーの組み合わせ
ナンがボリュームがあって食べ応えバッチリです(^^)b

サイドメニューでタンドリーチキンなんかも注文してみたり・・・・・・・

と、身体を労った温泉の行き帰り
大雪の直後の圧雪路面で、
MICHELIN X-ICE XI3はとても安定したグリップを発揮してくれて、不安無く走るコトが出来ました
圧雪上では他社のスタッドレスと遜色無いグリップを発揮してくれます
ソコソコのペースでも姿勢を崩すこと無く、しっかり雪面に食い付いてくれるんです
その上
”ブロック剛性が高いと感じる”と初回のレポートでも書きましたが、圧雪上でもその感覚は変わらず、タイヤのヨレ感が無いコトで、不安無くソコソコのペースで走るコトが出来るんです
この部分は他社製品より優れているなぁ・・・と思います
新雪、圧雪での性能は申し分無いです
此処から先、ちょっとMICHELINには苦手と感じたシチュエーションを・・・・・・
(テストドライバーさんだと問題無い路面なのかも知れませんが)
12月のドカ雪の際、札幌市内各所は除雪が追い付かず、各所に深い轍(わだち)がアチコチに出来ました
轍の浅いトコロでしたら、まぁそれなりに走れるのですが、
MICHELIN X-ICE XI3が苦手なんだなぁ・・・・と感じたのが
深くて凍ってしまった轍
です
初回レポートで、サイドのサイプ(溝)が少ない事&サイド(ショルダー部)の剛性が高いのがどうなるかが気になる・・・・と書きましたが、恐らくはそれが影響しているのでしょう
轍から抜け出す時に、サイドの部分が思うように噛んでくれないんです
噛んだかな?と思っても、ズルッと轍に戻されてしまう
他社のサイドが柔らかくてサイプの細かいスタッドレスだと、MICHELIN X-ICE XI3よりは苦労せず、轍を乗り越えられるんです
こんな路肩が盛り上がっていてすり鉢状になっている路面も苦手っぽい

路肩に寄って行くと、凍結状況によっては踏ん張らずに簡単にずり下がってしまいます(ーー;;
この部分をちょっと改善していただければ、本当に走る場所を選ばないタイヤになるのになぁ・・・・・と思いました
が、コレを改良しちゃうとMICHELIN X-ICE XI3の美点である剛性感&安定感がスポイルされてしまうんですよねぇ(ーー;;;
悩ましいトコロですね
さてさて、路面と言えば
私が個人的に、日本で一番怖いと思っている冬の道
札幌の歓楽街、ススキノの路面を走ってきました
何故怖いかって??
皆様、ミラーバーンは知っていますよね??
スタッドレスが発進時に路面を磨き、溶けた水が即凍ってしまい・・・・その凍った路面を更に磨いて・・・・の悪循環で発生する、雪国独特の路面です
(本州でも気温が低い地域では発生します)
そのミラーバーン、普通に走るだけでも大変なのに
前門のヨッパライ(歩行者)
後門の一般車
左のタクシー(本当に傍若無人に走っています)
右の89○
ってくらいに危険が危ないのです(マテ ←古典的な表現
そして、ミラーバーンの上を気温が低い日に雪が降ったらどうなるかって言うと

こうなります↑
スタッドレスのサイプが噛んだ雪が路面に放出され凍り、細かい氷の粒になり、それが片栗粉のような状態になり路面に乗っかっている状態

↑溝に挟まっている雪が片栗雪の素になるワケです(^^;;
知らない人が見たら、普通の圧雪路に見えますが、片栗粉のようになった雪はミラーバーンにくっついて固まるコト無く乗っかっているだけなのです
タイヤやフェンダー内の汚れやタイヤの脂分がくっついているせいなんでしょうかね?
気温が上がって溶けてくれるまで、こんな状態で雪の上に乗っかっているのです
雪が乗っかっていればタイヤが噛んでくれるだろう・・・・なんて安易にこの片栗状の雪にタイヤを乗せても全く噛まず滑っていくだけ・・・・・
交差点を渡る歩行者も、このミラーバーンの上の片栗雪(笑)を踏んで、ズルっと滑って酷い目に遭う事があります
運転する際は、単純なミラーバーンの方が視覚的に危険だと分かるので慎重になりますが、中途半端に雪が乗っていると、何処がズルズルに磨かれていて何処が荒れていて噛んでくれるのか・・・・の判断が付かなくなってしまいます

コレだけ見ても、何処が滑って何処が噛むかなんて判断付きませんよね?
@分かりやすいように夜に撮影しました
まぁ、冬は慎重な運転をするって基本を守っていれば問題無いんですけどね
何故か皆、無茶しちゃうんですよね
急ハンドル、急ブレーキは厳禁です
ABSが付いてるからと言って過信はなさらぬよう・・・・・・
MICHELIN X-ICE XI3は寒冷地でのテストを徹底した・・・・との宣伝文句の通り、サイプは少ないですがコンパウンドの機能でミラーバーンでも他社に引けを取らないレベルでグリップしてくれます
圧雪等のフラットに近い路面では、本当に良い仕事をしてくれます
高速道路なんかは大得意ですね
が、前述の片栗雪が混ざるとちょっと辛いかな??
ススキノの路面だけで比較すると、正直な感想として、石橋さんのスタッドレスを10とすると、8くらいのレベル
その他のメーカーさんのスタッドレスと同レベルくらいと感じましたね
メインのテスト路面が生活道路じゃなくてフラットなテストコースや除雪の行き届いた公道なのかなぁ??なんて邪推してしまいました
除雪の行き届いている国道や道道(県道では無く、北海道は道道です(笑))、高速道路なんかですと、評価は逆転するんですよね
MICHELIN X-ICE XI3の方が格段に安心して走れます
露骨に酷い雪道は2月下旬以降に体験できるので(融雪の始まる時期)改めて色々と試してみたいと思います
因みに撮影した時の気温ですが

マイナス11度です
まぁ、道東や道北に比べたら全然ヌルいですが(^^;;
あっちはマイナス20度とかまで下がりますからね
ススキノの路面と闘う直前のセレナさんのスナップ

この先に、有名なニッカウヰスキーの看板があります
撮影&試走後、市内の他の路面をアチコチ徘徊して参りました
札幌時計台

交通量の多いトコロはやっぱり片栗状になった雪が・・・・・・

この路面上でステアリングを切ったりブレーキングをしたりすると、キュッキュって感じの音が聞こえるんですよね(´ω`)
あ、一つ忘れてました
初回のレポートの際、
2000km走ったらどの位摩耗しているか・・・・・・・ですが

前回からほぼ2000km
ドライ~ブラックアイスバーンが約1200km、圧雪路面が約800km
で、どの位減ったかというと・・・・・・

この位
前回はこの位

ほぼ、0.2~3mm程度ですね
※お約束の100円玉計測ですが、実際にはノギスを使っています
ライフも相当に期待できます
次はメーターが74800kmになったくらいで計測してみたいと思います
が
殆ど積雪路面ばっかりだろうから、そんなに減らないと思います(^^;;
スタッドレスが一番減るのって、装着~根雪になるまでと、3月末~夏タイヤに換えるまでの期間ですから
そうそう、今年は夏タイヤを買わないといけないんだった
夏もMICHELINにしようかと思案中です
本格的な雪のシーズンもあと2ヶ月半

素晴らしい相棒
MICHELIN X-ICE XI3と事故無く乗り切ります!