メカミニマム&マンマキシマムの信念を命題とするホンダは
次期型シビックの開発にあたり
従来の前輪駆動方式を発展させる形での
6輪総合制御システムのテストへのGOサインが出たカタチとなったようだ。
↑今回の取材ではフロントドアの後端に位置する6輪目のタイヤを確認する事が出来た。
まだ開発に着手したばかりだというが、
ナチュラルに配置された2つのタイヤは『元々からここに着いていました』と、
指摘されるまでは気づかないと思われるほど
センターフェンダー内にスマートに収まっていた。
しかしながら現段階ではパッセンジャーの昇降性等に難があり、
今後のテストでは【いかに自然なスタイルで前輪駆動のメリットを伸ばす事が出来るか】が課題だという。
↑普段はフロントバンパーに格納されている『リトラクタブル・コ・フロントタイヤ』は
TCSが前輪の空転を検知すると、左右のエアダクトから即座に姿を表し、不足した前輪の駆動力を補う形でサポートする。
なお、ホンダは兼ねてから
路面追従性に優れたサスペンション構造からなる後輪2本の正確な働きが車体の安定性およびスタビリティを高く保つために必要不可欠、としながらも
【意地でも後輪は駆動しない】方針を固めた意思を改めて明らかにしている。
素直にAWDの流れに乗ればラクなのに…、と
些かの意固地さは感じるものの、
頑なに独自性を貫こうとする姿はまさに天晴れ。
ホンダイズムここに極まれり、である。
近い将来、このホンダの新技術が
モータライザーションにおける歴史上の常識を覆す日も、もしかしたら近いのかも知れない。
↑全身にカモフラージュを纏っているため車種までははっきりとしなかったものの、今はなきS660のシャーシをベースに開発中とウワサされるS4771らしきプロトタイプの姿も確認できた。
見るからに勇ましい7本出しエキゾーストパイプが見る者の目を惹く。
これにより、従来型と比較して約15%の排気効率の向上と排ガスのクリーン化、
排出CO2は1.7%低減、体感低速トルクの低減までもが同時に達成できるという。
今からすでに専門誌向けの試乗会が楽しみで仕方がないのは、もはや言うまでもないだろう。
Posted at 2023/10/14 03:38:05 | |
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