2026年06月11日
カブで国道を走っていると、四輪車様たちからの「そこをどけ貧民、轢き潰すぞ」と言わんばかりの温かい煽り運転を日々頂戴致します。
当初は小動物のように怯え、あるいは憤りを感じておりましたが、最近は一切の自我とプライドを捨て、路肩にへばりつく苔やアスファルトの染みと同化する「完全服従の構え」を習得致しました。
「どうぞお先へ。きっと強烈な便意に襲われており、一秒でも早くご自宅の便器と熱い抱擁を交わしたい哀れな子羊なのでしょう」
そう慈愛の心で彼らを見送れるようになってからというもの、カブの「トコトコトコ…」というエンジン音が、まるで私の煩悩を鎮めるお寺の木魚の音色のように聞こえてくるようになりました。
今や私の日々の通勤は、単なる労働のための移動ではなく、悟りを開くための「巡礼」へと昇華されました。
いつか走りながら涅槃の境地に達し、そのまま三途の川の向こう岸までトコトコと走り抜けてしまわないか、それだけが現在の懸念事項です。
Posted at 2026/06/11 12:42:29 | |
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