この休みに起きたこと

9月の20日付けで会社を辞めて、10日間。
ちょいちょいバイトはあったけど、羽根を伸ばして、ゆっくり休んで、しっかり遊ぶことができた。

この休みの間に何をしていたかはまた後日書くとして…。

今月のはじめのうちに次の会社も決まり、ひとまず安心できた…


はずだった。


いざ退職をし、保険やら年金やらの手続きを済ませ、さぁ、これからゆっくりするぞ…てなった途端、何か変な感覚になったのだ。

不安と焦り…迷い。

17年縛られてきたことから解放されたはずなのに、次にお世話になる会社に対して
「オレは本当にそこでいいのか？」
ていう疑問が沸き出し、急にうろたえだした。

一度迷い始めてしまったらもう抑えが効かない。
いろんなコトを考え始め、終いにはクルマのコト以外の仕事も選び始めてしまっていた。

たまたまコンビニで手にしたタウンワークに載っていた、とある運送屋さん。
トラックにも乗りたいから…と、次へのコトで迷っていた心の乱れもあり、ネットで応募してみた。
あれよあれよと面接まで終わり、面接を終えた次の日には採用の連絡までいただいた。

リフトの免許を取り、最初は地場から。慣れたら大型で長距離。
うまくやりくりして、女の子で月に40万弱とか稼ぐコもいるヨ…。

こんなこと言われて、テンションが上がらないワケがなかった。


でも…。













ふと自分ちの庭に目をやると、先日の奥伊吹からずっと放置してしまっている相方が佇んでいた。

何か、言いたそうにしてる。

「お前、何やってんだヨ…それは本心か…」

今思えば、こいつが引き戻してくれたのかもしれない。


クルマが好きで、好きで好きで仕方なくて、長いことこの業界にいて。
ほんの少し先の未来、自分がトラックに乗っている画が全く思い浮かばない。
信号待ちで並んだ隣のクルマを見て、塗ってあるとか塗ってないとか…。
オレならこんなやり方しない、とか考えたり。

オレ、独立したい…て夢を、忘れてしまっていた。
いや、言い訳してクルマから離れようとしてしまっていた。

もう答えは決まっていた。

採用の連絡をいただいた運送屋さんに頭を下げ、断りの連絡をした。

そして、決まっていた次の仕事…クルマの板金塗装。
連絡をして、明日からお世話になることにしました。











クルマが好きで、好きで好きで仕方なくて、どうしようもないから…。
オレはまた、クルマの世界で生きていきます。
いや…この世界に、いさせてもらえます。

明日からまた、新しい一歩を踏み出します。
クソ貧乏になっても、ウデがまだまだで思うようにいかない仕事であっても。
クルマが好きで好きで仕方ないから。

これからも、クルマ漬けで生きていくと決めました。

いい風が吹き、追い風となりますように…明日から、またがんばります。







夢がもし破れたら、その時はまた考えればいいから。

がんばろう！
まだ見ぬ明日に向かって。




ふらっと