自分の車に使えそうなバッテリーはどれだろうと調べていたところ
使えそうなのは、どれも海外メーカー製のもので、日本製のものはみつけられず。
輸入車だけど、バッテリーくらいは日本製の適合品があってもと思うのですが。
容量とかは別にして、自分の車は少なくともこの条件を満たしたものでないといけないっぽいです。
・アイドリングストップ車用
・LN3(EN規格)
実は、日本のバッテリーメーカーでも、この条件を満たしているっぽいものはいくつかありました。
・古河電池:390LN3-IS
・Panasonic:N-390LN3S/PA
・GSユアサ:ENJ-390LN3-IS
※みんな製品名にLN3がはいってます。
※関係ないですがPanasonicのカオスシリーズってGSユアサ(GSユアサエナジー)が作ってるんですね。
だけど、これらどの製品にも必ず、国産車用とか日本車専用とかいう記載が。
欧州の規格に適合しているのに、使えるのは日本車だけというよくわからない状況。
GSユアサのサイトでは、製品紹介で「日本の気候風土と使用環境に対応」とか書いてあって、魅力的なのですが。(輸入車であっても、使う場所は日本なので。)
どうして、輸入車には使えないのだろう?と思って調べてみたところ、少しわかってきました。
どうやら、これら日本メーカーのバッテリーは、EN規格に適合している風だけど、
実は適合していない、なんちゃってEN規格(電池工業会規格(SBA S 0102))に適合するだけのもののようです。
なんちゃってEN規格というと語弊がありますが、電池工業会規格(SBA S 0102)は、EN規格に沿って、日本の電池工業会で制定されたものらしいです。
EN規格に沿って制定されましたが、EN規格とは別物、
つまり、先ほど挙げた日本のバッテリーメーカーのバッテリーは、EN規格そのものには適合するようには作ってないから輸入車には使えない。ということかなと思います。
たぶん使っても支障はなさそうですが、自己責任になってしまいますね。
ちなみに、電池工業会規格(SBA S 0102)は、日本自動車技術会の要請で制定されたそうです。日本の自動車メーカーがEN規格のバッテリーを採用する車を売るようになったからでしょうか。
なので、SBA S 0102は、採用するCCA試験なんかもENで、JISじゃないそう。
具体的にEN規格とこの規格とでどう違うかまでは、理解が追いつきませんでした。
ということで、無難にVARTAかBOSCHかなーと思っていたところ、
なんとタイムリーなことにGSユアサから欧州車対応のアイドリングストップ車用バッテリーが今月(2022年9月)に発売されるとのニュースリリースがでてました。
GSユアサ ニュースリリース
https://www.gs-yuasa.com/jp/newsrelease/article.php?ucode=gs220714592815_1197
その名も、欧州車専用高性能バッテリー「GYXシリーズ」。
詳しい値段とか、容量とかはまだわからないですが、EFBとかAGMとかの種類の設定もあっていい感じです。
そして、エナジーウィズ(旧昭和電工マテリアルズ)からもなぜか同じタイミングの2022年9月に、外国車のアイドリングストップ車対応のバッテリーが発売されるそうです。
Energywith お知らせ
https://www.energy-with.com/product-information/eniss/
欧州規格対応自動車用バッテリー「Tuflong EN」シリーズに追加される「375LN2-ISS」「390LN3-ISS」
表をみると、外国車に○がついています。
こちらも、ニュースリリースはあるのですが、詳しいスペックや価格はわかってません。
※一応、製品名の375とか、390というのが、電池工業会規格でいう、容量とかCCAから導出される性能値らしいです。とすると、電池工業会規格には対応していると思うのですが、欧州規格(EN規格)にも同時に対応しているのかは少し疑問です。
<参考>
GSユアサ 欧州市場向け 高性能始動用鉛蓄電池の開発
https://www.gs-yuasa.com/jp/technology/technical_report/pdf/vol17/017_01_015.pdf
古河電池 FBテクニカルニュース SBA S 0102(欧州規格形始動用鉛蓄電池)制定 p39-40
https://corp.furukawadenchi.co.jp/ja/research/technews/main/09/teaserItems1/0/file/fbtn71_all.pdf
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Posted at
2022/09/02 00:26:33