セルモーター交換

車検整備の際
「納車された頃から良くなかったセルモーターの調子がいよいよ悪くなってきたんですが、何とかならないですか」
と相談し、先方も手を尽くしてくれたのですが、
「新品は製廃」
「リビルドも在庫持ってる業者を見つけるのが難しく、勢い現品修理が一番手っ取り早いがひと月くらい車を預かることになる」
ということで、相談した結果自分で直すことにしました。で、手配が出来たので作業を行います。バッテリーを外し、ついでに充電します。なおこのバッテリー、納車以来の付き合いでもう六年目。充電器もかなりの骨董品ですが、カブやR-2、ポーターまでだったらこれで事足ります。ブーストも何もないですけど…。

いきなりですが、左が手配したリビルドセルモーター。右が取り外したものです。なお、ポーターキャブのセルモーターはどうやら二種類ほどあるようで、今回注文した業者は車体情報を一部送ると在庫確認等をしてくれるところでしたが、指定された情報を送ると
「車両情報から特定できませんでした」
とお返事が。ポーターキャブは往々にしてこういう事があり、自分の年式のパーツリストを持っていても不安になるという地味に面倒な車です。結局、現品に残っている消えかけのデンソー品番を私と私以外のもう一人にも確認してもらい、注文になりました。

取り外した後のミッション回り。エキパイも外してるので何もありませんね。自分の年式（83年）ですと、ミッションケースの左側のこの位置に付いてます。自分の場合、寝板敷くだけでジャッキアップとか何もせずに交換出来ました。配線二本を外し、長ボルト二本を外せば取れます。ただ、セル「モーター」ですんで、地味に重さはあります。自分は他の作業もあってエキパイやマフラー、飾りにつけてたサイドバンパーも外していましたが、色々あると面倒くさいかも。

取り外したボルト。40年余りそのまだったんでしょう。なかなか味わい深い…。今回は注文しなかったので軽く掃除して再利用です。

これはなんぞやというと、エアクリーナにつながるダクトの留め金。セルモーターの長ボルトで共留めになっていました。ダクトとシャッターは以前の作業で哀れにも朽ち果てていたので取り外し、今回の車検で復旧するつもりで注文したんですが、シャッター諸共「製廃」でした（）。なので、留め金も外してしまいます。

この際だからと水ペーパー（2000番くらい）で各々の端子を磨きます。これはバッテリーの+端子。荒っぽくヤスリで研がれていたりすると大変なことになってたりしますが…。これもちょっとその気はありました。

取り付けし、配線もつなぎます。素人作業なので試運転後増し締めとか空中配線をまとめたりも。明らかに不調で引っかかり気味だったのは解消し、セルの音そのものも静かになりました。が、気温が下がり気味でエンジンオイルが硬め（20W-50）なのもあり、始動そのものはちょっと重め。やはりというか当然というか、六年物のバッテリーもかなり弱っているようです。当座は充電して誤魔化しますが、仮に同サイズで新調しても純正サイズは30A19ですから、この際容量アップというか、B端子にするのを検討した方がいいのかも。