
リアメンバーカラー
これは色々考え方があってそれぞれの理念が詰まった部品で、それぞれ特徴がある。
ただの金属の輪っかで、入れるとトラクションが上がる代わりに車内がうるさくなるなんて単純なモノじゃない。
自分が過去に使ってた部品と使用感。
あとは入れた理由、逆に入れない理由なんてのをちょっと書いてみようと思う。
(個人的な感想と考え方なので参考までに)
最初に使ったのは、17年前とか
まだ雪道や砂利道を速く走らせるのがメインだった頃
GDBのF型、通称鷹の目型のスペックCと呼ばれる競技車ベースの車に乗っていた。
それまではGC型のインプレッサ(これまた競技車ベースのエアコンすらないやつ)に乗っていて、すごくリアを振り回し安い車だった。
それに比べ、
GDBの鷹の目に乗り換えて思ったのが、
とにかくフロントが強く、前が引っ張っていくスタイル。
良く言えば、ステアリングでコントロールが効いて流しながらでも強引に加速させていける。
ボディも硬く多少荒れた路面でも安定して流していける事。
悪い面は、コーナリング初期でアンダーが強いこと。
進入のきっかけ作りにリアを流そうにも、中途半端な事をするとアンダーが出てリアに荷重が上手く移っていかない事。
アクセルコントロールでリアを動かしづらいと言う事。
そこで、乗りやすくするためにリアを流し安く、またコントロールをしやすくするために何が足りないか?
感じていたのは、コーナリング初期で荷重がリアに移るのが遅い、リアのシャキッと感を上げたいと言う事。
とにかくステアリングを切り込んだ初期でリアがダルい。
タイヤ、ダンパーに仕事をさせるまでにタイムラグが大きい。
そこで一番最初にやったこと。
それはリアメンバーのリジット化と、デフマウントメンバーのセミリジット化。
GDBのF型はそれまでのGDBインプレッサと違ってリアメンバー(脚周りを支える骨格にあたる部分)がブッシュを介しているのでそもそもダルい。
ただ、メリットもあって、ノイズが入りづらいので普段乗りは快適。
が、結局攻めて行くとブッシュの動きがタイムラグを産み、横Gの発生から遅れてタイヤをグリップさせる。
そもそも余計なラグである。
あわせて、リアデフが別のメンバーに支えられているのでアクセル操作に対してこれまた遅れて反応する。
余計なラグである。
なので、こいつらを◯す為にリアデフメンバーにリジットカラーを入れ、
リアメンバーには、これはインプレッサだけの特徴かもしれないが、
メンバーにボルト穴が空いていて、そこにちょうど良いサイズのボルトを入れる事によってリジット化が簡単に出来る。

(この穴に、きつきつの硬くてぶっといボルトを入れてあげるとがっちりメンバーが固定出来る)
その両方やることによって、進入からとても姿勢作りしやすくなり、リアを振りまわし安くなった。
コーナリング初期(ステアリング操作でのG操作だったり、バネへの入力初期)からリアのブッシュのズレが少ない為にタイヤにすぐ力を伝えられる
おかげでリアを早めにブレイクさせてアクセルコントロールで流し続けるのが容易になった。
それまではフロントが流れてからリアが流れる感じだったのが、リアとフロントを同時に流し安くなる感じ
とてもコントローラブルなクルマに変わりました。
ってのがメンバーカラーとのお付き合いの始まり。
長くなったので、その次のカラー話はまた後日。
最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m。
Posted at 2020/11/25 21:43:13 | |
トラックバック(0) | 日記