
みなさん、人生で一度はポルシェのハンドルを握ってみたいって思ったことはありませんか!?僕も思ってました。
それを実現するべく、今年(2021年)の10月にできたばかりという、ポルシェを有償で体験運転できる「ポルシェ・エクスペリエンスセンター」に行ってまいりました!
この記事では、僕の感想をまとめます。
その前に、どんなところか知りたい方は、ベスモで有名な大井さんの動画があるので、こちらをどうぞ。
この日のメニュー
11:00amに到着して、お昼を食べました。
その後、1:00pmからインストラクターさんの指導のもと、体験運転が始まります。
車は、「素の」911 カレラ(992)をチョイス。色は深い紺色です。
1. ダイナミックエリアで加速・スラロームを体験
2. ローフリクションハンドリングトラックでハンドリングの練習
3. ローフリクションサークルトラックで定常円を体験
4. トラックでドライビングの練習
この日は平日のせいか空いていたみたいで、各セクションでは順番待ちはほぼありませんでした。お天気も良く、路面もドライ。運が良かったようです。ただし、運転中は撮影禁止のため、写真は風景のみです。
では、メニューごとにやってまいりましょう。
ダイナミックエリアで加速・スラロームを体験
まず、車の動力性能を知るエリアです。フル加速→スラローム、を何回か繰り返すことができます。
選んだのは、先ほども書いた「素の」911 カレラなんですが、最初にインストラクターさんがデモをする前に「本気で踏み込みますけれどいいですか?必要でしたら加減しますし、酔ったりしたらすぐ言ってくださいね!」って言われるんですね。まあここは構えて「本気でお願いします」って話したんです。そうしたら、下手なジェットコースターより結構なGがかかりましてびっくりしました。後で調べたら、0-100km/h 4.2秒ですもんね。
ということで、自分の番。1回目は…正直怖くてベタ踏みはできませんでした。スラロームも、感覚を確かめながらゆっくり。「スラロームの際、もっと先のパイロンを見てやりましょう。」という指導を受けて2回目。この回はベタ踏みができて、かつスラロームもハンドルの持ち替えがなくなってスムーズだったとのことです。
そして3回目。インストラクターさんから、なんと「さっき踏めてましたから、ローンチコントロール(ロケットスタートできる特殊な機能)使ってみますか?」という、想定外のチャンス!心の中では大井さんになったつもりでやってみました。発進しますと、たちまち脳みそが飛んでいくと思うほどの加速でした…🧠
「素」でこんなに速いんか…「素」で十分では…って感じました。
(ローンチコントロールは状況を見て使って良いか許可されるみたいなので、やってみたい人は聞いてみてください。)
ローフリクションハンドリングトラックでハンドリングの練習
いわゆる低μ路、滑りやすい道ですね。ここにはくねくねした道があり、横滑り防止の電子制御(PSM)がどのように効くかとか、コーナリングをいかにスムーズに行うかなどを学ぶことができます。
こちらも、最初はインストラクターさんのデモから。まずはスムーズに走ってみて、次に意図的にPSMが介入するような踏み方、そしてPSMの介入を弱めた状態だとどうなるのかを知ります。
続いて、自分の運転。PSMが介入するように運転すると、リアエンジンの車だと起きそうな「お尻から一回転」というのが、スッと止まるんです。これ、子供が危ない時に「おっと危ない!」と止めに行く雰囲気ではなく、不安なく介入するのがすごかったです。
そして、その後はハンドリングをひたすら練習しました。6周はしたんじゃないでしょうか。誰もいなかったんですw ここでも「次のコーナーを見ながら」と言われつつ、徐々にハンドルの持ち替えも減りスムーズさが増したとのことです。大井さんいう通り、不人気だけれど、ここはハンドリングやアクセル開度の練習にすごく学びが多く、普段の運転にもフィードバックできることがたくさんあるので、僕はおすすめです。
ローフリクションサークルトラックで定常円を体験
今度は低μ路の定常円です。最初に、インストラクターさんのデモがあり、円で走行、PSMの介入、PSMを弱めた時の介入、そしてPSM OFFによるドリフト定常円のデモをしていただきます。
続いて、自分も同様に取り組みます。これも車、特にタイヤの限界をよく理解することができるので、空いていたらぐるぐる回ってみてください。ちなみに、ドリフトはあまり興味がなくてやりませんでした。
ここで、45分が経過し、残り時間半分となりました。
トラックでドライビングの練習
お待ちかね!トラックでの練習です。
まずは、2周ほどインストラクターさんのデモです。ここで、特に減速ポイント・ブラインドコーナーの注意点があるので、必ず聞いて覚えてください。
そして、自分の番。1周目は、キープレフトで60km/hで走ります。なんだ、60km/hじゃないかと思ったあなた。ここ、下手なワインディングと同じくらいエグいコースです。スポーツ走行の経験がない僕は50km/hも出せませんでした。コースのどこに何があることを確かめるくらいがせいぜいです。
2周目からは、本格的に踏み込んで良くなります。最初は、思い返すとやっぱり目の前のコーナーに集中しすぎて、次のコーナーを考えきれていませんでした。これも、走りながら指導をいただけまして、特に「1コーナーの入りを改善していきましょう、アウト→ミドル→イン、そして緑パイロンからギリギリを攻めて加速…」と伺いながらやっていくと、リズムが掴めてスムーズさが出てきました。
お楽しみポイントとしてカルーセル、って最初は考えていたんですが、それ以上にコークスクリューから一気に加速して最終コーナーに入るのが決まると、超絶気持ちいい!ですよ〜♪
ポルシェを知るばかりでなく、サーキット走行を安全に学びたい方にも、ここはおすすめかもしれません。
ちなみに、自分の運転ではタイヤのスキール音は出るレベルまで速度は出せませんでした。車は「まだまだいけますよー」というメッセージを伝えているかのようでありました。やはり、素のカレラで十分、むしろ自分には扱いきれないと思いました。一方で、エンジンは全域で素直に…まるでノンターボ車のようなスムーズさで反応しますし、ブレーキもハンドルも何もかもが正確に動きます、というか車が「教えて」くれます。車が教えてくれるって感覚がここまで強く感じられたのは初めてです。
そして、時間切れギリギリまでここで走り込みました。疲れました。
まとめ
最後に、インストラクターさんからフィードバックをもらえます。
良き点は、ブレーキングと、ハンドルを持つ時の力加減が良かったそうです。ブレーキングは普段の街乗りで特に同乗者にとって良いということでした(そういえば今日は大井さんのYouTubeをフックに話をしていた)。ハンドルの持ち加減は、インフォメーションを適切に受け取るために大切なことで、そこもよくできていたとのことでした。
一方で、コーナリングは「より次のコーナーを見て走る」のをより意識してみてください、とのことでした。それも、ただハンドルを切るのではなく、アクセル・ブレーキの加減を含めてスムーズにできるようになると、よりよいでしょうとのことでした。確かに、トラックを走っていると、ハンドルが一定なのでアクセルの加減でコーナリングが変わるのがすごくよくわかったので、これは目から鱗が落ちました。
感想
めっちゃおすすめです!車が好きな人は、ぜひ一度体験してみてください。
ポルシェ カレラ 911 (992)は、僕の普段乗っているカローラツーリングの5倍以上の値段ですので、どうしても「いつかはポルシェ」になりがちではあります。ただ、90分 6万5千円(任意保険込み)で走れるなら、ワンチャンありますよね。
もちろん、911だけでなく、ケイマンやSUVも体験できますので、お好みに応じて選んでいただくと良いと思います。