
ラーメン店に女子だけだと入りづらいと家内も女房も言います。
そんなわけで通院の帰りは介助のお礼としてラーメン店にご招待となります。
私は愛媛県育ちですが香川県出身です。
香川県で生まれたなら麺類はうどん一択でしょう。
そんなわけで、下写真のように自宅でも釜揚げうどんを食しております。
しかしながら、外出するとラーメンを食べてみたくなるのも致し方ないところ。
横浜と言えば家系。
正直言って家系ラーメンとの出会いは最悪でした。
凝りまくった家系ラーメン店らしくとにかく店主がうるさい。食べ方にまで注文?…いや指導かな?…とにかく店のルールを押しつけてくるのです。
私が文句を言われたのは「ラーメンを食べながら水飲むな」。
家内の祖母は事故で亡くなりました。
その内容が食事中に食べ物を喉につまらせたというもの。
そんな経験があるので、食事中に水飲むなという人命軽視の指導に従えるわけがありません。
「ダメだこりゃ」と思ったので、水飲むなの時点で代金を置いて「つり銭不要」と言って店を出ました。
そういうイヤ~な思いが家系との出会いでした。
その後、家系のラーメン運営会社の役員と知り合い、無難なお店をいくつか教えてもらいました。
その中のひとつが今回女性陣を連行したラーメン店です。
この店の特徴は、レディースラーメンなるワンコインのメニューがあることです。
そこがうちの女性陣の心をガッチリつかんだわけです。
私はその店のごはん無料が大好き。
必ずごはんを頼んでいます。
炭水化物をおかずに炭水化物を食べるという罪悪感がたまらないのです。
女房は上写真の乳がんと戦闘中です。ここまで悪化したのはがん発見時が妊娠後期でなんら治療ができなかったからです。
2か月ほどでステージⅢまで進行、難儀な種類のがんだったので出産後の見通しは「1年後の生存率30%以下」という厳しいもの。
そんな状況下から「ラーメン食べたい」と言えるところまで来たことに小さな幸せを感じています。
出産のときは家内が指揮を執りました。
幸い、入院後3時間ほどで正常分娩となりホッとしました。
上写真は家内が女房に肩を貸して分娩室へ向かうところです。このとき、なにをどうしていいのやらわからなかったのが私です。
出産が土曜日。翌日曜日に休養した女房は月曜日から乳がん治療に入りました。
このとき家内が赤子の世話をしてくれたのでとても助かりました。
すでに私の子を2人育てている家内だけに女房に的確な子育て指導をしていました。
本人はうまくケアしていたので深刻度は伝わっていなかったのが幸いでした。
抗がん剤治療はまったく効果なし。写真の通りがんはさらに進行しました。
仕方なく昭和のがん治療の如く患部を大きく切除することになりました。
女房の脱毛もあっという間でした。
「こんな私嫌いにならない?」と聞いてくる女房に「パートナーが尼さんだったと思えば即解決」なんて言った覚えがあります。
写真のような悪夢を毎日のように見ました。
そんな女房が私の通院介助をしている今が奇跡に思えます。
生きていればなにかいいことあると思いませんか?
人生、あきらめたらアカンなと痛感しています。
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2021/09/04 08:27:01