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2026年07月03日 イイね!

初心

初心









たまに、自分以外の人間がシロを運転する機会がある。運転する方は大抵、私より運転がうまい。地味に凹む。

オーナーが乗るよりも、この子が喜んでいるということだから。

ゴム部品の隅々にまで熱がいきわたったように、滑らかな操作性。長時間ドライブしたかのような、エンジンの軽い吹け上がり。

ある日、どんな乗り方をしたのかを、この日運転してくれた知人に尋ねてみた。

「長年の経験から、排気音で背圧の変化がわかる。つまり、そのときのクルマの状態がわかる。だから適切なギアを選ぶことができる。

そのように乗っていると、ギアが馴染んでなめらかにシフトチェンジができる。

それから、S2000はシフトストロークがショート化されているのでクイックだと思い込みがちだが、6速MTなので、ローからセカンドまでは若干長めと思っていい。“ひと呼吸”置いて入れるといいかも」

「……そうですか!」としかリアクションできなかった。

クルマに乗るということは、クルマと“息を合わせる”こと。クルマの声を聴くこと、いたわること。

エンジンもリフレッシュしてしばらくになる。もっとクルマの声を聴きながら乗っていきたいと思った。
Posted at 2026/07/03 07:23:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | 日記
2026年06月29日 イイね!

会話を奪う人

会話を奪う人













仕事柄「聞く」ことが癖になっていて、いつのまにか普段の会話も聞き役が多い。さまざまな人と話すなかで「会話を奪う人」には共通点があることがわかってきた。

必ず否定が最初に来る。

相手の話を燃料にして自分を語り、流れをつくる。このタイプは会話しているようで、自分の正しさをどう示すかをつねに探している。

そういう人と会話していると、嫌というよりは消耗する。私も必ず自分の「好き」を理解してもらおうとは思っていないが、否定から入って自分語りで上書きされると、会話が続かないし耐えるしかないのである。

「エナジーバン
パイア(気力を奪い消耗させる人)」という言葉があるが、会話を奪う人はある種のエナジーバンパイアかもしれない。

例え話だが、学生時代からの親友がいる。彼女は、自分が嫌いな物事も平気で話す。「好きだったらごめんね」という前置きをするが免罪符ではない。苦手な物事の話でも掘り下げるのである。そこに私も「なるほど」と思うところもあるし、会話も深まっていく。

そんな彼女なのでどんな話もできるし、身構えなくてすむ。消耗することなく信頼関係が続いている。
Posted at 2026/06/29 10:31:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 生きる | 日記
2026年04月03日 イイね!

「AよりB」の物語

「AよりB」の物語










友達から「この人知ってる?」とLINEに送られてきた1本のWEB記事。ツイッタランドに投下してみると、案の定拡散された。

この記事は、フェラーリやポルシェを含む14台(総額1億円超)の愛車を所有するオーナーが唯一、20年以上所有し続けるホンダ S2000を「いちばん大切な存在」として語るインタビューだ。

動態保存の思想、維持する工夫、ホンダの尖った設計思想へのリスペクトまで、オーナーさんのカーライフは敬意を持って読める内容だった。

ただ、この記事がSNSで拡散された理由は、誠実なカーライフだけではないよう
にも見えた。

記事のリードには「高額なスーパーカーを知ったうえで、最後に本当に残したいのはS2000だった」とはっきりと書かれていて、それはホンダファンや「S2000好きの誇り」をくすぐるものだ。

SNSでは「AよりB」の構図が好まれる。

そして、クルマ好きの多くが「高いものを知ったうえで、最後に本物を選んだ人」「ブランドに踊らされない審美眼」「わかる人にはわかる1台」みたいな物語を欲しがっている。自分もそのひとりなのだろう……。

「AよりB要素(比較下げともいう)」は、文章の“スパイス(ちょい毒)”なのだろうか?

露骨な比較下げをせずにカーライフのすばらしさを伝えるなら、自分ならどう書くのだろうか…。書けるだろうか?
Posted at 2026/04/03 08:27:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 生きる | 日記
2026年04月02日 イイね!

生死一如

生死一如








今年はきちんと桜を見ておきたいと思い、桜を見てきました。

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近隣の小山へ。桜の名所として知られており、山頂には遊具を備えた総合公園が整備されています。

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公園のソメイヨシノは約1300本。周辺の墓地にも何本も植えられているので相当数ですね。このときは五分咲きといったところで、つぼみが多かったです。

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園内の展望台からは工場地帯を望みます。

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桜は古くから日本人の死生観をあらわすといわれています。華やかなのに寂しく、私はいつも心がざわついてしまいます。

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こんな日の桜だからこそ、心に刻んでおきたいと思うのです。

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Posted at 2026/04/02 21:37:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 生きる | 日記
2026年03月19日 イイね!

EV vs ガソリン車から見えた「SNSの闇」

EVファンの人と、いわゆる「レスバ」になった。相手の「EVアンチ」に対する主語が大きかったからだ。

私には、あるEV車種を心から愛している友人がいる。

友人は、メーカー展示会にも積極的に参加し、取材も快く受ける。それはすべて車種の良さを純粋に伝えたいという想いに基づいたものだ。しかも友人は、他車種の悪口を言わない。愛するクルマを語ることで、メーカー全体の魅力を伝えようとしている姿勢を、私は尊敬している。

そうした背景もあり、「誠実なユーザーまで、このような主語の大きい発信で巻き込んでほしくない」という憤りから行動に出てしまったことは反省としたい。

さて、相手の言い分は一貫していた。

「EVアンチ」とは「嘘やデマ、古い情報や間違った情報でEVを叩く人たち」というものだった。

たしかに、EVをめぐって雑な言説があるのはわかる。初期のイメージだけで語ったり、限られた事例で決めつけたりする人はいるのだろう。

しかし、私が引っかかったのはそこではない。このような対立が行われているのはSNSの中だけということだ。EV派も内燃機関派も、とにかく主語が大きい。

私はガソリン車ユーザーなので、SNSで先に飛び込んでくるのは、同じユーザーが共有してくる「EV派の振る舞いや言動について」のものが多い。

たとえば、「化石車」のようなガソリン車に対する蔑称。あるいは排気ガスを持ち出してガソリン車全体を揶揄するような言い方。また、ガソリン車ユーザーもEVを「家電」と斬って捨てる物言いをすることもある。

SNSでこのようなやりとりを見ていると、情報の正誤以前に価値観や言葉が問題ではないだろうかと、思わずにはいられない。

「好きなものを守りたい」という気持ちが強くなりすぎると、「わからない人たち」「遅れている人たち」「何も見ていない人たち」と言った雑な括り方をしがちだ。

デマや古い情報の問題はある。けれど、主語の大きい語り方や見下した言動のほうが不毛な対立を育てる。相手にもそういう話をしようとしたが、結局伝わらなかったようだ。

そもそも、SNSで見える範囲など、たかが知れている。

自分の興味関心によって流れてくる情報が偏るのがSNSだ。正義を貫こうとしているつもりが、結局は寄せ集めの相手と戦っているだけなのだ。ちなみに正義感は快楽物質だ。しだいに敵が欲しくなってくるのも、SNSに蔓延する「正義という麻薬」の禁断症状かもしれない。

それから……EVは昨日今日現れたものではない。三菱i-MiEV(私が初めて触れたEV)の登場から長い時間が経っているし、年式もメーカーもさまざまだ。

航続距離も充電環境も、車種や使い方で異なることもある。遠出するときには、充電時間に食事をしたり観光をしたりと、工夫して付き合っている人もいる。それはガソリン車も似たようなもので、給油や休憩やルートの組み方を含めて自分のクルマに合わせて付き合っているはずだ。

狭い定義の中で「アンチ」といった大きな主語で語ると、本来そこに含まれない善良なユーザーまで一緒くたに見られやすい。

自戒も込めて再度言っておきたい。SNSの争いなんて、偏った情報で寄せ集められた人たちの喧嘩でしかない。

これこそ“主語デカ”かもしれないが、寄せ集められた中で衝突しながら「やっぱりそうだ」と確信を強めていく不毛な繰り返しにすぎない。

そうして、いつのまにか「アンチ」との戦いが発信の中心になっている。そうなると、外から見えるのはクルマの魅力ではなく、ずっと「不機嫌な人の文句だけ」になってしまう。

それはとても損なことだし、SNSが「正義という快楽物質を得るためだけのツール」に成り果ててしまう。


Posted at 2026/03/19 10:58:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 俺は噛みつくぞ | 日記

プロフィール

「「AよりB」の物語 http://cvw.jp/b/3325295/49014647/
何シテル?   04/03 08:27
「つるの」です。愛車・S2000とは20年の付き合いです。
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