
昨日は午前中から友人のJA11A/Tを整備。
戦闘力UPを狙って前後MT用デフに交換しファイナルダウン。さらにリヤはオーナーの熱い想いによってIMPSのLSDを投入。かなり走破性は上がったと思います。ついでにFナックルシールとドラシャシール、キングピンベアリングも交換。この作業はいつものお決まりコースなので、オーナー自ら作業。私は後ろから口出し。。
そして、先日ファンベルトの変摩耗に気づいた箇所、よく見るとエアコンコンプレッサーのプーリーが斜めになっていたのでこちらは私が直すことに。
おそらく以前のオーナーによってタイミングベルト交換を行った際に、エアコンコンプレッサーの固定ボルト4箇所のうち2箇所をしっかり締めなかったか、ボルトを付けることさえしていなかった可能性があります。
コンプレッサー根元側のボルトはかなり狭いところにあって、工具もショートレングスのメガネでやっとという感じ。こりゃあ工具持ってない人は締めるのをさぼっちゃいたくなるよなーという狭さ。
一度コンプレッサーとパワステポンプを外して、脱落してしまったところにもボルトを新たに追加して組み直し。
かなり狭いわ、ステーのサイドボルトはエンジンマウントと共締めなので一度外すと穴がずれてしまうわで、けっこう難航しながら組み付け完了。
ところがファイナルやLSDも組み付け完了し、かなり良いのでは〜っと期待して試走すると、エンジン前部からオイルがだだ漏れ。
既に外は暗くなっていて原因が分からず、昨日はクルマを置いて帰ってもらうことになりました。
本日朝からもう一度コンプレッサーとパワステポンプを外して漏れ部を確認すると、なぜかオイル漏れは止まってしまい。。。
どうやらコンプレッサーのステー取り付けボルト3箇所のうち、フロント側1本を後から締めるとエンジンフロントカバーに引っ張りが掛かって隙間が開き、オイル漏れにつながるようです。
ガスケットの老化もあるかもしれませんが、ガスケットを交換するのはかなり大変なので今回は見送り。コンプレッサーのステーのボルトをまずフロントから締め、次にサイド2本を締めることでオイル漏れは起りませんでしたので、今回はこれで引き渡しました。
エンジン側への取り付けボルトを締める場合は、たとえそれがステー用だとしても、締める順番には気をつけよう。
久々に勉強になった整備でした。
Posted at 2011/11/27 22:43:49 | |
トラックバック(0) |
ジムニー | 日記