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Old Mt.の"サリー" [ボルボ 740 エステート]

整備手帳

作業日:2025年3月23日

プロペラシャフトセンターベアリング交換

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以内
1
年末年始の長距離移動の時に、気になったことが。

高速を走行中に80km/h近辺で、後部座席付近の床面からブォーンみたいな騒音がするようになった。

ネットで色々と調べるとペラシャのセンターベアリングが怪しそうだ。

交換を決意した症状としては、
・騒音の発生場所がセンターベアリング近辺であること(あくまで感覚だが)
・騒音とエンジンの回転数に関係がないこと(走行中にギアをNして確認)
である。

初めての作業のため、相変わらず、やると決めた年始から、だいぶ経ってしまったが。

写真は、センターベアリングマウントが乗っているプレートを外した状況。
(カメラがボロいせいか画質が…)
2
プロペラシャフトは、ATからデフの間で、2本で構成されていて、フロント側にセンターベアリングとマウントが付いている。
(素人メカニックなので、一般の車もそうなのか違うのかは知らないが)

Frのペラシャを外すには、ATとの接続部のフランジを外す。

この際、戻す時に、2つのフランジの場所が同じになるようにマークしている。ボルトとナットも、写真では分かりずらいが、番号を振っている。

また、ボルトとナットを緩める時は、最初の力を必要とする時以外は、ペラシャを手で回せるように、片方の後輪を浮かして、ギアをNにして作業した。
3
FrとRrのペラシャの接合部は、スプラインなので、AT側のフランジが外れたら、引き抜くだけで、Frのペラシャは、外せる。

写真は、車体側に残ったRrのペラシャのスプライン部。
4
ベアリングのみを抜くことはできない構造なので、マウントにプーラーをかけて、一緒にペラシャから抜く。

この際に、マウントが大きくプーラーをかけにくいので、外周のゴム部分を切りとった(次の写真を参考に)。
5
外したベアリング周りの構成パーツ。

上の2つは、ベアリング前後のダストシール(呼び方は、不確か。Skandixのサイトでは、Glareshield)。

ベアリングは、まだ、外れていない状態。マウントごと、交換するので、外す必要はないのだが、興味本位で外してみた。

外したマウントは、回転の中心が下方向に落ちていたくらい、ゴムがヘタっていた。

この時は、80km/hの騒音の原因は、「これだ」と勝手に思っていた。
(そうは問屋が卸さない)

ちなみに、ベアリングの異音やガタは、見受けられず。
6
この写真は、マウントにベアリングを挿入しているところ。

外している写真はないが、治具を逆に付けて外した。

この治具(というほどのものでもないが)は、足回りのブッシュを交換する時に使ったもの。
7
マウントを購入したらベアリングも付いてきたが、ここは、信頼の日本製を採用(特に根拠はない。気持ちの問題。)。
8
マウントは、アメリカのiPDより購入。MTC製。純正は見つからず。
9
突然だが。

この作業は、順調に?何とか?組んだのだが、試し走行で、騒音が収まるどころか、60〜80km/hで振動するようになってしまった。

この時は、呆然。

今考えると素人なんだから当然。起こり得ること。

今までも何回もあったこと。

ということで、別日に、改めて、外してやり直した。ゆえに、2回ペラシャを脱着している。

しかも、振動が何の原因で起こっているのか分からず、ユニバーサルジョイントのヘタリかもと疑っていたので、Rrのペラシャも外している。

結果は、後段に。
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振動が出て、もう一度外した際に、よく観察していると、ベアリングがペラシャの軸に対して斜めっていることに気づく。

注意して、確認して挿入したはずなのだが…

念の為、ベアリングは、マウントに付いてきたものに交換。
(結局、車に付いているのは日本製ではない…)

今度は、できる限りの細心の注意でベアリングを挿入する。

ベアリングとマウントの挿入具合、ペラシャとベアリングの挿入具合をそれぞれノギスで管理した。
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ベアリングのFr側のダストシールも新しくした。
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写真は、1回目の作業の時に、再利用のダストシールを挿入したところ。この時は、新品を用意していなかった。

新しいダストシールは、1回目と2回目の作業の間で、取り寄せたもの。

プーラーをかけるとどうしても、このダストシールに当たるので、変形してしまう。振動の原因かもと思いダストシールを探していた。

余談だが、このダストシールの説明が曲者であった。Skandixのサイトには、取付位置が、
「behind the center bearing」
となっている。

これを読んだ時、勝手に、Rr側だと思い込んでしまった。Fr側のものは、見当たらなかったので、取り扱いがないのだと思っていた。

なので、プーラーで歪んでしまったFrのダストシールは再利用を予定していた。
2回目の作業の時に、Rr側だと思い込んでいたダストシールを袋から出してみるとFr側のものだと気付いた。

自分の英語力の低さのせいか。説明の仕方のせいか。

何はともあれ、歪んでいたものを新品に交換できた。
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予想外にいいこともあったが、悪いこともあった。

これは、スプライン部のダストブーツなのだが、明らかに径が合わない。

ペラシャの仕様からSkandixとiPDを比較して同じパーツがヒットするので、間違いないと思い込んで注文したが、合わなかった。

幸い、まだ使えそうなので、再利用した。
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ベアリングとマウントをペラシャに挿入した後の写真を撮り忘れていた。

これは、車に装着した時のFr側からのベアリングの写真。

ペラシャへの挿入は、
 ①Fr側のダストシール
 ②マウントとベアリングの一体
 ③Rr側のダストシール
の順で行う。

この挿入で注意が必要なのは、②である。挿入し過ぎるとFr側のダストシールとマウントが接触してしまうので、ぎりぎり当たらないように少しずつ挿入する必要がある。

とは言っても、ここは素人。挿れすぎてやり直した。

Rr側のダストシールは、構造的にマウントには当たらず、ベアリングには当たるが、軸側に接触するので、特に問題ない。とは言え、挿れすぎは良くないので、挿入長さで管理した。
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マウントの底のプレートの写真。

ローダウンしているため、マウントとこのプレートの間に、4mmのアルミのスペーサをかましている。

そのため、ボルトも長いものに交換している。写真中の金属光沢のボルト。

この写真は、1回目の作業時のもの。
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1回目の作業後に出ていた振動が何の原因によるものか分からないが、ベアリングの位置かもと思い2回目の時は、レーザーレベルで調整してみた。

写真中の赤い光が、レーザーの垂直を当てているところで、AT側のフランジとデフのフランジの下端をレーザーで当てて、ベアリングの位置を調整した。

1回目の作業の時は、マウントとプレートは、各ボルトの長穴の真ん中に来るように合わせていた。

レーザーを当ててみると穴を目一杯、寄せて、ようやくATからデフまで一直線になった。
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2回目の作業の後の試し走行では、無事に、振動と騒音はおさまり一安心。

中段で書いたように、ユニバーサルジョイントのヘタリも疑っていたので、スパイダーを用意していた。

ただ、2回目の作業の時に、改めて、ジョイントを確認しても、異音も硬さも、ガタもなかったので、交換せずに戻した。(というより自信がなかったので、いっぺんに交換する踏ん切りがつかなかった)

結局、振動の原因は、
①ベアリングが斜め
②ペラシャのセンターずれ
③ダストシールの歪み
あたりであろうか。確かなことは、分からないが、何とかなってよかった。


ただ、一つの音が収まると違う音が気になる古い車?の宿命で、エンジンの回転と明らかに共鳴して振動・騒音が出ている。アイドリング状態でも分かる。

修理のネタは尽きなくて、直し甲斐があって、楽しいけど、時間が足りない…。

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