車中泊仕様に
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
遠出をする時の問題。
飼っている犬(ゴールデンレトリバー)をどうするか。
預けるか、一緒に連れていくか。
預けるのは、そこそこいい値段の宿泊料を取られ、しかも、うちのお犬さんにとっては、相当なストレスがかかるようで、いいことは少ない。いいことと言えば、飼い主が楽であることくらい。
では、連れていくとなると、電車(新幹線も)はダメらしいので、「飛行機+レンタカー」か「自家用車」の2択となる。
ただ、飛行機となると、クレート(搬送用ゲージ)に入れて、台車で押すことになるが、うちのお犬さん、台車が極めて苦手で、これも限りなくなしとなる。
となると、遠出=車の1択となる…。
ということで、年末年始、愛媛(宮城から)に行くこととしていたが、だいぶ距離もあるので、お犬さんと一緒に、車中泊できるよう改造することとした。(というより、これしか手段がない)
写真は、完成形であるが、白いのが、犬用のクレートである。
飼い主によって、考え方は変わると思うが、私は、常に、クレートを積んでいる。犬は、元来、洞穴に住んでいる種族なので、狭いところだと落ち着く性格であり、生まれた時からクレートで飼っているので、なおさら落ち着くようで、常に持ち歩いている。
2
車中泊仕様にするために、ネックとなるのは、クレートを乗せつつも、寝るところを確保し、しかも、荷物も十分に乗せられるようにすることである。
愛媛からの帰りは、妻が合流し、キャンプをする予定にしていたので、テントやら荷物も多く、いかに、効率的に、空間を使うかをイメージ、考えながら改造した。
写真は、前方からのものだが、車内右半分に人(私)が寝られるようフラットにして、左側にクレートを置いている。
(コンパネにはフェイクレザーを貼っているが、材料が足らず、一部無いのは、スルーしていただきたい)
3
クレートを乗せつつ、車中泊のための寝床(人間1人)と荷物の収容能力の確保をどうするか。
3列目のシートは、アレンジをいろいろと試したが、やはり邪魔なので、外した。
シートは、左右でそれぞれ3本のボルトのみでとまっているので、簡単に外せる。
クレートを床置きにしようとすると、後輪タイヤ(カウル)が邪魔で、干渉するので、写真のように後輪タイヤの上に、クレートを乗せる床を作るようにフレームを組んだ。
こうすれば、作った床の下を荷物を積むスペースに使える。このフレームの高さは、折り畳み式のコンテナ(使っているプラコン)がちょうど入る高さに合わせた。
このフレームには、犬と車中泊する人間の半分の体重が掛かることになるので、強度を確保するため、3列目シートの取付ボルトを活用している。
念の為、渡したパイプ(イレクターパイプ)の中央で、床から支持しているが、床が柔らかいので、あくまで、保険的に設置した。
フレームを組む上で、重視したのは、犬と人間の荷重をしっかりと受けられること、走行中も安定していること、荷台の最後部の床下(三角表示板などを収納している)を開けられること。
熟考を重ねた結果、この形になった。
真ん中の支柱は、最上段に重いものを載せなければ、不要だが、クレートが水平方向に動かないよう固定するために必要であった。
4
写真のように、人間が寝る部分で、2列目シートの箇所は、跳ね上げ式にしていたので、乗車定員としては、最大時の7人から、なるべく確保しての4人となった。
(途中で、乗るかもしれない事態を予想して)
5
高速走行時は、クレートに入れているが、事故した時などに、(前に)飛んでいかないように、クレートは、つっかえを効かしている。
後ろから突っ込まれたら、とか、急ブレーキ時に格子状の扉が壊れるとか、いろいろと懸念もあるが、やれることをやるということで、こうしている。
6
大型犬を連れて、移動するということは、かなり神経を使うことだが、車中泊用の改造を考えるのは、楽しい。
意外と、車中泊もいいかもと思う年末年始でした。
7
コメントいただきました3列目シート脱着について追加します。
シートの取付部は、写真のように3本のボルト(M10)で、2本(写真の両側)が垂直方向に、残り1本(写真真ん中)が水平方向についています。
8
外す手順は、まずは、カバーを外します。これは、はまっているだけで、垂直に持ち上げるように外します。
9
カバーを外すと2本の垂直方向のボルトが見えます。写真のように、座面を出した状態で、緩めることができます。
もう1本の水平方向のボルトは、跳ね上げた状態で、緩めます。
シートは、多少重いので、2人で作業するとやりやすいと思います。
戻す時は、基本的に、この逆手順なのですが、水平方向のボルトの穴がうまく合わず、少々強引に締め込んだら、舐めてしまい、タップを切るはめになりました。大事には至らなかったので一安心ですが、反省しています。
垂直方向のボルトを手締めくらいまでしてから水平方向のボルトを締めるとうまくいきました。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク