スーパーオーリンズ(Azur) アルミ全長調整・DFV搭載ショックアブソーバー
首記,ショックアブソーバーキットですが,Z34/V36クーペ用モデルの仕様変更品です.仕様変更はAzurさんで行っていただきました.
スプリングレートはFr:12kg/mm,Rr:10kg/mmで,Azurさんでの仕様はタイプXと言う,ほぼ(90%)街乗り仕様です.
尚インプレは交換後およそ400km走行後で減衰力セッティングはFr/Rr共に10段戻しです.これは街乗り標準設定となります.また,前後共にロアアームボールシートをムーンフェイスRCアダプターに交換していることを申し添えます.交換後のアライメントは未調整です.
それでは素人のインプレを..
●車高変化
車高調で車高変化を云々してもあまり意味がありませんがZ34モデルをセダンに流用すると心配なのが,下がりすぎです.私は過度に下がるのが嫌なので気にしていましたが,350GT,TypeSノ-マル*比でFr/Rrそれぞれ45/20(mm)ダウンです.尚リアの車高調整アダプターはこれで最長の設定ですので,このダウン量より小さくすることは出来ません(車高を下げる方向には調整可).フロントはこの数値より前後10mm程度は調整可能です.(フォトギャラリー写真参照)
*(株)自研センター構造調査書“ニッサン スカイライン V36”のデータを比較値とした.
●乗り心地
ノーマルのあれた路面でのドタバタ感は消えます.また低速での上屋の揺れ,巨体がユサユサ揺れるような感覚は皆無で,ビシッと引き締まった感じです.また,速度が上昇し80km/hを超えるあたりからの安定感は全く違います.
●ハンドリング
まず交換して感じられるのが中高速域でのコーナーリング中の安定感です.このフラット感は驚きでロールも小さくなり吸い付くようなコーナーリング感覚です.クリップから踏んで行ってもノーマルだとアウト逃げるようで怖かったのですが,キッチリ行くべき方向へ車が進んでゆくという感じです.
とは言うものの弱アンダー的な性格が,現在では踏んで行くとチョットオーバーステア気味(巻いて行く感じ)になって,コーナリングスピードが上がっているのに調子に乗っていると痛い目に遭いそうです.
良いことずくめではなく,これはスプリングレートの選択に起因すると考えるのですが,コーナーの入りでは若干,頭が入りにくい傾向があります.特に街乗りの曲がり角では大廻りするような感覚です.どうも高荷重側にシフトしてしまい,しっかりフロントに荷重を掛けるような乗り方には適しているのかもしれませんが,街中でそんな事は出来ません.フロントの突っ張った感じからも,もう少しバネレートが低い方が良かったかもしれません.またフロントタイヤへの負荷も上がっているようで両サイドブロックパターンエッジがシャクレて来ています.
気になる点も幾つかはありますが,総じて好みの方向である事は確かで,ふと速度計を見れば明らかに今までと比べものにならないくらいの速度でコーナーを駆け抜けて行きます.過信すると前述の通りしっぺ返しを食らいそうなので無理は禁物です.
セッティングやアライメント調整でもう少し印象は変わってくると思いますが,とりあえず素人なりの感想です.
最後に評価は“イチオシ”の性能ですが,やはり価格面を考えると,安易に“どうぞ”とは言えないのも事実です.チョット控えめにしました.
関連情報URL:www.es-azur.com/main.htm
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