
ジャズを題材にした物語ですね。
コミックは全巻(全シリーズとも言う)読んでるんですけど、注目は「音」。
コミックですからね。
肝心な「音」が皆無なので(笑)
一言評論としては「お見事!」。
ざっくりストーリーは、、、
高校生の時にテナーサックスを手にした主人公が、桁外れの努力と、ジャズに対して沸騰するほどの熱量を武器に、十代で日本最高峰のJAZZクラブギグを実現すると言うサクセスストーリー。
原作はコミックで読んでる方も多いかとは思います。
現在も進行中なので、さしずめ「Season1」と言ったところですかね。
原作はすごぶる面白いんですけど、読んでいていくつか気になる点もあるです。
一つは、ジャズって最高!、、、という趣向は認めますが、チョイチョイ顔を出す「ジャズ至上主義」的な言動。
読んでいて「ロック舐めんなよ」とか思ったり。
あと、これ不思議に思ってるんですけど、「ジャズはヴォーカルが無いから」と言ったくくりつけ。
「え?どう言う事?」
と。
ビリー・ホリデイはジャズじゃないんです?
サマータイムとか奇妙な果実とか、ジャズの最高峰がどっか行っちゃってないです?
と。
とは言え、こんな僕的減点ポイントに対して、物語の全体感としては加点が大幅に上回るので、結果的にはめっちゃ面白い作品です。
映画ですが、原作読んでない方にはネタバレにならないので言っちゃいますけど、原作とラストは違います。
ただ、作り手の方に対して「気持ちは解る!」と(笑)
パラレルワールド的に原作とは違うラストは、それなりに熱い思いがこみ上げてくるのでありっちゃあ、「あり」ですかね。
今時の流行りは、都合の悪い現世から転生したら無双だった的な、努力も汗も関係無い物語がもてはやされてる様な気もしますが、泥臭い根性論てば素敵だと思います。
原作読んでて、何となく連想したのがロックバンド「キング・クリムゾン」。
鮮烈なデビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」は数多の人々とあらゆるシーンに強烈な影響与えまくりの伝説的なアルバムだと認識するんですけど、、、、
BLUE GIANTで、ちょいちょい語られる「同じバンドメンバーと演奏し続けることは無い」と言うポリシー。
まさにキング・クリムゾンはギターのロバート・フィリップを除いて変化しまくり。

※バンドメンバー変遷イメージ
そしてファンも進化し続けるバンドを敬愛しつつ見守りつつ、と(笑)
キング・クリムゾンはジャズの要素も飲み込んでるので、何となく連想しちゃったんだとは思いますけどね。
映画の話に戻すと、原作ファンとして「見事な映像化」とひれ伏した感じ。
素敵な映画です!
Posted at 2024/06/07 20:37:28 | |
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