2021年11月14日
今の硬さでも100km/h未満の巡航ならまっったく文句ないんですが、高速巡航で燃費を落とし始めるのが110km/hくらいでちと早いのと、加速自体は悪くないんですがどーもブースト頼みのようでPM_ACCの溜まりがとんでもなく早い(高速道路での巡航中心ならスパン約220km、街中だと120km 笑)のでもうちょっと負担を軽くしてやらなきゃならないようです。
まあ当たり前っちゃ当たり前の結論なんですが体験しないとわからない気づきも結構あったのでトライ自体はやってよかったなと負け惜しみを言っときます 笑笑
わざわざここで言わなくても知っている方はみんなご存知だろうから今更ではあるんですが、オイルの粘度を上げていって美味しい領域とそれ以外の段付き感を操作するパラメータは低温側動粘度で、NAなんかで感じる回転の重さや高回転時の燃費の悪化については高温側動粘度である程度コントロールできますね。
SAE規格の粘度グレードの低温側については関東にいる限りあまり気にする必要は無いでしょう。これで枠をかけているのは低温「限界」の話なので。
オイルの硬さでエンジンパフォーマンスと燃費のバランスを調整する要素としてはエンジン回転数(ピストンスピード)、排気量、加給の多少がありそうですが、動粘度を含めて直線的に対応する関係にあるものがないのでちょっとずつ上げ下げして探るしかなさそうです。
私の車の場合だと、下の粘度にもよりますが上の硬さは冬向けの13cSt、夏向けの14cStが中心になりそうな気がします。
Posted at 2021/11/14 10:37:55 | |
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2021年11月08日
しばらくぶりにオートサプライ鈴木さんに行ってやってもらってきました。
RMC-3Eを普段から使っている人にはあまり用がないですが、タービン周りの、特にアクチュエータ周辺を狙って清掃できると謳うケミカルは他にないし手作業での清掃は費用面からも現実的でなくなるのでこれ幸いとやってもらってきました。
で、ついでに(このところ手を入れすぎですが)インジェクタ洗浄後にちょっと調子の悪くなった燃料系も掃除したらどーなんだとおもって一緒に施工してもらってきまして。
オイルの粘度をいじっている最中でもありかなり気を使って観察しないとインプレも成り立たないので感想についてはちょいとお待ちいただきたく
費用についてですが、これも安いとはちょっと言えない金額ですがどこかのBMW屋さんやトラック中心に扱ってらっしゃる整備工場さん(相手がでかいんで高いのも当たり前ですけどね)よりはだいぶ安かったです。
ショートインプレですが、最初に燃料フィルタを交換したときの驚きが蘇りました 笑
あと、記録はないですがDPF再生運転中にマツコネの燃費グラフが再生中としては見たことのない高さになっててこれもびっくりですね。ただしこれについては場所(山手トンネル内)からしてオイルの影響も無視できないので少なくとも数日以上観察を続けて切り分けができたらアップしようと思います。
Posted at 2021/11/08 23:32:47 | |
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2021年11月08日
Comp-1 とVA-ZEROを追加して400kmほど走ってようやっと馴染んできたようですね。
ちょっと面白いのは粘度そのものは大きく変わらないのに美味しい領域の入口温度と本当に美味しい温度域が意外と違うことでした。
いままでは75℃以下ではいかにも硬さに苦しんでいた感じだったのがCompを足してやると60℃程度で硬さが取れ始めます。
にもかかわらず、「本当に美味しい領域」は今までが80℃上だったのが85℃まで上がってます。
加速で燃費を落とす傾向と落ち幅はほとんど変わらないんですが巡航時(パーシャルスロットル)での燃費は純正並みまで回復してきていて、今までのPAOのみ追加しているときよりは良くなってます。
燃費に関して傾向が違うのは微加速と超高速領域で、これは前よりもはっきり燃費を落としてます。レスポンスもわずかに遅れる感じで、もしかすると固体潤滑剤と表面定着で競合しているかもしれません。
ただこの点に関しては前のオイルを抜くのが冷間時で、しかもオイルパンの本当の底から抜いたのために結構な量の潤滑剤が混じっているはずなので潤滑剤が減量した影響の可能性も排除できず、レシピを決定した次のオイル交換後に潤滑剤を追加して追試しないとはっきりとしたことは言えません。
とりあえず次回の交換では
先行ブレンド(PAO 16.67%添加) 4600ml
+ Comp-1 300ml
+ FrictionReducer 200ml 40℃:103.8 100℃:16.17 V. I.:168
これを1次候補として減粘したい場合に
+ VA-ZERO 100ml 40℃:98.55 100℃:15.57 V. I.:168
という感じにしたものを使ってみようかと思ってます。
これを1週間ほど使って初期馴染みが取れたところでIS-WS2を入れてみて競合が起きるかどうか試してみようと思います。
まだ交換まで時間はあるのでPAOとエステル系との添加率の差をもう少し詰めたものがあまり高くなくできるかどうか試算してみます。
Posted at 2021/11/08 00:44:34 | |
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2021年11月05日
昨夜、今までテストしていたオイル(Cumicの5w−30 4000ml+mPAO65 1100ml +IS-WS2)の300mlを抜き、そこにナロードさんのComp-1 とVA-ZEROを200mlずつ入れて量と粘度のつじつま合わせをしてから撹拌がわりに20kmほど走ってきまして。
ちなみに粘度はシミュ−レート上では最初のが上段、エステル添加版が下段です。
前 40℃:102.91 100℃:16.24 V. I.:170
後 40℃:99.67 100℃:15.99 V. I.:172
シミュレータは今朝の投稿のリンク先です。
てな感じでさあどうなるかと思いつつ「こんだけ粘度が近ければそう大きな違いも出るまい」と考えていたんですが意外なほど違ってました。
まずスイートスポット感がほとんどないこと。まあ違いはあるっちゃあるんですが違いの出始める温度も60℃くらいで75℃まで上がればほぼ十分な感じです。
次にタペット音が目立つこと。粘度からまると硬さの違いでそこまでの変化は出ないと思われるので油性の違い、油膜厚さの違いの他に物性の違いがありそうですね。圧力のかかり方が二次元的な場合(面)と一次元的な場合(線)では油膜厚さを保つ、というか厚みを保ってダンパー的な役割をできる限界圧力に違いがあるんでしょう。
おそらく完全に油膜が破れて線とか点で圧力を受ける限界点にはそれほど違いはなさそうですが、低温での粘度に差があるとはいえ流体としての性質を保てる条件にはけっこう違いがありそうです。
気になったのは燃費の違いで、前のが平均して純正比10%劣化だったのが純正並みかそれ以上に良くなってます。ただまあこれはかなり粘度の低いオイルを容量の10%近くヘッド側から流し込んでいるのでその影響があるはずなのでしばらく様子見です。
気になったのはその先で、もしかするとですがPAOは金属系の添加剤との相溶性が悪いんじゃないでしょうか。最近のフォーミュレーターさんのレシピを見てもフルPAOベースで清浄性・分散性と摩擦の低減について両立を謳うことがほぼないことからも、少なくとも相性の良し悪しはありそうですね。特にmPAOは精製度の高さからも相性がある場合の出方はかなりキツいんじゃなかろうかと思われます。
もう一点、これは市街地中心に10万km以上走っている個体に限定ですがPAOのみの添加で添加率20%は超えないほうがいいと思います。
昨日オイルを抜いて気づいたんですが、粘度が上がって吹き抜け感もなく、交換後DPFの再生も3回あったので希釈がそろそろ目に見えるかなと思ってゲージで見たら、減ってますorz
ペースとしては2000km/L程度なので漏れを目視することは困難ですがオイルの性状から上がりや下がりはまずなさそうですからシール収縮の影響でしょう。
15%以上の添加率を狙う場合はストップリーク系の添加剤を含めエステル系油脂の添加でバランスを取る必要がありそうです。
結論を出すのはまだ早いんですがとりあえず方向性は見えてきた感じで、Compの添加で性格を作る場合、タペット音の質からしても高温粘度はシミュ−レートで16を超えるのを気にする必要は少なく、おそらく17前後まで許容します。燃費やスイートスポット感に影響しているのはむしろ低温粘度と物性で、物性はコントロールできるできないがあるので様子見、低温粘度に関しては粘度指数170程度の仕上がりで100〜101くらいを狙うのが現実的にはやりやすそうですね。
内容の割に長くなりましたがとりあえずこんなもんで。
明日の夜から日曜いっぱいまた山梨の慣れた道で冷間始動から美味しい温度域に至るまでをじっくり味見してきます。
で、月曜にdecさんが教えてくれたWynn’s のクリーナーを試しに上尾に行ってきます。
*追記
書き忘れてました。Cumicの部分についてもちょっと気がついたことがありましたのでご参考になれば。
CumicのEuro C3ですが5w−40はもちろん粘度指数向上剤のポリマーを使ってますが5w−30もそれなりに使ってます。入れてから600km程度の走行ですが少し粘度が落ちてきているのがわかります。
それだけいうと安物っぽく感じますがそうではなく、おそらくですが意図的にです。
どういうわけかせん断安定性はあまり高くしないほうが燃費の面で有利(ノンポリマー処方とか超ロングドレイン設計のオイルと比べれば歴然です)なのと、設計寿命がおそらく1万kmちょっとなんですが初期馴染みで粘度を落としたあと5000kmくらいは酸化劣化による粘度増とポリマーの破断による粘度減とでバランスを取り続け、以後は処方によって微増か微減傾向なんですが徐々にメカノイズが増えてくるのでユーザーに交換を意識させる設計だと思います。
市販のオイルでは自分の一番好きなBPのミニとか昔のアルファがまさにこのタイプだったのでピンときました。
Posted at 2021/11/05 19:23:49 | |
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2021年11月01日
たぶんほとんどの方には意味がありませんのでうっかり飛んでこられた方には先にお詫びしておきます。
・現在試用中
Cumic SP/C3 5W-40 4000ml
EM mPAO65 1100ml
シミュレート粘度
40℃ 102.91
100℃ 16.24
※特徴
油温85℃を超えると急激にエンジン性能を発揮する
85℃時の予測動粘度は約23cSt
同じ粘度を75℃で発揮させるのに温度-粘度線図上のプロットを平行移動させた予測によれば100℃時粘度は13cStをわずかに超える程度と思われる。
エステル添加の場合わずかながら動粘度が下がるのに加え摺動抵抗も下がると思われるので
もう少し高めの動粘度でも同じ(75℃でスイートスポットに入る)予測が成り立ちそうに思われる。
Posted at 2021/11/01 00:31:35 | |
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