おまたせしましたっ!
えっ待ってない? ・・・ソデスカ。
フツー、カメラは固定して撮ります、ブレますから。
ところがカメラを動かしながら撮る場合もあり、これを流し撮りと言っちゃいます。
つまり写真は二通りの写し方しかない・・・と思ってる。
なので流し撮りも当たり前な撮り方だと・・おもってます。
流し撮りは「カメラを流す」ってのと「背景を流す」、二通りの意味があるんぢゃないかな?
▲プログラムモード(大抵高速シャッター)で動きモノ、例えばクルマのレースを撮るとクルマもホイールも背景もしっかり止まって写る場合があり、どこも流れてないけど撮り方は流し撮りデス。
▲動き、臨場感、迫力を出すには、意図的にシャッター速度をコントロールして背景などが流れた動きのある写真にする必要があります。
なので「シャッター速度優先(Tv)モード」にしましょ。
●流し撮りは被写体が平行移動していないと出来ません。
まっすぐこちらに向かってくる時や遠ざかっていく被写体に流し撮りは出来ないと言うこと。
真正面(真後ろ)から向かってくる被写体を撮る場合はカメラは動かせませんし、シャッター速度も(動きに負けないくらい)速くしないとたんなる甘いブレ写真になってしまいます。
ストレートを真横から撮る時はシャッター速度をかなり落とせます、背景の流れ具合も自由自在。
コーナーリングだとクルマの向きも変わりますし、左右方向の平行移動が少なくなるのでシャッター速度も気をつけないといけません。
ストレートのままの遅いシャッター速度ではブレブレになる可能性もありますよ。
流れるのは良いけど、ブレブレはいけませんからね。
まぁ、実際には斜め移動が多いんですけどね。
一カ所で直線とコーナーを撮る時は、直線(シャッター速度遅く)とコーナー(シャッター速度速め)でシャッター速度を変えましょう。
ファインダーのぞいたまま、ちょこまかシャッター速度を変更しますので操作性の悪いカメラだとちょっと不便ですね。
●「被写体or背景を流す」にはどのくらいのシャッター速度?
これは被写体の「見かけの速度」と進行方向、被写体との距離やレンズによって変わってくるし、どのくらい「背景を」流すのかでも変わってくるのでキマリはないです。
ところで被写体の「見かけの速度」ってワカリマスカ?
被写体の実速度でなく見た目の移動速度です。
高速で飛ぶジャンボジェット機も離れていれば「止まっている」ように見えますよね。
チャリンコでも目の前を通過するときは「あっ」という間でしょ。
望遠レンズで「動かないモノ」をカメラ手持ちで撮るのはブレやすく大変です。
でも「動いているモノ」は・・・被写体が遠くなるので「見かけの速度」が遅くなると言うメリットもあるんですよ。
シャッター速度はモニタ見てホイールの流れ具合を確認しながら決めます。
最初はホイールが止まってても良いですから、徐々に落としていきます。
周回数が少ない場合はプラクティス時にテスト撮影して決めましょう。
●流し撮りポジション。
ポジションと言っても撮るときの足の位置。
フツー、カラダは被写体に正対して撮りますよね。
でも流し撮りするときはカラダの位置を意識的に考えながら撮った方が良いです。
例えば被写体が左から出てきて右に動いてくるとします。
カメラも左から右に振っていきますが、最初からカラダを被写体が出てくる左に向けていてはイケナイと言うこと。
まずシャッターを切る位置をあらかじめ決めておき、その方向にカラダを向けます。
その状態からカラダをねじって被写体がでてくる左に向けるんですよ。
こうすればシャッター切る時、被写体にカラダをまっすぐ向けて撮れるのでカラダに余計なストレスはかかりません。
ぢっさいにはシャッター切る位置よりちょい先の方で構えて戻した方が良いと思います。
それとシャッター切ってオワリでなく被写体が見えなくなるまで追いかけるのも大事。
まっ、このへんは実際に試して自分が撮りやすい位置・構え方見つけてくださいね。
●手ぶれ補正は「流し撮りモード」で
キャノンだとモードIIがそうです、カメラ移動方向への補正をキャンセルします。
ボクは常にモードIIにしたまんま。
シグマのレンズは自動切り替えなのでベンリです。
レンズ内手ぶれ補正はファインダー像も補正され対象を捉えやすいと言いますが、手ぶれ補正オフの方がボク的には被写体を追いやすい気がします(たまに手ぶれ補正入れ忘れるんで・・・(^^;ゞ)。
●シャッターブレにも注意。
ふつうは気づきにくいですがスローシャッター流し撮りだと目立ってきたりします。
写真に縦ブレ見えたら注意信号。
キャノン、1D系以外パッチン板バネシャッターなので気をつけて??
●オートフォーカスは「動体予測AIサーボ」
別記事にしよーかと思ったけど書いちゃいます。
「AIサーボ」(被写体にフォーカスを合わせ続ける機能)の反対語は「ワンショットオートフォーカス」フツーはこのモード。
ニコンだとAIサーボにもいくつか種類があるようですが、よく分かりません。
で、キャノンの場合。
「動体予測AIサーボ」、「予測」や「AI(人工知能)」って言葉が入ってるけど考えながら動きを予想してるワケぢゃないです。
一眼レフはシャッター切るとミラーアップして(ファインダーに行っていた)光がCCDに届きファインダーは真っ暗になります。
ぢつは一眼レフってオートフォーカスモジュールにもミラー経由で光が届いているんですね。
と言うことはミラーアップすると必然的にオートフォーカスは停止しちゃいます。
1.シャッター切る
2・ミラーアップAF停止
3・写真が写る
になりますが、2.と3.の間にも被写体は移動してるのでピント合いません。
なので「2.ミラーアップAF停止」と「3.写真が写る」までの「被写体移動量を計算」してレンズのピントをズラせるのが「動体予測AIサーボ」の正体です。
この動体予測AIサーボは連写の一枚目は効かないと言われたりしますが、実際はそれほど大きく外すこともないようです。
流し撮りにはAIサーボ以外「置きピン」と「マニュアル」があります。
一眼レフは被写界深度が浅く高画素高性能なほどピントにシビアになるので、やはりAIサーボでしょうか。
AIサーボの特性から移動速度の変化が大きいとかランダムに速度が変わると外しやすくなります。
移動速度の変化に応じてこれまでの変化量を自動でリセットしたりもするようですが、オートフォーカス自体あやふやな面もあるので直線からコーナーに入る時など速度変化が大きい場合は一度半押しし直すとかの手動リセットも意識的にやった方が良いですよ。
このへんカメラのクセもありますから色々試してみてください。
コンデジの場合はもぉ「置きピン」しかないでしょー。
一眼レフは「位相差検知方式」という高速処理可能タイプですが、コンデジは処理の遅い「コントラスト式オートフォーカス」なので移動量が大きいと(ほとんどのケース)追いつかないかと。
最近のコンデジ使ったことないですがスポーツ系動体撮影は置きピン以外実用性がないと思います。
でもねコンデジって被写界深度が深いですから置きピンでも十分対応可能ですよ。
この場合も問題はオートフォーカス速度、少し早めに置きピンして待ちかまえましょう。
レリーズ速度(タイムラグ)は電子シャッターなので一眼レフより速いくらいですから気にすることはないです。
最後に「マニュアル」フォーカス。
手慣れた方はこちらに向かって飛んでくるツバメの目にピント合わせての撮影も出来ちゃいます。
・で・も、ワタシにはお手上げです。
●流し撮り練習方法。
ファインダーで被写体をロックオンしたままシャッターは切らずに追い続けます。
AIサーボAF、手ぶれ補正は入れても良い。
まっ、「素振り」ってヤツですかね。
この時に足の位置を色々変えてみると自分のクセがわかるかも?
バイクだとライダーの顔、クルマだとドライバーの顔あたりをファインダー内にロックオンしたままシツコク追い続けてみましょう。
慣れてくるとキモチいいくらいロックできますよ。
シャッター切らないのはミラーアップ時のブラックアウトに気を取られないためですが連写モードでブラックアウトに慣れるのもいいですね。
やはり、動体撮影は一眼レフだと思いますが、コンデジでも楽しんで撮る分には十分です。
むしろ連写も出来ないレスポンスも悪いの一撃必殺モードになりますから、お気楽一眼レフより面白いかも。