
初詣に行った神社の境内に少し古めの軽自動車が停まっていました。
後部の荷台に特徴のあるダイハツの「ハイゼットデッキバン」です。
このクルマは1999年に発売されたハイゼットデッキバンとしては3代目ですが、元となるダイハツ・ハイゼットカーゴとしては9代目にあたります。
今でもちょくちょく目にするので意外と人気があるのかも知れません。
とにかく目を引くのがハイゼットカーゴから荷室を取り除いて荷台にしてしまったところ。元々は町の電気屋さんが冷蔵庫を立てて運ぶのに便利なように、松下電器産業(現パナソニック)と共同開発したという曰くつきの商用車。
この3代目は衝突安全ボディを採用し、前面衝突安全基準をクリア。ただクラッシャブルゾーンを追加したことにより後部の荷台が狭まってしまい、大きな荷物を積むのが難しくなってしまいました(この問題は2004年に発売された4代目で解決された)。
3代目のもう一つの特徴はボンネットからトップルーフにかけて斜めに切り上がったフロントマスク。これは他の世代には無い特徴で、元となっているハイゼットカーゴのデザインを手掛けたのはなんとあのジウジアーロ率いるイタルデザイン・ジウジアーロです。このフロントのデザインと短い後部の荷台が合わさってなんとも言えない愛くるしさを感じます。
荷台が狭いことで商用車としては実用性が犠牲になっていますが、自家用として普段乗りにするにも、アウトドア用に改造して乗るにも最高のクルマだと思います。
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2023/01/11 21:48:28