
急用で愛車を走らせていると、向こうからステーションワゴンが走ってきました。分類番号が「79」だったので「おやっ」と思いました。分類番号が2桁なので2000年以前のクルマですがそれほど古いクルマには思えなかったのです。
家に戻ってから調べると、ホンダのオルティアであることが分かりました。
オルティアは1996年にシビックシャトルをベースにCR-Vと同じエンジンを搭載しました。エンジンは1.8Lと2.0Lの2種類があり、2.0Lタイプは最高出力が145PS/6,200rpm、最大トルクは18.2kgf·m/5,200rpmを誇りました。サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン式で装備も充実しており、スポーツ・ユーティリティ・ワゴン(今で言えばSUVですね)という位置づけに相応しいものでした。
姉妹車に商用タイプの「パートナー」があり、商用車としては珍しくこちらもサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用していました。その分積載性は犠牲になったようですが、乗り心地は快適だったようです。
オルティアはその後、何度かマイナーチェンジされ2002年1月に生産終了となりました。それ以降、オルティアの名前が復活することはありませんでした。
姉妹車の初代パートナーは2006年まで生産、販売されましたが、その後エアウェイブをベースとして10年振りのフルモデルチェンジとなり、2010年に生産、販売終了となり14年の歴史に幕を下ろすこととなりました。
ホンダのステーションワゴンというと、シャトル、アコードワゴン、ステップワゴンといったところが有名ですが、それも2022年にシャトルを最後にホンダはステーションワゴンの生産を終了しています。
出会ったオルティアは前期型でしたので発売から30年近く経っています。歴史上ほんの一瞬輝いたオルティアを未だ乗り続けているオーナーは古さを感じさせないくらいキレイにしていたので本当に大切に乗り続けておられるのだなと思いました。

Posted at 2025/04/02 22:45:39 | |
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