最初に、東北地方太平洋沖地震でお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表します。
そして被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
PCの調子が悪かったのですが、ようやくネットが繋がったのでブログを書こうと思います。
私は先週の金曜日の地震発生時、日本DMATの隊員として職場で待機していました。
厚労省から出動要請があり、先発隊が伊丹空港より自衛隊機で先発チームは飛び立ちました。
今回は後方支援ということになり、担当は3人いたので11日~13日までローテーションで病院の対策本部で寝泊りし業務を行うことに。
【
DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」です】
原則、おおむね48時間しか活動できません。なので限られた時間の中で、最大限の活動をするようになります。
後方支援(ロジスティック)の役割は、チームの現場活動に関わる通信、移動手段、医薬品支給、生活手段などを確保する役目など。
被災地にはDMATのチームが全国から約70チーム350人ほど参集していたみたいです。
私のチームは花巻空港での救護活動が中心でした。被災地の詳しいことは書きませんが、空港での写真は数枚載せます。
・伊丹空港~花巻空港(C-130)
・患者搬送で待機中
・参集したDMAT
・花巻空港~羽田空港(C-1)
・羽田空港
活動初日(12日)に困ったのはホテルを取ることで、ようやく空港から車で2時間近くにあるホテルが取れたのですが、余震で何回も目が覚め恐怖も感じたみたいです。被災された方々はそれ以上の感覚だと思います。
派遣チームが現地に到着してからは、チームのロジ(調整員)と連絡を取りつつ、チームの状況把握(活動内容・体調管理など)に努めます。チームには衛星電話・災害時優先携帯・パソコンがあり連絡は取りやすくはなっています。
チームの体調管理に関しては、ハッキリいうとチームの人に大丈夫と聞くしかできません。大体は聞くと体力・精神的にきつくても大丈夫としか言いません。(気が張っているし、弱音を言いたくない)
でも、それでは倒れてからでは遅いので、本音を言うように促していました(勿論、他の隊員から見てどうかも)が、ある一人に被災地から羽田に帰る前に聞いたとき、その人はそれまで大丈夫だよと言っていたけど、「もうダメ」と本音を言いました。帰ってから聞きましたが、被災地から離れる前に倒れたみたいです。
帰路については、安全に現地からどういうルートで、どの空港へ行けばいいのか、航空管理会社、道路公団など関係施設に連絡して確認したりして段取りしたら、予定変更で患者搬送を花巻空港から羽田空港へ自衛隊機C-1でという連絡が入り、また一からの計画で、羽田での宿探し、翌日の羽田→伊丹の航空券の手配を。
羽田に着いて安心してたら、今度はタクシーが捕まらないと。なので空港から蒲田まで歩いて帰るという連絡がありましたが、他チームがタクシーを捕まえられ、ピストン輸送で1時過ぎにホテル着。その報告を受け私も家に帰りました(13日)
災害派遣で出動した場合は、国は現地には運んでくれますが、あとは自分達で何とかして帰らないといけないのです。
チームのみんなから被災地にいる時に、声をかけてもらって本当に心強かったし、宿や移動手段の確保などしてもらい、救護に専念できて良かったよと・・・伊丹空港に迎えに行って(14日)、握手した時の表情を見ていたら本当にホッとした顔をしているように見えました。
途中、私はチェーンメールに惑わされ、ブログにアップしたり・直メしてしまい、みなさんにご迷惑をお掛けして大変申し訳なく思っております。
しかし、みなさんの気持ち(思い)は、被災された・それを支援している方々と一緒だと思います。
今回、最初に自分にとって日本DMAT隊員の一員として、救護チームの後方支援という形で災害について関わったつもりです。
二次災害、追加招集があれば現地に出発予定です。その時にはそこで自分の出来ることをするだけです。日常生活でもやれることはやっています。
現在、被災地におられる方々には、遠方の私達が出来ることは今の所は限られていますが、徐々に状況把握もできるようになり、必要な物資・人員もわかってくるでしょう。
何もできないと思い、もどかしい人もいるでしょう。でも災害に対する思いがあれば、いづれどこかで自分が出来ることが見つかるはずです。
人には生活・身体的な事情などあると思います。
思うだけでも、言葉にするだけでも、何か些細なことを実行するだけでも支えになれると自分は思っています。(ツイッターでつぶやいたり、募金したり、ボランティアなど・・・)
被災されている方々も、被災地で活動している人達も不安と疲れでいっぱいです。
ほとんどの人は、これだけの規模の災害を経験されたことは無いと思うし、ほんの些細な言動もみなさんの励ましに少しでもなると思います。(勿論、逆のことになることもあると思いますが)
どうか1日も早い被害の収束・復興を心から願います。
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Posted at
2011/03/16 22:43:34