■北海道新聞■
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重体の1歳児死亡 札幌・東区のRV事故 飲酒運転か(2012年6月25日 17:00)
札幌市東区の市道で24日夜、RV車が電柱に衝突した事故で、意識不明の重体だった男児は
札幌東署のその後の調べで、石狩市花川南3の4、会社員 鈴木奏博(なるひろ)さん(26)の
次男摩和(まお)ちゃん(1)と分かった。
摩和ちゃんは頭を強く打っており、病院で死亡が確認された。
RVを運転していた鈴木さんは頭などに、同乗していた長男(4)は腹部などに、それぞれ軽傷を負った。
同署によると、鈴木さんの妻は「夫は24日昼から公園で焼き肉を食べて飲酒し、その後
知人宅でも酒を飲み、帰宅途中だった」と説明。
鈴木さんらを搬送した消防隊員も「鈴木さんから酒の臭いがした」と話しているという。
同署は危険運転致死傷容疑での立件も視野に、事故原因を調べている。
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危険運転容疑 父親を再逮捕 札幌東区の男児死亡事故(2012年7月9日 14:03 更新)
札幌市東区の市道でRVが電柱に衝突し、1歳の男児が死亡した事故で、札幌東署は8日、危険
運転致死傷の疑いで、父親の会社員鈴木奏博(なるひろ)容疑者(26)=石狩市花川南3の4
道交法違反容疑で逮捕済み=を再逮捕した。
同署は同容疑者が泥酔して正常な運転ができない状態だったとして、自動車運転
過失致死傷容疑より罰則の重い危険運転致死傷容疑を適用した。
逮捕容疑は6月24日午後11時5分ごろ、札幌市東区中沼町の市道で、
泥酔して正常な判断ができない状態でRVを運転し、電柱に衝突。
次男摩和(まお)ちゃん(1)を死亡させ、長男(4)に軽傷を負わせた疑い。
同容疑者は同月27日に、道交法違反(無免許運転)容疑で逮捕されていた。
同容疑者は「酒は飲んだが、運転したことは覚えていない」と否認しているという。
同署などによると、鈴木容疑者は事故の1時間前まで約8時間にわたり缶ビール
(350ミリリットル)を10本以上飲んでいたとみられる。
搬送された病院で採取された血液からは、呼気換算で酒気帯び運転の
基準値(1リットル中0.15ミリグラム)の10倍に当たる同1.5ミリグラム程度の
アルコールが検出されたという。
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母親「車に残っていれば」 戻らぬ笑顔 消えぬ後悔(2012年7月8日 11:30)
「どうして、子供を残したまま車を離れてしまったのか」。
札幌市東区の市道でRVが電柱に衝突し、鈴木摩和ちゃんが死亡した事故で、直前まで
RVを運転していた母絵里子さん(24)は、後悔の念をぬぐえずにいる。
札幌東署は父親の鈴木奏博容疑者を危険運転致死傷容疑で再逮捕する方針だが、
失われた幼い命は二度と戻らない。
絵里子さんは「摩和のぬくもりだけはずっと忘れたくない」と話している。
事故から約2週間。
石狩市の絵里子さんの実家にある祭壇には摩和ちゃんが好きだったぬいぐるみや、
ゼリーなどが所狭しと並べられていた。
「やっと自分の名前をしゃべれるようになったのに…」。
絵里子さんはそう言って、遺影に手を合わせた。
事故のあった6月24日は、家族4人で友人たちとバーベキューを楽しんだ。
事故はその帰り道。車内で助手席の鈴木容疑者が酔った勢いで暴れ始め、停車後は
車を降りてフロントガラスを蹴って割るなどした。
「すぐに鍵を閉めなさい」。
絵里子さんは助けを呼ぶために車を降り、泣きじゃくる長男の摩尋(まひろ)ちゃん(4)にこう告げた。
だが、鈴木容疑者は運転席に乗り込み、事故を起こした。
電柱にぶつかった衝撃で摩和ちゃんは車外に放り出された。
「どれだけ怖かっただろう。あのとき車に残っていれば…」
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■泥酔した勢いでウィンドウスクリーンを蹴破り、運転した鈴木奏博容疑者。
■鈴木奏博容疑者が無免許(取り消し処分)と知っていて車から降りた鈴木絵里子さん。
夫婦で起こした死亡事故=自業自得としか言いようがありません。
鈴木奏博容疑者
鈴木絵里子さん
