10年に2度の惨事「なぜ佐世保ばかりで…」現場ルポ [産経新聞 2014.7.29 20:57]
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
港を望む山並みが美しい長崎県第2の都市、佐世保市。
穏やかな気候に恵まれたこの街では平成16年6月、市立小6年の女児=当時(12)=が
同級生の女児にカッターナイフで首などを切られ、死亡する凄惨な事件に見舞われた。
それから10年。
同市の高校1年の少女(16)が同級生の女子生徒(15)を殺害したとして逮捕される事件が起きた。
先生が繰り返し教えた「命の尊さ」を少女も学んでいたはずなのに。「なぜ佐世保ばかりで…」。
繰り返された惨劇に、静かな街が揺れている。
(中井美樹、高瀬真由子)
■商店街で仲良く
29日夕。
少女が親元を離れ、4月から1人暮らしをしていたマンションに近い商店街で
制服姿の女子高校生が屈託なく笑いながら歩いていた。
3日前の26日夕、自宅を出た女子生徒は少女と落ち合い、この商店街で買い物を楽しんだという。
はた目には「どこにでもいる仲の良い友達同士」に見えたに違いない。
直後に待ち受ける惨劇を想像すらしなかっただろう女子生徒も、明るく笑っていたはずだった。
西に傾く日差しを背に受けて、事件現場に向かう。
少女が住んでいたマンションは法人契約の単身者向けのワンルーム。
繁華街に近く、タイル張りの外観が、高校生に不釣り合いな大人びた雰囲気を漂わせる。
「あそこで高校生が1人暮らしをしていたなんて。食事とかどうしていたんだろうね」。
近くの商店主は首をかしげた。
■実家は高級住宅街
少女の実家は、車で5分ほど離れた市街地を望む丘の頂上付近に建つ。
傾斜がきつく、歩いて登ると、たちまち汗が吹き出した。
「このあたりに住むのは病院の先生や会社の社長。裕福な人ばかり」。
たまらず乗り込んだタクシー運転手がそう話す。
高級住宅地で、実家の重厚な門構えはひときわ目立っていた。
慕っていた実母を昨秋に病気で亡くした少女は、今春の父親の再婚で
居場所をなくし丘の上の豪邸を去ったのかもしれない。
■「うちの街ばかり」
現地では「どうして佐世保ばかりで凄惨な事件が起きるのか」という声を何度も聞いた。
10年前の6月、市立小学校6年の女児が同級生にカッターナイフで首を切られ、殺害された。
女児が通っていた小学校では、今も校長室に女児の机がきれいに磨かれた状態で保管されていた。玄関には献花台も残っている。
悲劇を繰り返さないため、この10年、佐世保の教育界をあげた「思いやりの心を育てる」
取り組みは、何だったのだろう。「無念です」。
小学校の校長(56)は力なく語った。
「これまでの取り組みを改めて徹底し、二度と悲しい事件が起きないようにしたい」。
命の尊さを伝えるための模索は続く。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
家も一男一女(大学生と高校生)ですけど、男子生徒の手を引っ張ってリードしたり尻を叩いたり
母親をライバル視したり、女の子のほうが早熟で異性をコントロールする術を心得ている分、
堕ちる所まで堕ちるのが早いと思っているので容疑者側の家庭内での問題を重視し掘り下げて
行くことで直接の動機と背景を解明できる事件と考えます。
*少年法と未成年者の逮捕後の流れを逆手にとったとしたら計画性が高い殺害・死体損壊事件です。
■
佐世保市山手小学校で、「いじめ」公表しなかった関係者
[九州ジャーナル 2012年12日19日]
■長崎県内の殺害事件■
*2007年12月14日:「ルネサンス佐世保」散弾銃乱射事件。
(容疑者は犯行後に自殺)
*2004年06月01日:佐世保市立「大久保小学校 級友殺害事件」。
(女子児童が校舎3階の学習ルームで同級生の女子児童を殺害)
*2003年07月02日:
長崎市万才町「築町パーキングビル幼児突き落し殺害事件」。
(加害者は中学一年生の男子)
被害者のご冥福をお祈りいたします。
Posted at 2014/07/31 00:25:50 | |
トラックバック(0) |
気まぐれ日記 | ニュース