
先日今まで装着していたディーラーオプションのカーナビを取り外して, 新たにPioneerのディスプレイオーディオ(DMH-SF700)を装着しました. といっても全部近所のオートバックスにお願いしたんですが. 取付工賃込みで13万5千円くらいでした.
1 取り付け
最初は「品不足でいつ入荷されるかわからない」とのことでしたが, 結局約2週間後に納品されたと電話があり, 即取り付けをお願い.
取付時には
1. パーキングブレーキの線は接地しておいて(これやらないと走行中に操作ができなくなる)
2. GPSアンテナはメーターフードの中に入れておいて(ディーラーオプションのナビもそこにGPSアンテナがあるので, たぶんいける)
3. 古いナビは持ち帰ります
というのを受付で伝えておきました. 取り付けにかかった時間はおよそ3時間ほどでした.
メーターフード内にGPSアンテナを設置してちゃんと測位できるかどうかちょっと心配でしたが,
を見る限り大丈夫そうです(反射で見づらいですが, 26基のGPS衛星の電波から現在位置を測定していることがわかります).
純正のバックカメラやステアリングリモコンも使えるようにしてあります.
2. ディスプレイオーディオ
DMH-SF700は画面サイズが9インチで, 今までのナビ(6.8インチ)よりも迫力があります. 画面解像度はHD(1280x720)で, 光沢液晶です.
上記の画像がディスプレイオーディオのホーム画面で, 画面左側に再生中のメディア(iPhone, Bluetooth, ラジオ……), 右側に時計と携帯電話の発着履歴のウィジェットがあり, 画面下部にCarPlayやラジオ, Bluetoothなどのボタンがあります.
ここらへんのウィジェットとボタンの配置は設定でカスタマイズできます(ただし, 後述のとおりウィジェット部分はほぼカスタマイズの余地がない).
3. CarPlay
ここからが本題. 私はCarPlayが使いたくてわざわざディスプレイオーディオを選んだのですから.
ディスプレイオーディオとiPhoneを
ケーブルで接続すると自動的に認識され, iPhone側で操作すると自動的にディスプレイオーディオの画面がCarPlayの画面に切り替わります.
2022年現在, CarPlayでできるのは
- 地図アプリで地図を表示, ルート案内
- 音楽再生(PodcastやSpotifyなどのストリーミングを含む)の操作
- 電話にでる・かける
- メッセージ(SMSなど)やLINEの確認
くらいです. 書いてみると意外と大したことないですが, そもそも車を運転中に地図を利用したり音楽を聴いたり以外のことをするわけでもないのでこんなもんかと.
音楽系だとAmazon MusicやLINE MUSIC, SpotifyやAWAなどが対応しています. もちろんApple MusicやPodcastにも対応しています.
逆に,
YouTubeとかNETFLIXのような動画再生系のアプリは存在しません. Appleの方針により, そういうアプリは提供できないようです. ナビでYouTubeを見たいという場合はミラーリングなどを試す必要があります.
iPhoneにAmazon MusicやSpotifyのアプリがインストールされていれば, CarPlayの画面にも自動的に表示され, すぐに使えるようになっています. 私は音楽はApple Musicしか使っていないので
こんな感じですが(注: CarPlay使用中にiPhoneでスクリーンショットを撮影すると, 自動的にCarPlay側のスクリーンショットも撮影されます).
音楽再生中は
こんな感じで, また
iPhoneを触らずともプレイリストやアルバムを選択可能です.
CarPlay画面右上のボタンを押すと, CarPlayの画面の左側にDMH-SF700のオーディオ操作画面が現れ, CarPlayを使いながら, ラジオ等の操作もできるようになっています(DMH-SF700はAM/FMラジオを流しながらCarPlayを使うこともできます).
4. マップアプリ(Apple Map, Yahoo!カーナビ)
上の画像が, Appleのマップアプリの案内画面です. マップを全画面で表示するほか
のように, マップ+交差点の案内+音楽の3カラムのレイアウトにもできます(こっちのほうが使いやすいかも.
Yahoo!カーナビの場合は
で, こっちのほうが市販のカーナビに近い感じ? Yahoo!カーナビだとオービスの警告やドライブ記録もちゃんと動作します.
他の方のレビューを見ると途中で強制終了してしまうこともあるみたいですが, 私が1~2時間ほど運転してみた感じでは一度も強制終了することはありませんでしたし, 動作が不安定になることもありませんでした.
ちなみに案内中にコンビニなどに立ち寄って一旦エンジンを切っても, 再びエンジンを始動すると案内も再開されます.
5. その他
とりあえず数時間DMH-SF700とCarPlayを使ってみて感じた不満点というか, 改善の余地がある点ですが,
① ディスプレイオーディオ起動時の警告画面
IGNオンで表示される「警告 使用する前に、取扱説明書の安全上の注意を確認してください。」の画面. これが表示されるのは良いとして, いちいち「OK」を押さないと消えない. 実際にはOKを押さなくてももう少し待てば消えるらしいが, OKを押さなくてもすぐに消える設定がほしい.
② 音量ボタンやホームボタンの位置
画面の左側に, ディスプレイオーディオのメニューボタンや音量ボタンがある. 右ハンドルの車だとドライバーは操作しづらい.
おそらくはカーナビと違ってディスプレイオーディオは左ハンドル圏でも販売するためにそうなっているのだと思う. もっとも「画面の左側に各種ボタンがある」のはこの機種に限ったことではない.
③ ディスプレイオーディオのウィジェット
上述のとおりディスプレイオーディオのホーム画面がウィジェットやボタンをカスタマイズできるのだが, 肝心のウィジェットは
- 再生中のメディア
- 時計
- 電話
- 天気
- スポーツ(結果)
しかなく, しかも天気とスポーツはWi-Fiに接続されていないと表示されず, また
スポーツは日本のプロ野球やJリーグには非対応.
車載Wi-Fiがある人はともかく, ほとんどの人は再生中のメディア+時計+電話の表示になってしまう.
④ CarPlayは有線接続
他社だと無線接続で利用できる機種もある. もっとも有線は有線で接続が安定しているし, 移動中に充電もできるからあながちデメリットというわけではない.
ただ, 接続しているとけっこうスマホ(iPhone)の発熱が気になる. DMH-SF700は接続用のUSB端子がType-C端子で, USB-PD規格(高速充電の規格)対応.
⑤ Appleのマップは道が分かりづらい
今まで使っていたカーナビは, 高速道路は青色, 国道は赤色, 都道府県道は緑色で表示され, 小さい画面ながら道路がわかりやすかった. Appleのマップではそのような色分けがされないので分かりづらい.
Yahoo!カーナビのほうは幹線道路は黄色で表示されるようで, こちらのほうが従来からのカーナビに慣れている人にはわかりやすいかもしれない.