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イイね!
2009年03月18日

野口英世物語

野口英世物語 本日の「一撮入魂」は、

ふるさとが生んだ孤高の天才、細菌学の権威、
  野口英世博士の生家 です。

この囲炉裏こそが天才を生んだキッカケとなりました。
千円札で有名になった野口博士。 あのお札の写真は、博士が41歳の頃の写真だそうです。
長いお話ですが、暇な方だけご覧下さい。 真面目に逝きますっ。


猪苗代湖畔に貧しい農村に、野口英世は生まれました。(本名は野口清作)

母親であるシカは幼児2人をかかえて、酒ばかり飲んで働こうとしない夫に代わって過酷な農作業をも一身に引き受け、一家の生計を支えていました。

そんなある日、シカは自分の不注意から1歳半になる清作の左手に大火傷をさせてしまい、シカはその負い目に耐えながら生きていくことになります。

シカは、清作が貧しさや左手の不自由さにいじけないようにと小学校へあげることにしましたが、手の不自由な清作は学校でいじめられ、思い詰めた清作は発作的に自らの左手を小刀で切り裂こうとさえしました。  
それでもシカの必死の姿を励みに清作は勉強にいそしみ、またそんな息子がシカの心の支えでもあったのです。

清作の成績はみるみる向上し、会津の医師・小林栄先生の手によって、あきらめていた高等小学校への道も開かれました。 やがて小林先生をはじめ、みんなの善意で手術の費用が集められ、清作の左手も動かすことが出来るようになったのです。
これをきっかけに清作は、医学の道を志すようになり、小林先生のすすめで、母のもとを離れ恩人・渡辺医師の門下で勉強することになったのです。

やがて清作は“英世"と改名し、上京の後、次々と難関を突破、晴れて医師の資格を得ることになります。 ですが、不自由な左手や学歴の差のために、研究や診察を思うようにさせてくれない教授達の態度に、英世は酒や女におぼれた日々を送ります。 見かねて上京したシカに英世は左手の不幸や貧困を嘆くが、シカは涙ながらに自らもまたあの火傷の事故以来、逃れられない苦しみを背負っていることを告げたのです。

やがて日本で医学を学ぶことに限界を感じた英世は、アメリカに渡って、当時最も注目されていた細菌学に取り組むことになりました。 
寸暇を惜しんで研究に没頭する英世は、アメリカ人のメリーと結婚し、渡米して10年の年月が流れるころ、ついに梅毒のスピロヘータを発見、世界に細菌学者として名が知られるようになりました。

そのころ、英世がいない寂しさをまぎらわすかのように働いていたシカは、英世に会いたい一心で初めて息子に手紙を書きました。 
教育も受けていないシカの手紙は、つたない字で綴られ、切ないほどの親の愛に溢れたその手紙は、故郷を振り返ることなく突き進んでいた英世を15年ぶりに日本へと引き寄せたのです。  
シカとの再会は、いかばかりの幸せだったか。英世は自信に満ち、左手の苦しみを完全に克服していました。この時はじめてシカは、あの火傷の事故以来36年間に渡る苦しみから解放されたのかも知れません。

それから3年後、シカは、研究のために世界中を飛び回っている英世に見取られることなく、静かに息を引き取りました。 
その後、英世も黄熱病の研究のため渡ったアフリカで、その黄熱病にかかり、51年の生涯を閉じました。
その時、彼の目に映ったのはアフリカの大地に昇る真っ赤な太陽ではなく、ふるさとの、湖畔を望む荒れた農地に沈む夕陽だったのかも知れません。

偉人とは、偉い人ではなく、志を突き通す信念に生きた人なのだと思います。

野口英世の生家は、猪苗代湖の湖畔にある記念館に保存されています。
会津方面にお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。  (⌒_⌒)ノ

ブログ一覧 | 日記
Posted at 2009/03/18 13:31:33

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この記事へのコメント

2009年3月18日 13:53
波乱万丈な人生ですね。左手のハンデがあったとは、初めて知りました。
今の自分も拘りを持って仕事しないと駄目ですね。
コメントへの返答
2009年3月18日 21:25
人の運命とは数奇なものですね。
あの時、誤って囲炉裏に転落して手にひどい火傷を負わなかったら、と考えると、全く違った人生を歩んだことでしょう。

偉人とは行かなくとも、何を為せるかくらいは考えて生きたいですね。
2009年3月18日 15:23
中学生の頃、少年マガジンで野口英世の漫画を読んでました。子供ながらに感動したのを覚えています。
野口英世と同じく細菌学の研究をしていた北里柴三郎の生家が熊本の阿蘇にあるそうです。今度ぷらっと行ってみましょうかねp(^-^)q
コメントへの返答
2009年3月18日 21:29
本人の努力も素晴らしいですが、母・シカもまた素晴らしい1人の親でした。
子供の頃の「事故」に親として切ないほどの責任を感じた母親の自虐の念が、貧しい中でも学校に通わせることに繋がったのでしょう。

北里博士もまた素晴らしい功績を残された方ですね。 1度訪ねてみたいものです。
2009年3月18日 18:20
わぁ~(^_^;)
と驚き、最後まで逝っちゃいました・・・
ですから、コメが打てるわけで・・・(汗

まぼちゃさんのご幼少の頃は、全集が友でしょうか?(ニガ笑
コメントへの返答
2009年3月18日 21:33
長々とした文章に最後までお付き合い頂いてありがとうございます。

子供の頃、伝記はたくさん読みましたよね。 特に野口英世博士は地元の英雄でしたので、授業の中でも取り上げられて、その生き様まで詳しく知らされました。
千円札の図柄になるのが決まった時は本当に嬉しかったですね。
2009年3月18日 19:22
小学校のころ、まんがで読む偉人シリーズ?の野口英世を持っていて何回も読み直してたのを思い出しました・・・。
コメントへの返答
2009年3月18日 21:39
まぼちゃも、子供の頃には小学校での授業を含めて野口英世博士の伝記は、暗記できるほど触れてきました。

当時、日本人の研究者が海外で認められること自体が珍しい(難しい)ことだったと思います。 記念館には、知られざる博士の日常も展示されています。一見の価値ありです。
2009年3月18日 19:40
小さい頃から野口英世の本読んでました。
当時すごく感動したのを覚えています。
記念館・・・
機会があったらぜひとも行ってみたいです(^_^)

コメントへの返答
2009年3月18日 21:44
母、シカの野口博士に宛てた手紙が記念館に展示されていますが、学問もなく、字が書けなかったシカは、息子に一目会いたさに、囲炉裏の灰に指で字を書く練習をしながら、手紙を書いたのだとか。

そのつたない字と文には、正直な本音だけが書き綴られていて胸が詰まります。 ぜひお出掛け下さい。
2009年3月18日 21:08
私もこの話、マンガで読みました。

お母さんのお話は、子供心にグッと来て
「お母さん、大事にしよう」
と思ったものです。

こういう話、絶対に教科書に載せるべきだと
強く思うんですけどね~。
コメントへの返答
2009年3月18日 21:48
はやくきてくたされ。
はやくきてくたされ
はやくきてくたされ。
はやくきてくたされ。
いしよの(一生の)たのみて。ありまする  にし(西)さむいてわ。おかみ(拝み) ひかし(東)さむいてわおかみ。しております。

・・・ 母・シカの手紙には、息子を思う切ないほどの心情に溢れていますね。 まぼちゃ、何度見ても泣けてきます。 教科書に仔細載せて欲しいです。
2009年3月18日 21:33
この生家は行きましたよ。偉人の凄さに当時感動してましたね。あと大きな観音像の公園みたいなとこにも行きましたね。サザエ堂ももちろん行きました。
コメントへの返答
2009年3月18日 21:52
行かれましたか。 今は高速道・猪苗代インターからも近いし、国道を挟んだ真向かいに「猪苗代地ビール館」もあって、外せない観光スポットですね。

大きな観音像・・・ 会津若松に降りてゆく道筋にあるアノ像ですね。 広大な日本庭園があるようですが。
高速値下げに乗じて、是非またお越し下さいましっ。
2009年3月18日 22:06
すごいですねほっとした顔
英世もお母さんもほっとした顔
いつ読んでも感動しますほっとした顔

ただ、
英世の研究成果は後に開発された電子顕微鏡で
間違いであった結果が残ってますね冷や汗2
コメントへの返答
2009年3月18日 22:40
スミマセン、長々と(^ ^ ;)
あまりにも近いので、意外と記念館に足を運ぶ機会がありませんが、久し振りに見てみると、展示内容が変わってるワケではないのですが、やっぱり感動しますね。

物資も設備も乏しい時代のことゆえ、仕方ない部分もあるんでしょうね。
研究対象は意外や多岐にわたってます。 記念館、面白いですよっ。
2009年3月19日 21:43
野口英世記念館、あるのは知っているんですが、まだ足を運んだことはないんです。

リステルがハーブガーデンになったころ、行ってみようかな。(^-^)
コメントへの返答
2009年3月19日 22:40
猪苗代から会津若松に向かう49号線沿いにあります。 向かい側が「猪苗代地ビール館」「ガラス館」になってますから、絶好の食事・休憩スポットです。
猪苗代地ビール館の2階で食事すると、大きなガラス窓越しに磐梯山の勇姿が迫ります。 英世も磐梯山の勇姿を見て育ったのでしょう。 この写真を撮った先週、この窓越しに見てたのは、横殴りに降る雪でした(笑)
やっと「三寒四温」ですねー
ハープガーデンになったリステル、実はそっちが未体験です(^ ^ ;)なはは
2009年3月20日 11:01
遅コメになりました。。。

ここ、小学生と中学生の時に行きました。
「志を得ざれば再び此の地を踏まず」
これくらいの覚悟がないとダメですね。

ハンデを持っている人からすると、あたしの悩みなんてアリンコみたいに小さいものです。。。
コメントへの返答
2009年3月20日 18:04
小中学生で行ったってことは、修学旅行? 家族ドライブかな?

「志を得ざれば再び此の地を踏まず」と志を立てた英世の強い信念と、母・シカの、手元を離れた息子を想い求める深い愛情とのギャップが物悲しいです。 特にシカの手紙にそれを感じますね。

英世にハンデがなかったら、母は苦しい思いをして息子に教育の機会を与えることはなかったろうし、英世自身も医学者の道に進みはしなかったでしょう。 ハンデをバネにして世界に羽ばたいた姿を想うと・・・
まぼちゃもアリンコです(;´д` ) トホホ

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