
いつもふざけたおバカな内容の無いブログばかり書いていますが、今日は少しだけ真面目に書いてみようと思いますので、少し長くなりますがよかったらサラッとでも良いので流し読みでもしてください。
先週末の土曜日に定期検査を受けてきました。何の定期検査かというと頭です。僕はこのブログで度々自分の病気の事を口にしてきましたが、病気の内容については触れてきませんでした。一部の古いみん友さん達は僕の病気の内容はご存じなので、隠してた訳では無いのですがあえてブログで詳しく触れる事でもないかと思い話題にしませんでした。僕は今から約4年前の2008年11月30日まったりした日曜日のお昼前に、自宅のリビングのソファーでこの「みんカラ」ブログにいつも通りおバカなブログをアップするところでした。するとラップトップPCのキーボードを叩く左手だけがなぜか急に動かなくなって異常を感じました。一旦PCを脇に置きソファーから立ち上がろうとしたら、脚に力が入らずそのままソファーに崩れ落ち意識を失いました。その時は幸い隣に妻が居て、その異常事態にすぐに救急車を呼んでくれました。それから救急隊員が到着し、病院に運ばれる間を断片的に覚えています。後で聞いたことですが、救急車で運ばれる間に一度心肺停止して、蘇生させたそうです。そう、1度死にました・・・。
次に目が覚めたのは脳神経外科病院のICUのベッドの上。いったい自分の身に何が起こっているのか一切理解できませんでしたが、傍らで半泣きの妻の顔を察するとかなり重篤な事象が起こっていることは理解できました。それから僕は眠ったり目覚めたりを数日間繰り返したようです。
その時に僕の身に起こっていた事象とは、右脳への出血でした。いわゆる脳卒中で倒れて命が危険に晒されたということです。ちなみに脳卒中とは脳の血管が破れて血液が脳細胞にダメージを与える脳出血、血管に何かが詰まって脳細胞に酸素が運ばれなり脳が壊死する脳梗塞、脳動脈瘤等が破れて脳を包んでいるくも膜の下の広い範囲の脳にダメージを与えるくも膜下出血などを起こして卒中(急に倒れる事)する事を総称して脳卒中と呼びます。
ただし、なぜ僕が脳出血なんていう病気に襲われたのか原因は未だに特定されていません。当時の僕は会社ではある程度責任の重い管理職で、毎日終電で帰れれば良いほうでほとんどはタクシーで深夜帰宅。それから仕事の緊張をクールダウンさせるためと言い訳しながら酒をガブ呑みし、煙草も1日1箱程度吸っていて、健康にはまるっきり無頓着で年1度の人間ドックさえ受けてればいいでしょ的なノリで毎日を過ごしてましたから、今思えばこんな重い病に侵されても不思議ではありません。医師の診断書の原因については「不詳」とあります。もしも、脳の血管に異常や奇形があってそれが原因で脳出血したのであれば、脳を細かく写すMRI(Magnetic Resonance Imaging)や脳の血管を3次元的に写し出すMRA(Magnetic Resonance Angiography)検査を受けていれば事前に異常を発見できたかもしれないと悔やんでも後の祭りです。
くも膜下出血で若い命を失った巨人の木村コーチの悲劇は記憶に新しいですね。僕の場合命は助かりましたが、右脳を血液という脳細胞にとっては硫酸のようなもので破壊されたので、左半身付随という後遺症が残りました。今でもMRI画像撮ると、ビー玉位の大きさで右脳が壊死している影が写ります。画像をUPしようかとも一瞬思いましたが、何となくみっともない裸をさらしているようで恥ずかしいのでやめました(笑)
そして僕が自主的に受けているのが年一度のMRI/MRA検査です。特に医師からの指示という訳ではないのですが、ビビりで受けています。
それと3カ月に一度の血液検査も受けています。コレステロールや糖なども重篤な病気のリスクファクターになるので、常に正常に保っているようにしています。しかし、酒だけはやめることをサラサラ考えてないので本末転倒ですね・・・。
そして、なぜ急にこんなことを書こうかと思ったかと言えば、実は僕が倒れた時まで居た会社で僕の仕事を引き継いだ以前の僕の部下が、昇進して後任に就いてくれました。その彼が先月に脳卒中で倒れて、現在僕が通院しているリハビリテーション病院に入院しています。僕より5歳若い彼は卒中と言っても、詰まる方の脳梗塞でした。彼の病室にお見舞いに行くと、「上司なら部下の健康に気を付けて、脳ドック受けろと助言してくださいよ~」と笑いながら冗談ぽく言われました。彼は左脳の血管に詰まった血栓を投薬治療をし、右半身に残った麻痺を克服するべく必死にリハビリに打ち込んでいます。
そして、せめて経験した僕が出来る事をと思い、現在の会社の同僚達や友人達に脳ドックを勧めています。実際に受診した人達もたくさん居ます。脳ドックはまだ健康保険適用外なので、平均で3~6万の費用が全て自己負担となってしまいますが、僕の友人の一人は頭痛外来に行き「頭痛がひどいので検査をしてくれ」と言ってちゃっかり保険適用でMRI/MRA検査を受けた世渡りの上手な奴もいました(笑)保険適用なら3割負担で5~6千円です。せっかく出会えたみん友さん達も是非一度考えてみてくださいね。
この脳の病気の患者さん達をこの数年間たくさん見てきましたが、男女比はほとんど無く、年齢も若い人だと10代から発症します。もちろん加齢によるリスクは高まりますが、30代半ば、せめて40歳を超えた方にはMRI/MRA検査をお勧めします。万が一動脈瘤や血管の奇形などがあったら重篤な手遅れになる前に手が打てます。現在最も多い脳卒中は脳梗塞だそうです。欧米化の食文化になった現代、コレステロールや血糖でドロドロ血液のなれの果てですね。西城秀樹さんがこれですね、しかもこの脳梗塞は再発率も高いそうです。
聞きたい事があれば素人の僕が分かる範囲でお答えしますので、お尋ねください。余計なお世話だったらすみませんでした。
Posted at 2012/10/03 15:34:40 | |
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