第4回 RCA聞き比べ
1
はい、今回も聞き比べやってみました。
今回の対象は値段がちょっとお高めの商品です。
5~7000円の所謂ハイエンドエントリーと言われる価格帯の商品ですね。
ハイエンドエントリーは結構面白いですよ?
限られた予算内でメーカーはブランドイメージ通りの音を出さなければならないし、なおかつやりすぎてハイエンドを抜いてもいけない。
メーカーの意地と根性がコレでもか!っと詰まっております。
2
試聴環境をば書かせていただきます。
箱:H81 ekWAGON
HU:ADZZEST HX-D10
HU→AMP(TW):Victor HG
HU→AMP(SW):Sony RK-C310
HU→AMP(MW):???(ここを選定する)
AMP:Sony XM-4046(SW+TW)
PhaseLiner PB-Two(MW)
AMP→Passive:TARA-LAB(Prisma 8N)
AMP→SW:CANARE 4S8
Passive:a/d/s 345is用(TW→High,Possition→demo)
Passive→MW,TW:SAEC Supra 2.5
MW:AVI XL-130
TW:FOCAL POLYFLEX用
SW:MTX Thunder8000
CAP:Monster Cabre CAP0.5
BATT:Panasonic Caos(46B19L)
3
試聴曲
Mail Me ver2.0(桃井はるこ)
卒業写真(Hi-Fi Set)
Perfect Star(Perfume)
試聴順
TMS→MIT→SAEC→Space&Times→Zonotone
4
TMS TK-6180GK (\3880)
5N銅線をシルバーメッキし、TMSのオリジナルプラグを装着、コレでもハイエンドから2番目。
実質TMSケーブルの主力であり、かなりのパフォーマンスを秘めている。
Mail Me
全体的に勢いがあり、ボーカルの息遣いまで表現してくれる。
曲の持つ底抜けに明るい表情を気持ちよいくらいに鳴らしてくれ、パワー感と音圧のあるボーカル表現が良く映える。
しかし、大音量時、フォルテ再生時のサウンドモアレが気になる。
卒業写真
静けさの表現は若干苦手だが、情報量に対する許容量は目を見張る。
フォルテや大編成時の表現は今回で一番得意だ。
音圧も掛かるし、ダンピングファクターも悪くないので満足とまでは行かないもののかなり楽しめる
だが、やはりサウンドモアレが気になる。
ParfectStar
持ち前の許容量で全てをしっかりカバーし、かなり気持ちが良く聞ける。
ボーカルの抜けが少し悪い感じがあるものの、この手のテクノミュージックは相性がよさそうだ。
5
MIT T-MAX(\5600)
モヤ、オカルトとかなり酷い扱いを受けることも多いが、その実力はかなり高い。
特許技術が沢山使われていて、かなり特殊なケーブルともいえるだろう。100時間ほどバーンインが必要と書かれているが、今回は第一印象を大切にしたいのであえてバーンインは一切無しで聞いてみた。
Mail Me
S/N比が高く、澄み切った音。
エッジが立ち、音の輪郭がはっきりとしている。
粒立ちが良く見通しの良いケーブル。
高音に勢いがあるので、中低音に物足りなさを感じる。
アタック音があまり聞こえないのでドラムが少し寂しく、ヴォーカルがそっけなく聞こえる。
卒業写真
全員のフォルテ再生時には情報量が追いつかなくなり、音が荒れる。
定位のよさを取っている為か、全体的に音が三次元的というよりも二次元的。
まるで目の前で歌っているかのようなステージングのリアルさをもつ。
PerfectStar
冒頭のシンバルが煩く、ベースもしっかり出るが、ボーカルの定位が良いためただのドンシャリという印象はない。
ドンシャリサウンドに同程度のボーカルを付け足したような感じ。上から下まではっきり出るという感じはなく、ナローレンジな感じがある。
6
SAEC SL-1801(\7200)
今回買った中で一番高価なケーブル。
5Nアニール銅線に24金の特別設計のプラグを採用する手の込みよう。
7.2Φの防振構造もやる気を感じさせるケーブル。
Mail Me
ヴォーカルの陰影がくっきりしていて、大げさなくらいの表現。
ダイナミックレンジが狭く、ふとした瞬間に音の粗さをかんじる。
卒業写真
ステージの位置が付かず離れず、丁度良い感じがする。
ソロの表現は抑揚が大きくとても楽しいが、コーラスが入ると途端に主役が埋もれてしまい苦手感がある。
スティックの打音がとてもリアル。
Perfect Star
耳障りが良く、ゆがみが少なく、スピーカーのコントロールが良いため、スピーカーが暴れない。
シャキシャキとした歯切れの良いサウンドではあるものの、全員のフォルテでヴォーカルが埋もれている感じがある。
7
Space&Times 100A-8N(\4750)
今回購入した中で最安値。
8N銅線を使用している以外は目立った特徴もないケーブル。
とはいえ、8Nともなれば純度ではLC-OFCと同等かそれ以上とも考えられる。
Mail Me
くっきりと鮮やかなボーカルと鮮やかなトランペットが印象的。
ライブ感というか、音が死んでいないというか、とにかくダイレクトな感じがあり、まるでダッシュボードかボンネットで演奏しているみたい。
卒業写真
ホールの響きが綺麗に出ていて、まるでホールの構造まで分かるかのようなリアルさ。
声の分解能が良く、各コーラスのパートがハッキリと分かる。
欲を言えばメインボーカルがもう少し伸びて欲しいかも。
PerfectStar
ステレオ感がしっかりと出ていて、情報量の多さが光る。
しかし、ヴォーカルの息継ぎや、発音時の舌のクリック音まで聞こえてしまうのは難点か。
低音がなくなった途端に少し聞きづらくなる。
8
ZONOTONE AC1001(\6850)
PCOCCに純銀コート、更に3層コーテッドシースとかなり手の込んだケーブル。
線材にしてもPCOCC、OFC、シルバーのハイブリッド導体と他に比べてかなり手が込んでいる。
MailMe
かなり落ち着いた雰囲気で所謂ダル系と呼ばれるサウンド。
上から下までボーカルが艶っぽく楽しめる。
一枚薄い膜がかかったようなサウンドで定位感は少ない。
卒業写真
低音が綺麗に響き、倍音が綺麗にでる。
暗めの雰囲気だが、中音が過剰気味でちょっとヴォーカルが「カーカーキーキー」と鳴っているような印象を受けるときがある。
Perfect Star
高音の情報量が過多ではあるが、聞き疲れない不思議なサウンド。
切れのよい音と高めの音圧が綺麗な響きを作り出している。
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