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　いま、日本政府は外国為替資金特別会計（外為特会）で外資を180兆円ほど保有しています。
そのうちほとんどは米国債で1ドル百円ちょっとぐらいのときに買ったものなので、いまは1ドル140円以上ですから、含み益が40兆円ほど出ています。財務省は黙っていますけど、円安で一番儲けているのは日本政府なんです。
　ほかにも本予算のなかに「債務償還費」が16兆円くらいあります。これは国債の償還費として計上されていますが、過去に発行した国債は新たに国債を発行して償還していますから、基本的に債務償還費は必要ありません。そもそも債務償還費を計上している先進国は日本だけ。日銀の納付金と合わせれば20兆円くらいは絞り出せます。
　たとえば最近、北朝鮮のミサイル発射が続いていますが、この60兆円を使えば防衛費増額の財源問題を簡単にクリアできます。GDP比2％の実現には約5兆円の財源が必要ですが、かりに60兆円すべて使えば、12年間は防衛費の財源に困りません。