
コムスは小さいので細い道でも裏通りでも入っていける。というより、大通りより裏道りの方が楽しい。まっすぐな50Km制限の道ではカモにされても、細い曲がりくねった30Km制限の道に入った途端カモにできるクルマは結構ある。
しかし、コムスでも入れない場所というものはある。特に海辺や川辺はクルマでは入れない。そのような場所で機動力を発揮するのは、そう、自転車だ。
ただ、自転車はどこでも入っていけるが、移動する距離が限られる。クルマのような長距離を走るわけにはいかない(一部のサイクリストは例外)。
この両者のいいとこ取り、をするのが「車載輪行」だ。簡単に言えば、自転車をクルマに積んで出かけ、目的地周辺でクルマを駐車場に入れ、そこから先は自転車で行動すること、である。キャンプ場に自転車を積んで行き、周辺をサイクリングで楽しむのも、このうちに入るだろう。
季節が良いと、自転車を積んでいるRV車などはよく見かける。サイクルキャリアがカーショップに普通に売っているところを見ても、それなりの市民権は得ているように思う。
そこで、コムスである。
この小さいコムスでも、同じことがしたい。コムスに自転車は積めないものか。
で、やってみた。
サイクルキャリアサイクルキャリアは。適当な長さに2x4材を切り出し、Lアングルの上に固定しただけ。ここに自転車を載せ、タイヤが動かないように、ストッパーやロープで固定するだけでOKだ。できた。
ちょっと古いがPEUGEOT PACIFIC 18。これを積んでみる。自転車の中では小さい小径車だがそのままではちょっと横幅がはみだす。これくらいはみだしても走っているRV車はいるが、ちょっと危ないなぁ。
幸い、このPEUGEOTはたためむと小さくなるので、後輪だけ折りたたむと、このようにして積むことができる。
じゃあ、さすがに普通のマウンテンバイクや26インチ自転車はコムスに積めないだろう、と思うだろうか。
うふふのふ、これにも手がある。積めなければ牽引してしまえばよい。リアキャリアにクイックリリースの受け側を作って(自分はシマノのハブをそのまま使った)、前輪をはずした自転車をクイックリリースで装着。振動で外れないように脱落防止のロープで固定する。
慣れれば脱着はほんの数分で済む。できた。
ところで話は変わるが、コムスは一人乗り。「人の送迎には使えない」。そう思い込んでいないだろうか?
実は、コムスx自転車、だとそれが可能になる。
1.まず、自宅から自転車を積んで、送迎に向かう。
2.相手と落ち合ったら、コムスを運転してもらい、自宅まで先に行ってもらう。
3.自分は、自転車に乗り換えその後を追う。
えっ、相手が自宅の場所を知らなかったらどうするかって?うーん、そのときは、自分がしゃかりきに自転車を漕いで先導し、その後をコムスについてきてもらうしかないですねー。お疲れ様。